2009年11月4日(水)
●列車の旅
 今日は移動日。朝8時前にホテルをCheck out.
朝食は列車内で食べることにして駅へ向かう。

ホテルをCheck out 駅へ向かいます

駅に到着 駅構内に入りましょう!

駅構内で弁当を購入しようとするが、弁当屋が見当たらなかったので、駅構内のコンビニで弁当を購入して改札内へ。
コンビニ弁当は普段は食べないが台湾では例外。安い上に美味しい。

弁当を購入し、レジで温めてもらう。
日本と同じスタイルだが、1つだけ注意点。台湾のコンビニはレジ袋が有料。
その為、何も言わないと袋は用意されません。あつあつの弁当をそのまま持って歩くのは大変なのでレジ袋が必要な旨を言っておきましょう。ちなみにレジ袋のお値段は1元。

弁当購入後、改札内に入ります 側線には貨物列車が停車中

乗車するのは自強號、台灣高鐵(台湾新幹線)が開業してから台鐵(台湾国鉄)の西部幹線には殆ど乗っていないので久々の乗車。
今回は所要時間4時間以上。かなりの長旅です。

列車は3分程遅れて入線。車輌はEMU1200型。
この列車は台鐵でも数が少なく乗車できる機会はかなり少ない。
※2009年11月現在、9両×3編成、3両×1編成の合計30両

独断と偏見でこの車輌のレア度を5段階評価すると、レア度は4と判断(笑)
1日に片道当たり1、2本程度の運用と思われる。

ちなみに独断と偏見によるレア度5はEMU100型。
2009年第8号の時刻表によると毎週日曜日に南行(1121車次)、北行(1120車次)各1本のみ運行。
はぐれメタルもびっくりのレア度です(笑)

台湾の最近の時刻表、優等列車は列車形式まで記載されています。
いつから、台湾って こんなに趣味人に優しくなったのでしょうか。

乗車駅 → 下車駅 列車名 行先 列車番号 運賃
嘉義08:21→基隆12:43 自強號 基隆 1006 663元

ホームで列車を待ちます 自強號到着


さて、旅の話を続けましょう。
指定された座席に向かうと窓際!
景色を見ながら列車の旅を満喫できます。

席に座りましょう 自強號の乗車券

着席後、先程コンビニで購入した弁当を頂きます。
阿里山森林鐵路で駅弁が有名な奮起湖車站の駅弁をモチーフにした弁当。

その名も「奮起湖 鐵路便當」そのまんま!(笑)
最も、弁当の箱には奮起湖弁当屋の2代目の写真が掲載されているので公認商品でしょう。

うん、結構美味。今回、阿里山方面には行けなかったが雰囲気だけでも味わっておきましょう。
食後は景色を堪能。在来線の旅も悪くない。
列車は台北を過ぎ、さらに東へと進んでいく。

奮起湖 鐵路便當 いただきまーす!
この状態が台北到着時は満員に! 地下化された松山車站
まもなく終着駅、基隆 基隆車站到着

●快晴の雨港
 基隆(Keelung)車站には3分位遅れて到着。天気は快晴!
ここ基隆は台湾有数の港町で、かつ雨が多い。その為「雨港」という別名がある程。
なので快晴というのは、とても運が良い。本当に透き通る青空である!

さて駅を出ましょう 基隆車站 駅舎


今日はホテルを予約していないので、これからホテルを探す。
まずは前回、基隆を訪れた時に泊まったホテルへ向かう。向かった先は「柯達大飯店(KODAK HOTEL)」、台北や基隆などに展開するホテルチェーンである。

早速フロントで交渉開始。

まずは今日の部屋があるかどうかを確認。
ある事を確認した後、価格交渉に入る。

提示された値段は2,000元を超える値段だったので値切り交渉。
すると、1,859元(5,285円)まで値下げ。この値段でOKしてチェックイン。

鍵を受け取って部屋へ向かう。
部屋はツインルーム!大きなテレビもあり、バスタブもある。
しかもバスタブはジャグジーまで付いている!これは良い!

部屋で少し休憩し、落ち着いた所で観光へ出発!

駅前の様子 海を見ながらホテルへ向かう
基隆の街並み ホテル室内

●野柳
 基隆市内も見所があるが、晴れているので景勝地へ向かおう!
と言う訳で基隆車站からバスで30分程の場所にある「野柳(Yeliu)」へ向かう。海岸沿いに風や海による侵食でできた奇岩が並ぶ景勝地である。

バスの運賃は45元、台北の悠游卡(Easy Card)が使えます。
使用する際は乗車時と下車時にタッチ。
多摩地区の京王バスや西東京バスでPasmo/Suicaを使うのと同じ感覚です。

ちなみに台東の近くにも野柳と似たような景勝地「小野柳」があります。
こちらも鬼の洗濯岩の様な奇岩があり、機会があれば行ってみたいところ。

バスは山道を進み、無事に野柳に到着。
乗車時、バスの運転手に野柳まで運賃幾ら?と訊いたのを覚えてくれたので、何も言わずに

「ここが野柳だよ」
と教えてくれる。おかげで通り過ぎる事無く下車できました。ありがとう!

