2012年5月2日(水)
●源泉風呂
今回宿泊した民宿「丹堤金崙溫泉會館」は名前の通り温泉付き。
部屋風呂なので朝風呂を楽しむ。
ここの温泉、源泉が70度以上、更に最大で90度に達すると言われており、そのままでは入浴できない。
と言う訳で昨日の夜は水で薄めたのち入浴した。
しかし、折角の温泉。やはり源泉で楽しみたい。
草津温泉の様に湯もみを頑張れば入れるかもしれないが、道具も無いし時間も掛かる。
更に観光で疲れた体では気力も生まれない(汗)
そう思っているとシンプルな閃きが生まれる。
「単純に冷めるまで放置すれば良いのでは?」
とボソッとつぶやくと、早速I氏が行動に出る。
全員入浴が終わった事を確認すると源泉のみで湯を張り翌朝まで放置する事にしたのであった。
そして、朝になり温度をチェックすると...
これは行ける!!
水で薄めていない源泉の湯!
さすがの南国の台湾。一晩経っても熱めの湯船であったが、濃い源泉を楽しむのであった。
これは良い!
朝になりました | 源泉風呂を楽しむ! |
●撮影タイム
宿泊した民宿は朝食付きであったが、時間の都合で食べずに出発。
今日は列車を撮影する為、日が明るくなれば活動時間である。
朝食は途中のコンビニで調達する事にしよう。
台湾は地方を含めコンビニが充実しており、食料調達で困る事は殆ど無い。
個人的な感覚では台湾のコンビニの充実度は日本以上かもしれない。
部屋の入口から外を望む | 敷地内にある石碑 |
湯気が出る壺。源泉? | 丹堤金崙溫泉會館 |
6時半過ぎに丹堤金崙溫泉會館を出発し山を下る。
向かった場所は南迴線の金崙~瀧溪間にある橋梁。
天気は見事な晴れ!朝から強い日差しが容赦なく降り注ぐ。
昨日、帽子を買っておいて正解だった。
このポイントで位置を変えつつ何本か撮影。
日光を浴びて輝く列車達を撮影でき、大満足でした。
詳細はブログをご覧ください。
わんずブログ 南迴線撮影(金崙編)
http://wangziblog.blog110.fc2.com/blog-entry-282.html
広い河原で列車を待ちます | 列車の合間に朝食タイム |
●南下開始
列車を一通り撮影し、8時半過ぎに出発。更に南下した上、台湾山脈を横断する。
台灣鐵路(台湾国鉄) 南迴線は長大トンネルで一気に越えるが並行して走る道路、省道 台9線は峠を越えなければならない。左右にカーブが続く道路をひたすら進む。
峠道と言っても省道の一桁台の幹線道路。交通量はそれなりに多い。大型車も多く、この道路が台湾の動脈である事が良く判る。
この区間、今まで鉄道でサクっと通り抜けていたが、クルマで通って台湾山脈の険しさを改めて知った次第。と言っても3000m級の山越えがある台中~花蓮のルートを越えてきた同乗の3名にとって、この道は大した事無いだろう。今回のメンバー恐るべし(^^;;
山越え前の海岸沿いでの1コマ |
●枋野信号所見学
無事に台湾山脈を超え、次に向かった場所は山中にある信号所「枋野號誌站」(枋野信号所)。
山脈越えの台9線から台1号線に入って北上。枋山から山道に入ります。途中、行政院農業委員會林務局の管理エリアを通る為、許可を頂いた上で更に進むと枋野信号所に到着。
枋山から30分程です。
山道を行く | 未舗装道路です |
枋野信号所は鉄道施設の為、敷地内立入には許可が必要です。
最初に信号所の台鉄職員の方の許可を頂いた上で撮影を行います。
詳細はブログに書かれているので、そちらを参照して頂く事にしますが、何本か列車を撮影後、台鉄職員のご好意で信号所内を見学させて頂きました。信号設備や部屋内に掲げられている標語など、現場の雰囲気を感じる事ができました。
枋野信号所の台鉄職員の方には本当に親切にして頂きました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。
【訪問の際の注意】
- 枋野信号所訪問時の申請時、日本語は通じません。中国語など、ある程度の語学力が必要です。
- 途中、路上には落石があったと思われる危険な箇所があります。各自のご判断とリスクを負ってご訪問してください。
尚、トラブル防止の為、訪問方法の詳細はお教えできません。この件についてはお問い合わせ頂いてもお答え致しかねます。予めご了承ください。
