2012年5月3日(木)
●最南端へ
今回の台湾旅行が始まって以来ずっと早起きが続いていたが、今日は小休止。
久々にゆっくり起床。
そして8時過ぎに朝食会場へ。
今回の旅、池上以外の宿では朝食が付いていたが時間的な制約で放棄した次第。
ようやく宿で朝食を頂けます(笑)
朝食はバイキング方式。入口で朝食券を渡して会場に入ります。
お腹一杯になった後は小休止を挟んで出発。
クルマを南に走らせ、昨日の夜行った墾丁より先、鵝鑾鼻(Eruanbi)を目指します。
朝食会場 | いただきまーす! |
ご馳走様でした | ホテルを出発 |
●雨の中の観光
まず向かったのは鵝鑾鼻の手前、船帆石(Sail Rock)
省道 台26号線沿いにあります。
向かったと言うより、ついでに寄ったという表現の方が正しいかも(笑)
名前の通り、遠くから見ると帆船の様に見えるから名付けられた岩。
似ているかどうかは、写真を見て皆様がご判断ください(^^;
ちなみに、案内板によると、この岩は珊瑚から出来ているようです。
船帆石(Sail Rock) | 船帆石の案内板 |
今日はあいにくの曇り空。天気が持ってくれればと願っていたら、その願いも叶わず船帆石を見ている時に雨がポツリポツリと降ってくる。うーん、残念...
急いで車に戻り、目的地、鵝鑾鼻を目指す。
鵝鑾鼻で向かった先はIT氏のリクエストで最南端地点。
前回訪問時は道に迷ったが、さすがに2回目は迷う事もなく到着。
クルマで最南端へは行けないので手前で停めて歩道を進む。
傘のお世話になりつつ最南端へ向かいましょう。
最南端地点へ! | 歩道を進みます |
歩道を暫く進むと最南端の碑が見えてくる!
私的には3年ぶりの最南端再訪。
残念な天気ではあるが、南方に広がる巴士海峡の先の風景に思いを馳せる。
最南端が見えてきました | 最南端の碑 |
最南端地点から南を望む |
●北上開始!
台湾旅行も気が付けば5日目、他の3名に至っては既に7日目。
まだまだ始まったばかりと思っていた旅行も既に後半。そろそろ北上しなければならない。
今日の目的地は台湾中部。これから一気に北上する。
台湾最南端から台湾南部の都市、高雄まででも約125kmと結構遠いのである。
ここで、今日の予定と宿泊地を決める。
I氏とJ君は列車を撮影しつつ北上する予定になっている。私とIT氏は別行動で列車で移動する。
すなわち、途中で我々はクルマを降りて集合場所へ向かう事になる。
I氏とJ君が撮影する場所は昨日の夕方撮影した內獅より台東寄り。
駅でクルマを降ろして貰っても本数が少なすぎて現実的ではない。
と言う訳で、撮影場所付近のバス停でクルマを降ろして貰う事になった。
次に今日の目的地を決める。J君は台湾中部の温泉地、關子嶺(Guanziling)溫泉を希望、そして私は同じく温泉地だが秘境の廬山(Lushan)溫泉を希望と意見が割れてしまった。4人で相談の結果、レンタカーの旅を最大限に活用すべく公共交通で行きづらい場所、と言う事で廬山溫泉となった。J君、ごめんなさい。
次回訪問時、是非、關子嶺溫泉で泥湯を楽しみましょう!
そして、墾丁、恆春を過ぎ、クルマで1時間北上、省道 台1線と台26線の交点付近でクルマを降ろしてもらう。
I氏とJ君と暫しのお別れである。
目の前には「楓港站」と書かれたバス停がある。
4つのバス会社が運行している幹線である。時刻表は無いが暫く待てばバスは来るだろう。
車を降りると雨が止んでいる!傘を差しながらバスを待つ必要は無さそうだ。
I氏とJ君と暫しのお別れ | バス停で暫く待ちましょう |
●乗り合いタクシー
バス停に掲載されている情報は路線図のみで時刻表が無い。
情報がないので、ひたすら待つしかない。
幹線のバス路線と言ってもバスは中々来ない。
暫く待つと1台のタクシーがやってくる。
「高雄へ行くのか?」
タクシーと言う手もあるが、折角ならバスで行きたいのでスルーしてバスを待つ事にした。
そして、20分程待つと1台の路線バスがやってくる。
やっと来た~!と思いつつ手を上げて乗る合図を送る。
しかし、バス停が違いのか「停まらない」と言う旨の合図が帰ってきて通過!
