2008年8月13日(水)
●ポツダムへ!
今回のドイツ旅行は連日の様に移動が続いたが、本日は小休止。今日はベルリン近郊を
観光する。これから、向かう先はベルリン近郊の街「Potsdam(ポツダム)」。
そうです!あの「ポツダム宣言」のポツダムです!!歴史上、日本とも関係のある、
ポツダムは個人的に訪れてみたかった事もあり、計画初期段階から旅行行程に入っていた
所である。
ベルリン市内からポツダムへはS-BahnのS7系統で行く事が可能で、そして ベルリン東
駅は、S7系統の停車駅。従って、乗り換えなしで行く事が可能。昨日購入した
「Berlin Welcome Card 2008」はベルリン市内、及びポツダム市内が有効の為、そのまま
使用可能です。
●出発
今日は移動日では無いので、ゆっくりと8時頃、宿で朝食を頂く。そして、準備を整え
て9時前に出発!まずはベルリン東駅まで歩いて向かう。今日は晴れていて気持ちよい!
本日の朝食 | ベルリン東駅へ向かう |
今日は良い天気! | ベルリン東駅に到着 |
駅に到着後、スーパーで買い物をした後、S-Bahn(S7系統)のポツダム中央駅行き乗車す
る。乗車券は既に昨日、刻印済みなので、そのまま乗車可能。
乗車駅 → 下車駅 | 行先 | 系統 |
Berlin Ostbahnhof → Potsdam Hbf | Potsdam Hbf | S-Bahn(S7) |
約50分で終点、ポツダム中央駅に到着。駅の観光案内所で情報を仕入れてから観光開始!
目指すはSchloß Sanssouci(サンスーシ宮殿)!
ポツダム中央駅行き S-Bahn | ポツダム中央駅到着 |
●サンスーシ宮殿
サンスーシ宮殿へは通常、695番系統のバスで向かう。しかし、ここは有名な観光地で
バスは混雑していそう!実際、695系統のバスは大勢の乗客を乗せて出発している!
で、その付近に何か代替の交通機関が無いか調べると、遠回りになるが、トラムがある事
が判明!これはトラムで行くしかない!
という訳でポツダム中央駅から92番系統のトラムに乗る事にする。電停で10分程待つと、
92番系統のトラムが到着。早速、乗り込んで終点まで乗車する。
乗車駅 → 下車駅 | 行先 | 系統 |
Potsdam Hbf → Kirschallee | Kirschallee | Tram 92系統 |
トラムは2両編成のユニットを2つ繋げた4両編成。トラムとしては編成が長いが信用乗 車制で、全てのドアにて乗降可能なので電停での人の流れはスムーズだ。
ポツダム中央駅 駅舎 | トラムが来ました! |
トラムに乗りました | トラムの車窓から |
終点、Kirschallee駅はループ線になっており、降車ホームで乗客を降ろすと、すぐに乗
車ホームへと向かう。そして、降車ホームにはバスが到着する。同じホーム上でトラムと
バスの連携がなされている。さすがトラム先進国!
終点到着 | 同一ホーム上でバスへ乗り継ぎが可能 |
我々はバスには乗らず、歩いてサンスーシ宮殿へ向かう。
森林の中の道路をひたすら歩くこと約20分、サンスーシ宮殿の入口到着する。
木のトンネルを行く |
サンスーシ宮殿は少し高い所にある為、階段を登っていく。階段を登りきるとサンスーシ
宮殿の裏側に到着。さて、早速切符を購入しないと!と切符売場を探すと、長い行列を発
見!
階段を上る |
切符を求める長い行列 |
サンスーシ宮殿はガイドツアーのみなので、これでは、相当時間が掛かるのは火を見るよ り明らか!他にも見たい所が数多くあるので、ここは諦める事に。やむなし。
●次行ってみよう!
