2009年11月3日(火)
●バスの旅...の前に
 朝8時頃にホテルで朝食。おかゆを頂く。
食事を済ませた後は、ホテルを出て程近い台鐵(台湾国鉄)の嘉義車站(「車站」は日本語で「駅」を意味)へ向かう。今日は鉄道に乗らないが明日の乗車券を押さえておく。

最近の台鐵の駅では台灣高鐵(台湾新幹線)と同様、座席指定の列車の自動券売機がある。
これを使えば簡単に自強號など、優等列車の乗車券を購入できます。
中国語が話せない方は朗報!これがあれば、メモは不要!とてもエコですね(笑)

目的の乗車券は基隆行きの自強號。
無ければ台湾新幹線かな、と思っていたが、無事に空席あり!
お金を入れて無事に発券完了。

まずはレストランへ 本日の朝食
嘉義車站 駅構内の様子

台鐵の自動券売機

●バスの旅
 明日の乗車券を購入したところでバスの旅に出発!目的地は關子嶺(Guan zi ling)!
バスは駅前から延びている中山路右側に面している嘉義客運のターミナルから出ている。
本数は毎日11本。大体1時間に1本出ている。

2009年11月現在、朝6時から11時までと13時から15時まで毎時0分、その後16時30分と続き、17時40分発が最終便である。

バスターミナルなので、有人窓口があり、そこで乗車券を買う事ができる。

バスターミナル 待合室

「到關子嶺、買一張(關子嶺まで1枚下さい)」

と言って乗車券を購入。

乗車券

次の便は9時発である。

9時直前になると放送が入り、乗客がバスに乗り込む。
乗り場の案内表示は「關子嶺」となっているが、停まっているバスはどうみても關子嶺行きではない、係員に確認すると「後ろに停まっている」とのこと。なんとも判りにくい。

言われた通り奥に向かうと、「關子嶺」行きのバスを発見!
運転手はまだ乗っていないが、乗客が既に乗っているので、私も乗車。

暫くすると運転手が乗り込んできて出発!

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
嘉義→關子嶺 嘉義客運 關子嶺 78元

バス乗り場 奥の方に關子嶺行きを発見!

バスは市街地で乗客を拾って行き、まずは白河という町へ向かう。座席はほぼ満席。嘉義から白河までは30分おきと高頻度で発車している事もあり、需要はかなりありそうだ。

嘉義の市街地を出ると田園風景を行く。
40分程で白河のバス停に到着。こちらはターミナルではなく単なるバス停。
ここで乗客の入れ替えがあり、關子嶺方面に向かう人が乗ってくる。

暫く時間調整した後、バスが出発。
ここからは山間部、山道を上って行く。

關子嶺への山道に挑む


そろそろ關子嶺という所で乗客に話しかけられる。
何処まで行くのか?という問いに対して、温泉へ行くと答えると、温泉はここだという。
目的の温泉はもう少し先だが、健康の為、少し歩いていこう。と判断、ここで下車する。

周りは温泉街らしく旅館やホテルが立ち並んでいる。

バスを見送った後、バスを追いかける様に山道を上る。

バスを見送る 關子嶺温泉街
道路沿いに休憩できる場所を発見 見晴らしもGood!!

●關子嶺温泉
 關子嶺の目的はずばり温泉!
ここは台湾でも珍しい泉質の温泉で、泥湯が有名とのこと。

訪れた場所はガイドブックにも掲載されていた「儷景溫泉會館(儷景レイケイ温泉会館)」

儷景溫泉會館

「レイケイ」は日本語読みですが、入口の看板に「Reikei」と書かれています。日本時代の名残を感じさせますね。
早速中に入り、入口のフロントに日帰り入浴ができるか尋ねる。

すると「大浴場(中国語で「大衆池」)は別の建物」との答えが帰ってくる。
何処か確認すると、係員のお姉さんが丁寧に案内してくれる。
ありがとう!

大浴場は入浴料金300元とロッカーキーのデポジット200元が別途必要。
500元払って中に入る。尚、入浴の際、水着が必要。

ロッカーに荷物を入れて、水着へは試着室の様な個室に入って着替える。
水着に着替えたところで早速温泉へ入りましょう!

中はプールの様に広い水風呂や入浴剤が入った様な色付きの湯船の奥に泥湯があります。
そして、泥湯の隣には桶があり、泥がたっぷり。
泥を顔や体に塗って「泥パック」をします。

泥パックして乾いた所で泥湯へ。
何だかお肌がすべすべになった様な気がします。

温泉会館入口 広々とした水風呂

泥を発見!

顔や全身に塗りましょう! 最後は泥湯へ!