まじっすか!?
このままだと、いつまで経っても先へ進まない。
と言っても、このまま待つ以外の選択肢は無い...
さっきのタクシーに乗っておけば良かったなぁ...
と後悔の念が頭を過ぎった時、再びタクシーがやってくる。
車内には既にお客さんが乗車している。つまり、乗り合いタクシーである。
さすがに今回はスルーせずに交渉する。
「高鐵站」(台湾新幹線の駅)
と目的地を告げ、料金を確認する。
すると、1人当たり350元とのこと。
恆春より高雄寄りまで来たとは言え、楓港站から台灣高鐵の左營站(左営駅)まではかなりの距離がある。(実際に移動した距離は82.5km)円高の上、日本より物価が安い台湾と言ってもお一人様約1,000円でタクシー移動できるのであれば許容範囲。
と言う訳で、これでOKして乗る事にした。
空席は丁度2席で、IT氏は2列目、私は一番前の助手席に座る事になった。
まずはタクシーに掲載されている身分証明書を確認。白タクでは無さそうだ。
乗り合いタクシーも満席になったら、高雄を目指すだけ!
いざ出発!!
楓港付近の景色 | 高雄へ向けて出発! |
タクシーは暫く省道 台1線を進み、行程の半分を過ぎ南州付近で高速道路に入る。
高速道路名称は「福爾摩沙高速公路」(國道3號)である。
100km/h以上の速度で高速道路を快走する。
ここで、一時は青空まで見えた天気が再び雨模様になる。
雨の中の高速運転、運ちゃん、安全運転でお願いします!
高速道路(福爾摩沙高速公路)へ! | 福爾摩沙高速公路に入りました |
福爾摩沙高速公路(國道3號)は高雄へ行かないため、途中のジャンクションで、88線快速公路(高雄潮州線)、中山高速公路(國道1號)と入っていく。ちなみに台湾は南北を縦断する高速道路が2本あり、これが福爾摩沙高速公路(國道3號)と中山高速公路(國道1號)である。東京~名古屋間で言うと東名高速と新東名の関係である。
ちなみに88線快速公路(高雄潮州線)は南北を縦断する2つの高速道路を結ぶ役割を持つ。
南州付近はガラガラだった道路も88線快速公路、中山高速公路と高雄に近づくにつれ交通量がどんどん多くなる。さすが台湾第2の大都市!
途中、1組目の乗客を降ろした後は我々の番、高鐵左營站(台湾新幹線 左営駅)へ向かう。この駅は高速道路から駅の屋上にある送迎場へ直接アクセスできるので、あっという間に到着。
2人分の700元払ってタクシーを降りる。
ここから先は鉄道の旅である。
雨が降ってきた | まもなく高雄 |
駅へのアプローチ道を進む | 屋上の送迎場に到着 |
エスカレータを下って駅構内へ | 高鐵左營站に到着 |
【地図】台湾最南端から高鐵左營車站(台湾新幹線 左営駅)までの移動軌跡
より大きな地図で 20120503台湾最南端から高鐵左營站 を表示
●未乗区間に乗りながら目的地へ
ここから先は私のリクエストで少々マニアックなルートで北上する。
個人的な話で恐縮だが、鉄道主体の台湾旅行を10回以上していると、大抵の路線は乗車している。とは言ってもスケジュールや行程の都合もあり、全ての路線を乗車しているわけではない。2012年5月3日時点で台鐵(台湾国鉄)で乗った事の無い路線(未乗区間)は以下の通り。
- 沙崙線 沙崙~中洲(全線)
- 林口線 桃園~海湖(全線)
- 成追線 成功~追分(全線)※全線と言っても2.2kmの短い路線(^^;
- 集集線 水里~車程(末端の1区間)
- 內灣線 榮華~內灣