わんずブログ 枋野信号場訪問(その1)
http://wangziblog.blog110.fc2.com/blog-entry-279.html
わんずブログ 枋野信号場訪問(その2)
http://wangziblog.blog110.fc2.com/blog-entry-280.html
わんずブログ 枋野信号場訪問(その3)
http://wangziblog.blog110.fc2.com/blog-entry-281.html
枋野信号場 | 台東行きの普通列車(普快車) |
信号所内部 | 列車運行状況監視システム |
●撮影タイム その2
枋野信号場後は再び撮影タイム。向かった先は南迴線の內獅車站(內獅駅)付近。
この付近はマンゴーの産地の上、鰻の養殖が盛んな場所。これらの風景と絡めて撮影する。
詳細はブログをご覧ください。
わんずブログ 南迴線撮影(內獅編)
http://wangziblog.blog110.fc2.com/blog-entry-283.html
撮影後、內獅車站(內獅駅)の駅舎と反対側へ行くとイラストが描かれた壁を発見。
先住民族だろうか、表情や周りの立体的な装飾も微笑ましい限り。
このようなイラストを見ると心が和みますね。
一方、その奥には衝撃的なイラストを発見...
「地獄への切符は買ったか?」と過激なキャッチコピーが書かれてる。
飲酒運転抑止の為だろうが、酒瓶をもってバイクに乗る露骨なイラストは台湾ならでは?
先住民族のイラスト | 飲酒運転防止のイラスト |
●本日の宿、恆春へ
午後4時半に撮影を終え、本日の宿、恆春(Hengchun)へ向かう。
內獅車站から省道 台1線を南下し終点まで行き、そこから台26号線に入り更に南下する。
途中、恆春機場(恒春空港)の横を通るので、飛行機好きのIT氏のリクエストで空港ターミナルに立ち寄る。しかし、ターミナル入口は残念ながらシャッターが閉まっている。本日の発着は既に終了したのだろう。
恆春機場(恒春空港) | 入口は閉まっていた... |
気を取り直して再び台26号線を南下。目的の宿は恆春の市街中心部にあった。
今日の宿はI氏が事前に予約している。駐車場にクルマを停めてI氏とJ君が先発隊としてフロントへと向かった。その間、残ったメンバは荷物の整理...(^^;
しかし、フロントへ向かった2人は中々戻ってこない。
予約していれば直にチェックインを済ませて、すぐに戻ってくるはず。
おかしいな?と思い、フロントへ向かっていると、トラブル発生中。
どうやら予約が入っていないらしい。
と言っても、もうすぐ解決できそうだったので、そのまま引き下がる。
一昨日のパンク事件の様な緊急の問題で無い限り、彼らの経験を妨げる行為は避けたい。
こうしたトラブルが糧となり、次に生きてくるのである。
暫くするとI氏、J君が部屋を確保して戻ってくる。
さて、まずは部屋に入って落ち着こう。
部屋に到着 |
●夜の観光
落ち着いた所で一旦宿を出る。夕食を取るのもあるが、その前に観光に行きたい。
既に日が暮れており、恆春ならではの「夜の観光」が楽しめる。向かった先は「出火特別景觀區」、今回で2回目の訪問である。
前回は徒歩で暗い夜道を歩いて向かったが、今回はクルマでサクッと到着。
クルマの便利さを感じる瞬間である。
※1回目の訪問時の模様は「台湾旅行記2009GW 旅行記(その3)」をご覧ください。
出火特別景觀區 |
入口の露天でポップコーンと花火を購入して出火地点へ向かう。
2009年の台湾旅行記をご覧になった方には説明不要であるが、ここは地面から火が吹き出る場所があり、夜は幻想的な光景を楽しむ事ができる。台湾ならではの楽しみ方として、地面から吹き出る火を使ってポップコーンを作ったり花火で遊んだりできる。前回もポップコーンを購入して楽しんだ次第。
そのため、町外れの寂しい場所にあるにも関わらず夜も多くの観光客が訪れる人気スポットである。
我々の間でもお気に入りの場所で、恆春を訪れる度に行っている観光スポット。
既に3回以上訪問しているI氏曰く、私が前回訪問した時は雨が降っていた為か、若干火力が弱かったとのこと。普段はもう少し火力が強いとの事なので楽しみにしていた。
そして出火地点に着くと...