●次の場所は...
 泥湯から出ると、バスの発車時刻が近い。
ここのバスは本数が多くないのでバス停まで急いで向かう。バスに無事に間に合う。

嘉義行きのバス

まずは白河へ向かう。
運転手に白河までの運賃を確認し、運賃箱にお金を入れる。

あれ?切符を発行しないのか?
と思ったら出発前に車内の乗客分の乗車券を発行し、運賃箱に投入してます。
なんともアバウトな(笑)

バスは行った道を下り白河に到着。

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
關子嶺→白河 嘉義客運 嘉義 30元

山道を下る 白河まで戻ってきました
白河到着 手書きのバス停

●台湾の白河
 日本でも福島の中通りにある都市「白河」、東北新幹線にも新白河駅があるので、ご存知の方が多いと思います。
台湾の白河は南部地方に位置しており温暖な気候。
また、蓮の産地として有名な場所でもあり、街のシンボルとして使われている。
しかし、今は11月、思いっきり季節外れ。蓮を見ることはできません(涙)

白河の街並み 看板の外枠には蓮の花

向かった先は新營客運の白河バスターミナル。
ここから台鐵(台湾国鉄)の新營車站(「車站」は中国語で「駅」を意味する)へ向かうバスが発着している。
切符売り場があるので、乗車券を買おうとするが、窓口のおじさんは昼寝中(笑)

新營客運バスターミナル

熟睡中申し訳ないが、仕事して貰おうと窓を叩いて乗車券を購入する旨言うと、行ったばかりとのこと。
時刻表を見ると次の便は1時間半来ない!
だから寝てたのか...orz

仕方ないので、嘉義に戻る事にする。
白河から嘉義行きのバスは本数が多いので、昼食を取ってから行こうと思ったら、丁度昼時で本数が少ない時間帯。
すぐに来るバスを逃すと1時間来ないので、すぐに来るバスに乗って昼食は嘉義で取ることに。

うーん、やむなし。

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
白河→嘉義 嘉義客運 嘉義 48元

バスが到着 嘉義までの乗車券

●昼食
 バスで嘉義へ向かう。
適度な乗車率、そして適度な揺れで暫しの休息。
気が付くと嘉義市内、噴水の前のバス停に停まる所だった。

この噴水は昨日食べた「噴水鶏肉飯」のすぐ側にある噴水!
丁度、お腹も空いているので、ここで下車。向かった先は「噴水鶏肉飯」(笑)

美味しいし、着席するとすぐに食べられる!
お腹が空いている時は最高な環境です。

食後、嘉義市内を回る。

噴水鶏肉飯へ いただきまーす!

●嘉義市内観光
 まず向かったのは市内の寺廟「九華山地藏庵」
7階建ての建物で下から順に参拝していく。階段は狭く急になっている。

「また台湾へ来られます様に」

と各階で参拝。

九華山地藏庵 参拝しましょう

そして、7階からは市内を一望できます!

まもなく7階 市内を一望!


ちなみに建物の横にエレベータが設置されており、階段を上らずとも参拝できるようになってます。最近流行のバリアフリー設計です。

エレベータでも上れます!



●嘉義公園
 次に向かった場所は嘉義公園。
野球場もある大きい公園で、阿里山森林鐵路の蒸気機関車や日本時代の建物、そして射日塔という塔がある。
まずは順番に巡ってみよう。

嘉義公園


阿里山森林鐵路の蒸気機関車は当ホームページでも何度か出ている「Shay型蒸気機関車」
お世辞にも良い状態とは言えないのが残念。

Shay型蒸気機関車 機関部分


次は日本時代の建物。元々、ここには「嘉義神社」があったらしく、参道や灯籠など、その名残を色濃く残している。その一角にその建物がある。ちなみに日本時代は社務所だったらしい。

現在は資料館として使われている。
 開館時間9:00~17:00、月曜休館、入場無料。
 9:30~11:00と14:30~16:00は係員によるガイドあり。

中は残念ながら撮影禁止なので写真は無し。
日本家屋らしく土足厳禁。玄関でスリッパを履いて入場する。
資料館として今も大事に使って頂いている。こうやって大切に使って頂いているのは、日本人として嬉しいですね。

参道と燈篭。当時の面影が残ってます。

大正時代に建てられた灯籠

門がしっかり残ってます 元社務所の資料館。見事な日本家屋

最後に射日塔へ向かう。
が、なんと月曜日と火曜日休館。今日は火曜日。見事にやってない(涙)

建物だけ撮影して公園を後にする。

射日塔

入口が閉まってる! 月曜、火曜は休業日...

●再びBRT
 市内観光も一通りしたので、ホテルに戻る。
ここまで食後の運動も兼ねて歩いてきたが、さすがに帰りも歩くのは辛い。

と言う訳でバスで市内へ戻る。
嘉義公園は昨日、高鐵嘉義車站から市内へ向かう際に乗車したBRT(Bus Rapid Transit)の起点。
これなら台鐵の嘉義車站まで戻る事ができる。

BRT 嘉義公園站


運賃は乗車時に支払う。
台鐵の嘉義車站までは運賃22元。

嘉義公園からもBRTらしく、バス用の専用レーンを通り駅方面へ向かう。
専用線の区間も長く、しかも本数も多い。
これでLRT(Light Rail Transit)だったら、もっと環境に人に優しい交通機関になるのだが...

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
嘉義公園→台鐵嘉義站後站 嘉義BRT 朴子體育館(朴子体育館) 22元

バスが到着しました! さて乗りましょう。
ノンステップバス 後方部。座席配置は日本のバスと同様
LRT(ドイツ ロストック)
※2008年8月撮影
LRT(ドイツ ポツダム)
※2008年8月撮影

●夕食  台鐵の嘉義車站でバスを降りて一旦ホテルへ。
2日目の夕食は牛肉麺!街の中心部で適当に店を探して中に。
台湾旅行、牛肉麺は欠かせませんね!

ここで食べましょう! さて店内へ。
着席。牛肉麺を頼みます。 牛肉麺、来ました!
いただきまーす! ご馳走様でした

嘉義にて。 駐輪バイクがずらり!台湾ですねぇ。

一日の〆はビールで!


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