- 六家線 六家~竹中(全線)
今回は折角の機会。IT氏の同意を得て、これらに可能な限り乗りつつ目的地、廬山溫泉を目指す。
と言っても、これらの路線を一気に乗るのは不可能。まずは整理して経路上、不可能な路線を除外する。
少なくても目的地より北にある路線、內灣線、六家線、林口線を除外する。
続いて本数的にアクセスが難しい成追線も同様に除外する。
こうして残った路線は、沙崙線と集集線の2つに絞られる。
集集線も本数が少ない路線であるが、クルマで廬山溫泉へアクセスする場合、集集線の終着駅、車程から行く事ができるので是非乗っておきたいところ。また、沙崙線は台灣高鐵の台南車站と台鐵の台南を結ぶ路線。これは台灣高鐵と台鐵を乗り継ぐ様にすれば乗車可能である。
IT氏の希望を確認し、時刻表で検討した結果、以下のようなルートとなった。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
高鐵左營13:36→高鐵台南13:49 | 台灣高鐵 | 台北 | 660車次 | 140元 |
沙崙14:00→台南14:30 | 區間 | 永康 | 3738車次 | 25元 |
台南14:36→彰化16:14 | 自強 | 基隆 | 132車次 | 323元 |
彰化16:42→車程18:16 | 區間 | 車程 | 2723車次 | - |
しかし、このルートだと車程到着が午後6時過ぎになってしまい、ここから更に2時間程走るため目的地到着が遅くなってしまう。沙崙線を諦めて新幹線でサクッと北上する手もあるが、IT氏も新幹線より在来線での移動を希望しており、時間が遅くなるのは止むを得ない。
行程について2人で悩んでも仕方ないため、I氏、J君にルートを伝え、待ち合わせ場所を調整する事にした。
まずは乗車券を購入する。高鐵左營站の隣に台鐵の新左營站もあるため、台鐵の乗車券も購入できる。と言う訳で、左營からの高鐵と台南からの台鐵、自強號(日本で言う所の特急列車)の乗車券を購入。
さらに旅のお供である駅弁も購入。
台湾の場合、食事時間でないと弁当が売っていない事があるので、買える時に買っておくのが鉄則。さらに弁当は個人的に高鐵より台鐵の方が好みなので台鐵側の売店で購入しておく(^^;
乗車券購入 |
乗車券、弁当を購入すると、列車の発車時刻が近づいてくる。
ホームへ向かいましょう。
改札口 | 台北行き 660車次 |
ホームの様子 | 隣のホームにも列車が停車中 |
ホームで撮影していると、発車時間間近。
そろそろ車内へ向かいましょう。
久々の高速鉄道。前回乗ったのは2011年6月11日、新青森~東京まで乗った「はやぶさ」以来なので実に1年近く乗っていない。乗車機会が減ったなぁと、自分でもびっくり(笑)
久々の高速鉄道 |
久々の乗車とは言え、今回はちょい乗り。約31kmの距離を時間にして僅か13分で結ぶ。
距離的に東北新幹線の東京から大宮までの距離とほぼ同じである。
運賃は140元(約400円)、日本だったら在来線(540円)にも満たない運賃で新幹線の指定席が乗れてしまうのである。
日本人旅行者の目線から言うと確かに安いと思うが、実際に高いか安いかは台湾の物価水準を考慮しなければならい。これは個人的な感覚なのだが、台湾で10元の感覚が日本だと100円位ではないかと認識している。
例えば、台北の地下鉄の初乗りが20元、大衆食堂での食事や駅弁が50元~100元と言った具合。何となくしっくり来ませんか?