という訳でサンスーシ宮殿を飛ばして、次の新宮殿へ目指す。新宮殿と言っても建てれ
た時期は西暦1763年~1769年になる。
と、新宮殿へ行く前にサンスーシ宮殿全体を撮影。中は見学できなくても、外面は幾らで
も見る事ができる。サンスーシ宮殿、新宮殿一帯は大きな公園になっている。
その、公園内の整備された庭、噴水とサンスーシ宮殿を絡めて撮影すると、本当に美し
い。暫くの間、思わず見とれてしまうのであった。
サンスーシ宮殿 | 庭園、噴水を含めて撮影 |
サンスーシ宮殿から新宮殿の間は公園になっており、歩いて行く事になる。その途中に
中国茶館(Chinesisches Teehaus)等の見所もある。まずは、中国茶館を目指して歩く。園
内は広々、かつ緑豊かで歩いていて心地よい。少々道を間違えつつも、無事に中国茶館に
到着。
しかし、建物を見て唖然...
中国っぽくない(笑)
色や建物についている装飾は、どうしてもヨーロッパ人が中国をイメージして設計した様
に見えてしまう。館内は有料(€2)という事もあり、ここはパスする。中国の建造物は、
やはり本場、中国で見たいところ。
気を取り直して新宮殿へ向かって歩く。
中国茶館 | 金色の像 |
●新宮殿
新宮殿へ真っ直ぐ延びる道を歩いていると結構遠くから新宮殿が見え、近づくにつれ、
徐々に大きくなっていく。かなり大きい建物である。
こちらは裏側の様なので、表へ回る。
まずは切符売り場にて入場券を購入する。サンスーシ宮殿の場合、ツアー形式でしか
入場できないが、新宮殿ではツアー形式と自由見学(オーディオガイド付き)が選択可能。
ツアー形式は開始まで時間があるそうなので、自由見学をチョイス。
ちなみに、入場料は「Berlin Welcome Card 2008」提示する事で割引が適用され€3也。
宮殿内は豪華絢爛!それぞれの部屋に意味があり、違った特徴を見せている。
但し、残念ながら宮殿内は撮影禁止。是非、実際に訪れて、この目で確認してください!
新宮殿へ続く道 | 新宮殿 裏側 |
新宮殿 正面 | 付近では修復工事が行われていた |
●ベルリンへ
宮殿を見学後、ベルリン市内へと戻る。帰りは新宮殿近くのバス停よりバスに乗る。来
たバスは695系統、新宮殿からサンスーシ宮殿を通りポツダム中央駅へ行くバスである。
我々は座る事ができたが、サンスーシ宮殿で大勢の乗客が乗り込んできて車内は混雑する。
乗車 → 下車 | 系統 |
Bhf. Park Sanssouci → Potsdam Hbf | Bus 695系統 |
ポツダム中央駅からS-Bahnに乗ってベルリン市内へ戻るのだが、既に時刻は午後3時前。 ここで食事を取らないと確実に昼食抜きになってしまう。でも、もうすぐ夕食の時間...