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
基隆→野柳 1022 金山 45元

山道を進む 野柳の標識を発見
野柳に到着 野柳バス停


バス停は少し山寄りにあるので、野柳へは海岸方面へ下る必要がある。途中、漁港を発見。
大きなランプが沢山付いている漁船が何隻も停泊している。イカ漁船だろうか。

漁港からさらに歩くと目的地「野柳地質公園」に到着。
早速、切符売り場で入場券(50元)を買って中に入りましょう。

停泊中の漁船 切符売り場
野柳の案内図 では園内に入りましょう


今日は平日だが多くの観光客で賑わっている。

海岸沿いには多くのキノコ型した奇妙な岩が並んでいる。
1つ1つの岩が大きく、人の身長以上ある。これは凄い!

色々な形をした岩があるが、その中で野柳でシンボル的な岩がある。その名は「女王頭」
名前の通り女王の頭の様な形をしている。
シンボル的存在だけあって、親切な案内もあり、さらに大勢の人が記念撮影しているのですぐに判る。

確かに女王の頭の様な形をしている!これは凄い!
多くの観光客が交代しながら記念撮影している。
しかし、女王の首の部分が細くなっており、このまま侵食すると折れてしまう可能性があるとのこと。
侵食は自然現象なので仕方ないとしても折角のシンボル。少しでも長く観光客を楽しませて欲しいものである。

多くの奇妙な岩が! ゴツゴツしてます
近づいてみました かなり大きいです

女王頭

野柳地質公園をさらに奥へ行くと賞鳥區(Bird-watching Area/野鳥園)がある。野柳の先端は草木も多く、鳥たちにとっては暮らしやすいのだろう。その鳥を目当てに、ごっつい望遠レンズで撮影を楽しんでいる人がいる。
鳥を撮影するという事で望遠レンズは迷彩色のカバーが付けられている。確かに大砲の様な白いレンズを装着しては目立って仕方ない(笑)
賞鳥區は結構広く、またアップダウンもきついので先端まで行くと大変そう。
十分に景色を楽しんだので、ここまでにして引き返す事にしよう。

賞鳥區に行きましょう 撮影中のカメラマン

階段を上っていきます

賞鳥區で見られる鳥たち 見晴らしGood!

引き返す途中、かなり空腹なのに気が付く。
そういえば今日、昼食を食べそびれた!
時刻は既に午後4時を回っている。夕食も近いので、何か軽食でも食べる事にしよう。

出口付近に軽食を食べられる場所があったので、ここでワッフルを頂く。
できるまで妙に時間が掛かったが無事に食べられたので良しとしよう。

ワッフルでお腹を満たす 野柳のお土産コーナ

●夜市へ  野柳地質公園を出ると既に辺りは薄暗くなっている。もう夕方、基隆へ戻るとしよう。
バスは10~15分に1本あり、すぐに来るので安心。
ちなみに最終バスは22時。夕食に海鮮料理を楽しんでからでも余裕で間に合います。

基隆行きのバスに乗車。
野柳からは余裕で座れたが、徐々に人が増え、いつの間にか満員状態に。
多くの学生が乗っていたので、沿線に学校があるのかな。

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
野柳→基隆 1022 基隆 45元

バスが来ました 基隆に到着。もう夕方です。

一旦ホテルで休憩した後、夜市へ出発!
基隆は街の中心部に大きな夜市「基隆夜市」があるので、気軽に楽しむ事ができます。

街の中心部にあるだけあって大変な賑わい!
地方都市の夜市はゆったりできるが活気が無い夜市が多いが、さすがに大都市、基隆!

日が暮れました 基隆港を望む

何軒かハシゴして夕食を楽しむ。
その中で、お客さんが美味しそうに食べているお店を発見!
しかも人気があり着席するのに待たなければならない。食べているのは、カレー焼きそば!
これは気になるので並んでみる。

少し待って着席。早速カレー焼きそばを注文。
これは旨い!すぐに人気がある理由が判明。味は正直だ。

基隆夜市。活気があります! 夕食第1弾
混雑している店内 カレー焼きそば。旨っ!

最後はアイス!

●基隆港レトロ
 台湾の地理を説明する際、九州の地名と照らし合わせると説明しやすい。
台北は福岡、高雄は鹿児島、花蓮は大分と言った感じである。

基隆も同様に九州の地名に当てはめる事ができる。それは九州北部の門司。
台湾の基隆、九州の門司は位置的にも似た場所にある上、お互いに有数な港町。さらに交通の要所として南北を結ぶ縱貫鐵路の起点という点も同じである。(基隆は縱貫鐵路の起点、門司港は鹿児島本線の起点)

このように門司と共通点の多い基隆。昔からの港町と言う事で門司と同様、昔からの重厚な建物が多く存在する。
門司は門司港付近にある昔からの建物を利用して「門司港レトロ」として観光に力を入れているが、基隆も市政府の建物を始め、港や駅周辺にそのような建物が点在している。

このような建物はライトアップすると、とても引き立つ気がします。門司港レトロがそうですね。
基隆も市政府はライトアップして美しい建物を引き立てていますが、他の場所も、もう少し力を入れると観光資源になるかもしれません。

最も、基隆も海沿いの歩道や山の中腹にあるハリウッドの様な「KEELUNG」の文字など、ライトアップしている場所は結構あるので、夜の散歩が楽しい街である事には間違いありません。

そして、部屋に戻ってからは晩酌。
今日は青島啤酒にしました。このビール、中国大陸の銘柄ですが、台湾で生産しているそうです。
今日もビールがうまい!

基隆ライトアップ(その1) 基隆ライトアップ(その2)
駅前の建物 基隆市庁舎


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