そう考えると140元の運賃は日本の感覚で言うと1,400円。東京~大宮間を新幹線に乗ると指定席(通常期)が3,040円するので、物価水準を考慮しても割安と言えるだろう。ちなみに自由席だと台湾新幹線(左營~台南)が135元、東北新幹線(東京~大宮)が1,580円なので、ほぼ同等、または台湾のほうが若干安いと言った感覚になります。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
高鐵左營13:36→高鐵台南13:49 | 台灣高鐵 | 台北 | 660車次 | 140元 |
高鐵台南に到着 | 改札を出て乗り換えましょう |
●予定変更
高鐵台南車站からは台鐵 沙崙線に乗り換える。
高鐵側の駅は「台南」に対し、台鐵側は「沙崙」と駅名が異なる。台鐵は別の場所に台南車站がある為、間違わない様に注意が必要だ。
台灣高鐵の改札口を出ると台鐵への連絡通路があり道に迷う事はない。
連絡通路を進むとすぐに台鐵側の沙崙車站に到着。
自動券売機で乗車券を購入しましょう。
ちなみに沙崙線は台北の交通ICカード「悠遊卡」(Easy Card)も使えます。運賃割引が適用されるので、持っている方はそちらを使う事をお勧めします。
私も悠遊卡を使おうとしたが、台南車站で改札を降りないで自強號に乗り換えする事を考慮して自動券売機で乗車券を購入する。
案内に従って台鐵側の駅へ向かう | 電光掲示板も完備 |
連絡通路を進む | 台鐵側の駅に到着 |
改札口に入ると既に列車が発車を待っている。早く乗りましょう!
列車に乗ろうとすると、I氏、J君組から連絡がある。
早速電話に出ると、彼らも車程站の到着時刻が遅くなるのを気にしている様子。
折角の温泉地に夜の8時過ぎに着くのは勿体無い。
すると彼らから画期的な提案が出る。
彰化の手前の斗六でクルマでピックアップして集集線の集集車站まで送るとのこと。
そうする事で予定より1本前の便に乗れると言う目論見である。
1本前の便に乗れると車程站到着が1時間半早くなり、今日の目的地、廬山溫泉到着も遅くならずに済みそうだ。彼らの提案に感謝し、二つ返事で同意。このルートに変更する事にした。
そして、永康行き區間車が発車。
真新しい高架橋を進み長榮大學、中洲と停まっていく。中洲で縦貫線に入り沙崙線を完乗する。
中洲まで来れば台南はあと2駅、もう少しである。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
沙崙14:00→台南14:30 | 區間 | 永康 | 3738車次 | 25元 |
台鐵ショップもあります | 沙崙車站 駅名板 |
永康行き區間車 | 側面はラッピングされています |
ドア上には山手線の様にモニタが2台 | 車内の様子 |
中洲で莒光號に道を譲る | 台南車站 到着 |
●乗車変更
前述の通り、斗六は彰化より手前のため、斗六~彰化の区間を放棄すれば、そのままの乗車券で乗る事ができる。
しかし、自強號(特急列車)で30分の距離があり、運賃はそれなりに異なる事が予想される。放棄するのは勿体無いので台南車站到着後、乗車変更を行う。
台南での乗り換え時間が6分しか無いので、切符窓口が混雑していない事を祈り改札口を出て窓口へ向かう。窓口は人が並んでいるものの、間に合いそうな雰囲気。徐々に列が進み、我々の順番になる。窓口に今の切符を差し出し、斗六までの乗車券に変更して欲しいと申し出る。
すると、駅員から「斗六」の発音間違いを指摘される(汗)
「Dòuliù」ではなく「Dǒuliù」であると(^^;;
とは言うものの意思は伝わり、斗六までの乗車券と100元を受け取る。
台南から彰化までが323元、斗六までが210元なので、手数料は13元と言う事になる。
ちなみに台湾で100元あれば贅沢しなければ普通に食事できる金額。
決して無駄に出来ない金額である。
乗り換え時間の6分を使った乗車変更、無事にミッションをクリア!
そして、改札に入ると自強號遅れのアナウンスが...(笑)
自強號は少々遅れての到着。来た車輌はE1000型(PP車)である。
乗車後、左營站で購入したお弁当を広げて頂きます!
うん、やっぱり台鐵のお弁当は美味しい!