このままベルリンへ行ってしまうと、昼食抜きとなり、夕食まで我慢しなければならな い。O氏と相談の結果、ポツダム中央駅構内のレストランで済ませてしまおう!という方 針に決定。そして、駅構内に美味しそうなドネル屋さんを発見!ここで食事をする事に決定。 たまにはドイツ料理以外も良いだろう。ビールとドネルを頂く。うん、旨い。
バスに乗車 | ポツダム中央駅に戻ってきました |
ドネル屋 | ビールとドネル |
遅めの夕食を取った後はポツダム中央駅から再びS-Bahnに乗り、ベルリン市内に戻る。次
に訪れる場所である「ベルリン壁資料館(Gedenkstätte Berliner Mauer)」へ目指すべ
く、ベルリン中央駅の次の駅、Berlin FriedrichStraße駅で下車する。
乗車駅 → 下車駅 | 行先 | 系統 |
Potsdam Hbf → Berlin FriedrichStraße | Ahrensfelde | S-Bahn(S7) |
Berlin FriedrichStraße駅到着後、S-Bahnに乗り換える。乗換えるS-Bahnは地下ホームに ある。これでNordBahnhofまで行く。
乗車駅 → 下車駅 | 系統 |
Berlin FriedrichStraße → NordBahnhof | S-Bahn |
S-Bahnに乗りました | FriedrichStraße駅到着 |
FriedrichStraße駅からのS-Bahnは地下 | NordBahnhof到着 |
●壁資料館
NordBahnhofからトラムの線路沿いに5分程歩くと壁が保存されているエリアに着く。そ
の付近にベルリン壁資料館がある。資料館には展望台が設置されており、展望台の上から
壁の全容を見る事ができる。また、見晴らしも良く、ベルリンの街並みも楽しむ事ができ
る。資料館の方は壁が作られる過程から崩壊の時までの資料が展示されている。この資料
館、入場無料なのが嬉しい。
既に昨日、CheckPoint Charlie近くの「壁博物館」(Mauermuseum)で学んでいるが、再
度、復習。
壁資料館を見学した後は壁が保存されているエリアにある屋外展示を見る。こちらも、壁
のあった場所を示す地図や当時の写真等が展示されている。
壁が見えてきました。 かなり削られている。 |
壁資料館付近の壁。 綺麗に保存されている。 |
壁資料館 |
壁資料館の展望台より望む(※) | 屋外展示 |
(※)壁の手前が西側、奥が東側。当時、壁と壁の間(土が見えている場所)に監視塔があり、 警備兵が見張っていた。
●ぶらりトラムの旅
ベルリン壁資料館の展望台でベルリンの壁とトラムを見ていたら、なんだかトラムに乗
りたくなる(笑)
「Berlin Welcome Card 2008」で乗車可能という事もあり、ならば、乗ってしまおう!
という話になり乗る事になる。壁資料館前の電停に行き、トラムに乗車。
ふと乗ってしまったという事もあり、乗ったトラムの行先は不明(笑)
とりあえず、適当な場所で降りる事にする。
乗車駅 → 下車駅 | 系統 |
Gedenkstätte Berliner Mauer → Eberswalderstr. | Tram M10系統 |
暫く乗ると、U-Bahnの駅と交差する。既に時刻は午後5時半。他にも行きたい場所がある ので、トラムの旅はここで終了。U-Bahnに乗り換えて、次の場所へと移動する。
乗り換えたU-Bahnの「EberswalderStraße」駅は高架線で歴史を感じさせる作りをしている。 この区間の開業は1913年7月27日。既に95年経過している訳である。歴史を感じさせる訳である。 ちなみに、最初にベルリンの地下鉄が開業したのは1902年。日本で最初に開業した地下鉄 「銀座線」(1927年開業)の実に25年前から走っているのである。
乗車駅 → 下車駅 | 系統 |
EberswalderStraße → Möhrenstraße | U-Bahn U2系統 |
壁とトラム | トラムに乗車 |
U-Bahnの駅と高架橋 | EberswalderStraße駅 駅舎 |
EberswalderStraße駅 ホーム | U-Bahn入線 |
●ブランデンブルク門
次に訪れたのは、ブランデンブルク門 (Brandenburger Tor)。威厳を感じさせる壮大重
厚な門。ベルリン東西分断時代はこの付近に境界線(ベルリンの壁)があった為、通る事
ができなかったという。今は普通に通る事ができるが、これは東西ベルリンが統一され、
平和が訪れた事を意味する。
Möhrenstraße駅 | ブランデンブルク門 |
●ドイツ連邦議会議事堂
ブランデンブルク門に続いて訪れたのは、ドイツ連邦議会議事堂(Reichstagsgebäude)。
つまり、ドイツの国会議事堂にあたる。こちらの建物はブランデンブルク門以上に威厳を
感じさせる。神殿を思わせる入口等、見ていて圧倒される。
内部は見学が可能で屋上にはガラス張りのドーム上の展望台がある(入場無料)。
我々も見学するべく正面の入口へ向かうと、建物の入口から見学希望者の長い行列!!