おお!確かに火力が強い!
しかし、火が出る柵に今まで無かった看板が掲げられていた。
「中に入らないでください」
一同「そんな看板、初めて見た!」
大陸に似た「自己責任」で楽しむ雰囲気がとても気に入っていたが、突然の看板にびっくり。
と、言っても入口で花火やポップコーンを扱う売店もあるし、大勢の観光客が柵を乗り越えて中で花火などで楽しんでいる。誰も守ってない...(汗)
ここは「自己責任」と言う事で我々も楽しませて頂く事に。
まずはポップコーン。前回は火力が弱かったのか失敗したポップコーンも今回は成功!
まだ夕食を食べていないと言う事もあり、あっという間に売り切れ(笑)
火が吹き出てます | 拡大 |
ポップコーンの次は花火!常に火が吹き出ているので、噴出し口に花火を近付けるだけで楽しめる。と言っても、それでは芸が無い。周りの人を観察すると、どうやら花火で何かを描いて楽しんでいる。
と言う訳で我々も何かを描いてみよう!
こういう時に役立つのが三脚と一眼カメラ。
露出時間15秒に設定して花火を動かすと花火を動かした軌跡が映る。
これは楽しい!
とりあえず円を描いてみる | 色々な形にチャレンジ! |
●墾丁へ遠征!
火遊びした後は夕食タイム。どこで食べるか、4人で相談した結果、今回はクルマで機動力があると言う事で台湾最南端の墾丁(Kending)まで足を伸ばす事に決定。恆春から墾丁まではクルマで30分弱だ。
墾丁中心部近くの公営駐車場にクルマを停め、街中へと向かう。
墾丁は台湾最南端のリゾート地。メインストリート沿いにある夜市は大勢の人が歩いていて活気に溢れている。台湾の地方にある夜市の様にまったりした雰囲気をイメージしていたので、あまりの活気に驚く。都市部の賑やかな夜市がそのまま最南端のリゾート地にあるとは。
墾丁、恐るべし!
公営駐車場 |
墾丁のメインストリート | 墾丁の夜市 |
屋台が並んでます | ディスコもあります |
夜市の雰囲気を楽しみつつ、夕食の場所を探す。
話し合いの結果、海沿いのリゾート地と言う事で魚介類に決定。そして、入口で好きな食材を選んで頂く形式のお店を見つけ、ここで食べる事に決定!
まずは食材選び。
入口で食べたい食材を選び、中へ入ります。
道路の両側共に賑わってます | 今日は魚介類を頂く事にします |
円卓席に通されました | まずは空心菜 |
麺でがっつり! | メインディッシュ到着! |
いつもならビールで乾杯!と行きたい所ですが、クルマなので我慢我慢。
純粋に料理を楽しむ事にしましょう。
4人だと多くの料理が楽しめますね。中華は大人数に限ります!
多くの料理に囲まれて食事を楽しんだら宿のある恆春へ戻りましょう。
駐車場へ戻る途中、スタンドでミルクティを購入。
台湾と言えばタピオカ入りミルクティ!(珍珠奶茶)と言う事で珍珠奶茶を注文するが、なんと売り切れ!と言う訳で今回は布丁奶茶(プリン入りミルクティ)にしました。35元也。
これも美味しい!!
料理が揃いました | 最後はミルクティで〆 |
恆春に戻ってからは夕食で飲めなかったビールで一杯!
今日泊まったホテルのすぐ近くにスーパーがあったのでビールとツマミを買出し、ホテルの一室で二次会が開催されました。かんぱ~い!
ホテルで乾杯! |
【地図】金崙から恆春までの移動軌跡
より大きな地図で 20120502金崙から恆春 を表示