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
台南14:36→斗六15:40 | 自強 | 基隆 | 132車次 | 210元 |
乗車変更しました | 自強號に乗りました |
台鐵弁当を広げましょう | いただきま~す! |
●在来線の旅
かつて、台湾の南北を移動する際、専ら台鐵の縦貫線を使っていたが、台灣高鐵が開業すると殆ど乗らなくなってしまう。
高速鉄道は速くて本数が多くとても便利だが、いまひとつ旅情に欠けてしまう。やはり、旅そのものを楽しむには在来線。
適度な横揺れを感じながら、徐々に変わる景色を眺めるのが何とも心地よい。
約1時間で斗六車站に到着。
ゆっくり食事して景色を楽しむには丁度良い時間だ。
取り付け中(?) | 田園風景を楽しむ |
E1000型はかつて食堂車があったが、 今は自転車置き場として活用中 |
E1000型(PP車)@斗六車站 |
台鐵の台北や台南等の大きな駅は入口と出口が異なる事が多いが、
斗六車站は立川駅や八王子駅の様な橋上駅で入口、出口が同じ場所にあるシンプルな構造。
改札口を出ると前方に台鐵ショップを発見。
最近、色々な場所で見かける様になりましたね。
斗六車站 駅名板 | 改札口 |
斗六車站の台鐵ショップ | 斗六車站 駅前の様子 |
●ワープ!
斗六車站到着後、I氏、J君組と合流し、クルマで移動する。
合流場所を斗六車站にしたのは高速道路のICが近くにあるため。すぐに高速に入り、集集車站を目指す。
幸いにして道路も空いており、無事に時間内に集集車站到着。
ありがとうI氏、J君!
IT氏と車を降り、集集車站より再び列車の旅を再開。
集集車站は日本式の駅舎が残り、かつての雰囲気が残っている。駅前には阿里山森林鐵路のShay型蒸気機関車が静態保存されており駅周辺を含めてゆっくり散策したいところ。
しかし、今回は時間が無いので急いで乗車券を購入してホームへ向かう。この区間の列車に乗れるだけでも感謝しなければ。
ちなみに、この駅の乗車券は硬券が残っています。
台湾も日本と同様、硬券を取り扱う駅が少なくなってます。今や貴重な存在です。
かつての日本の佇まいを残す集集車站ですが、ここでもWifiが使えます。
懐かしい風景の中、インターネットに接続してTwitterやFacebookで「今」を共有できます。
集集車站 | Shay型蒸気機関車 |
日本風の佇まいが残ってます | 出札口 |
改札口の様子 | 集集車站もWifi使えます |
車程までの硬券乗車券 |
ホームで列車を待っていると、すぐにやってくる。
車程までの2駅、15分の列車の旅を存分に楽しもう。
列車は南国らしい木々のトンネルを進んでいく。
日本統治時代に敷設され、日本製の車輌に揺られると、日本国内を旅している感覚を覚えてしまいそう。
しかし、周囲の景色がここが台湾を旅行している事を辛うじて思い止まさせてくれる。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
集集16:33→車程16:48 | 區間快車 | 車程 | 2721車次 | 15元 |
車程行きがやってきました | 集集車站到着、早速乗りましょう |
車程へ向け、出発! | 南国の風景を走行 |
まもなくトンネル | 前方に汽笛鳴らせの標識 |
連続トンネル区間 | 水里車站 到着 |
ヤシの木のトンネルを進む | 最後のトンネル |
トンネルを抜けると終点、車程車站 | まもなく車程車站 |
車程車站 到着 | 広い駅構内 |
あっという間に15分が過ぎ、終点の車程車站に到着。
I氏、J君は既に先回りして我々が乗車した列車の入線を撮っている。
やはり、クルマは速い!
車程車站は島式ホームが1面の小さな駅だが、駅構内は広い。
多くの側線があり、かつての反映を伺い知ることができる。
貨車や機関車が展示されており、ちょっとした博物館の様だ。
見ていて楽しい車程車站だが、ここで長居すると1本早い便に乗った意味が無く成ってしまう(^^;
と言う訳で、名残惜しいが駅を後にして本日の目的地、廬山溫泉へ向かう。
車程車站 駅舎 | サイドから一枚 |
駅構内の車輌展示 | トロッコ |
【地図】高鐵左營車站(台湾新幹線 左営駅)から車程車站(車程駅)までの移動軌跡
より大きな地図で 20120503高鐵左營站から車程站 を表示
●廬山溫泉へ
車程車站を出発し、少し進んだ所でイラストが描かれた旧型車輌を発見。
一瞬だったので気のせいかと思ったが、一旦引き返して確認する事になった。
すると、「車程休閒農業區」と言う場所に旧型車両が1両止まっていた。
車輌には色々なイラストが描かれているが、その中には某有名ネズミキャラが。
本物とは微妙に色合いが異なるが、もしかして偽物!?