先程、ポツダム市内でのサンスーシ宮殿はパスしてしまったが、ここは待ってでも見たい!
という事で、ひたすら待つことに...
ドイツ連邦議会議事堂が見えてきました | 長い列に並ぶ |
1時間程待ち、ようやく、中に通される。
まずは手荷物検査。国の重要施設という事もあり、セキュリティは厳しい。これをクリア
すると、エレベータで屋上へと向かう。屋上には巨大なガラス張りのドームがある。らせ
ん状の階段があり、ドーム内を上る事ができる。
丁度、夕方という事もあり、黄昏時の建物やベルリンの街並みを眺める。
ドイツ連邦議会議事堂 | 屋上にあるガラス張りのドーム |
ドーム内部に入りました | ドーム上部より空を望む |
ブランデンブルク門 | 青空が広がる |
ベルリンの街を眺める(その1) | ベルリンの街を眺める(その2) |
●ポツダム広場付近で夕食
ドイツ連邦議会議事堂の見学が終わると、既に午後8時過ぎ。まだ夕暮れ時なので、時
間の感覚がずれているが、夕食の時間である。O氏と相談の結果、今日の夕食はポツダム
広場(Potsdamer Platz)付近のレストランで頂く事にする。
乗車駅 → 下車駅 | 系統 |
Under den Linden → Potsdamer Platz | S-Bahn |
ブランデンブルク門近くのS-Bahnの駅「Under den Linden」から一駅、Potsdamer Platz 駅で下車する。駅前のソニーセンターのすぐ側にあるレストラン「Lindenbräu(リンデ ンブロイ)」で夕食を頂く。中はとても混雑していて、中々空席を見つける事ができなか ったが、最上階である3階の端に空席を発見!
ビールや肉料理を頂く。もちろん、ソーセージも!旨い!!
そして、1日中歩き続けて疲れているのか、結構、酔ってしまう。
駅前の広場 | レストランの座席より |
まずは乾杯! |
本日の夕食 | 白ソーセージ |
●宿に戻る
食後は宿に戻る。既に時刻は夜10時を回っている。10時を過ぎれば、さすがに緯度が高
いベルリンとは言え、完全に日が暮れている。レストランの前には噴水があるが、ライト
アップされていて、とても綺麗。そして、噴水の周りには大勢の人が腰を下ろしている。
とても賑やかな広場である。
我々もゆっくりしたい所だが、酔っている事もあり、無理をせず宿に戻る。S-Bahnに乗り、
FriedrichStraße駅へ向かう。夜10時過ぎだと、さすがに本数も少なくなっており、列車が
到着するまで暫く待つ羽目に。
乗車駅 → 下車駅 | 系統 |
Potsdamer Platz → FriedrichStraße | S-Bahn |
FriedrichStraße駅から宿まではバスに乗る。今回のベルリン2日間の滞在で、宿のすぐ 近くにバス停を発見していたのである。バスのルートも把握しており、FriedrichStraße駅は、 このバスが通る。これに乗れば楽に帰る事ができる。そして、幸いにして、まだバスの便 がある!
乗車 → 下車 | 系統 |
FriedrichStr. → Michaelkitchstr. | Bus 147系統 |
暫く待つと、バスが到着。寝ない様に気をつけて宿の近くのバス停で下車。と、思った ら1つ前のバス停で下車してしまう(涙) やってしまった!!
と言っても最寄のU-BahnやS-Bahnの駅よりかは断然近い!歩いて5分も掛からずに宿に到着。
さすがに疲れたので、すぐに就寝。
ポツダム広場駅前はビルが立ち並ぶ | Friedrichstr駅でバスを待つ |