旧型客車を発見! | 車程休閒農業區 |
某ネズミキャラ |
入口は閉まっていた... | 客車を絡めてもう1枚 |
寄り道もそこそこにして廬山溫泉を目指す。車程から台湾のへそと呼ばれる「埔里」を通り、さらに山道を進んでいく。すでに日が暮れ19:30頃、無事に廬山溫泉に到着。
今日は予約していないので、早速宿探し。
すると、1軒の気になる宿を発見。入口に宿の人がおり話しかけてくる。
一旦クルマを降り、とりあえず部屋を見させてもらう事にした。
部屋に通されると全員驚く!
ひ、広い!!
広い寝室にはキングサイズのベッドがあり、隣の部屋にはマッサージチェア。
もちろん部屋に温泉も完備!
4人でも申し分なく広い部屋だが、気になるのはベッドが2つ。
さすがに男同士で寝るのは抵抗がある...(汗)
すると、宿の人が別の部屋を案内してくれる。
こちらも同じく広い!
宿の人は2人づつに分かれて泊まる事を提案している。
これだけ広い部屋、さらに無線LANも完備とあって快適さは申し分ない。
後はお値段だが、朝食付きで1部屋3,000元、つまり1人当たり1,500元とのこと。
この旅でのレートではお一人様4,245円。台湾で我々が泊まる宿としてはかなり高級(汗)
しかし、今回の旅で最後の温泉宿。折角なので奮発しよう!
と言う事で全員一致で泊まる事に決定!
本日の宿「廬山 一品居」 |
中に入りましょう | キングベッド |
部屋、広っ! | マッサージチェア付き! |
●夕食へ
落ち着いた所で夕食へ出かける。
昼間は一旦止んだ雨だが今やザーザー降り。
外に出るモチベーションが低くなりがちだが、空腹が低いモチベーションを補ってくれる。
温泉街の中心へ向かいましょう。
この雨の中だと、さすがにお客さんが少ない様で、どの店も疎ら。
雨が降る寒い夜。こういう日はやっぱり火鍋!
火鍋と出してくれるお店を見つけ、中へ入る。
食べ比べできるように2種類の火鍋とビールを注文する。
温泉街の中心へ | 食堂に入りましょう |
とりあえず乾杯! |
暫くすると火鍋が2品到着。早速、食べ比べしましょう!
うん、どちらも美味しい!
ビールも進み、鍋はあっという間にSold out!!
火鍋到着 | こちらはキムチ鍋 |
食事の前に撮影タイム(笑) | あっという間に空に(汗) |
ごちそうさまでした! |
食後、部屋で2次会を開くべくコンビニで食料とビールを調達。
温泉街に掛かるつり橋を渡って宿に戻ります。
廬山溫泉の象徴的な風景であるつり橋、折角来たのだからつり橋自体を撮影したい所だが、サーザー降り。さすがに大雨では撮影意欲も湧かず、すぐに切り上げて宿に戻る。
温泉街の様子 | つり橋へ向かう |
さて、渡りましょう | 廬山吊橋 |
宿に到着後、早速2次会開始!!
広い部屋なので、1部屋に4人集まっても全く狭さを感じない。
最後に軽く温泉を楽しんで移動漬けの1日が終了。
楽しかった台湾旅行も残り2日。明日は台北方面に向かいます。
【ご参考】廬山一品居溫泉精品旅店 (中国語)
http://www.chiefvilla.com.tw/
お部屋で2次会! | 寝る前にひとっ風呂! |
【地図】台鐵車程車站(台湾国鉄 車程駅)から廬山溫泉までの移動軌跡
より大きな地図で 20120503車程站から廬山溫泉 を表示