8月16日(木)
●朝食&散策
 今日は昼過ぎに北京首都国际机场(北京首都国際空港)へ行き、青島へ戻る。従って午前 中という短い時間であるが、最後の北京観光を楽しむ事にする。
 まずは朝食を食べに行く。宿の近くの食堂に入り、朝食を採る。朝食後、宿の周りを散策。 宿の周辺にも胡同(hu tong)があり、昔ながらの北京の風景がある。
 散策後、宿をCheck out。Check in時に預けた保証金(Deposit)を受け取り出発!
今日は一旦、王府井まで行き、別の系統のバスに乗る。

宿を出て朝食&散策 朝食の一部
胡同を散策(その1) 胡同を散策(その2)
宿をCheck out 王府井を目指す

●トロリーバス@北京
 王府井からバスに乗る。このバスは中国語で「電車」。そう、トロリーバスである。し かし、王府井付近の区間は架線が無く、バッテリーで走行する。王府井は景観保護の為、 一部区間の架線が無い区間が有るのである。
 バスに乗り、次のバス停で架線を上げ、それより先は通常走行する。
故宮の北側にあるバス停で下車。既に故宮は訪れているので、その北側の景山公园(景山 公園)へ向かう。

王府井には架線が無い トロリーバスに乗車
景山公園前に到着 さて、中へ入りましょう

●故宮を一望
 早速、入場券を購入して中に入る。景山公園は名前の通り山がある。と言っても高さ43m なので、それ程高くは無く、5分程階段を登れば頂上に達する。しかし、山の頂上から故 宮を一望するには十分な高さ!頂上からの故宮や北京の街並みを眺めることができる。た だ、曇っているのと、一部建物が工事中である事が残念。この場所も工事終了後、晴れて いる日にリベンジしたい。

公園内に入りました 綺麗に整備されています
故宮 残念ながら曇り空 逆側を望む

●北海公園
 次に景山公園の隣にある北海公园(北海公園)へ向かう。ここは景山公園より遥かに大 きい公園である。小1時間ではとても回りきれない。しかも時刻は11:30を回っていて、 時間も無い。北海公園では目的である「九龍壁」のみを見る事にする。切符売場で入場券 を購入して入場。

続いて北海公園へ

北海公園に入りました

 まずは入口付近にある地図で九龍壁の場所を確認する。しかし、現在地から九龍壁の直 線距離上に大きな池「北海」があり、池を半周する必要がある。大きな公園なので、これ は大変である。しかし、良く地図をみると池の両端を結ぶ船がある事が判明。これは乗る しかない!
 見事な龍の彫刻が施された「九龍壁」はとても美しい。中国には北京以外に幾つかの九 龍壁があるが、北京の物が一番美しいと言われている。また、壁の両面に彫刻が施されてい るのは北京だけである!
 公園時代が綺麗に整備されていて、ゆっくり散歩を楽しみたい。しかし、時間がそれを 許してくれない。とても名残惜しいが公園を後にする。

大きな池(北海)まで来ました 船に乗りました
対岸に到着 乗船した船
九龍壁 九龍壁(裏)
池(北海)を望む 見所沢山だが、これにて終了

●サクッと昼食
 北海公園見学後、そろそろ空港へ行く時間になる。空港行きのリムジンバスが発車する 西単車站へ向かう。北海公園付近のバス停で西単方面へ行く系統があるかを確認するが、 見つからない。
 ここで時間を掛けてしまうと昼食を採る時間が無くなってしまう為、ここは時短を 計り、タクシーで行く事にする。
 すると、目の前にタクシーを降りる客を発見!すかさず、タクシーを捕まえ

「请去地铁西单车站」(地下鉄西単駅まで行ってください)

と地下鉄西単駅へ行ってもらう。さすがタクシー!すぐに到着。

 まずは、リムジンバスのバス停を確認する。バス停を見つけた後、昼食を採る。 何を食べようかな? と付近のレストランを見渡すと
「富岡ラーメン」
という文言が飛び込んでくる。お、これだー!(笑)
今日の昼食はラーメンに決定。あ、O氏に確認せずに店に入ったので

「これは、ネタですか?」

と突っ込まれる。はい、正直に答えます。ネタです(笑)
 入口で人数を告げると、席に通される。さすが昼時だけあって店内は混雑している。 我々が通された場所は4人席だが、相席扱いで、既におばさんと子供の親子連れが 食事している。
 早速メニューを見て注文。今回は無難に「富岡ラーメン」と餃子を頼む。
隣に座っている親子連れの食事が終わり、我々に話し掛けてくる。

 話すと、ラーメンが日本の料理という事は知らなかったそうである。 (厳密に言うと「中国から伝来し、日本で独自の発展を遂げた麺料理」となると思うが)
そして、ラーメンは旨いという感想。今や、日本式のラーメン店は中国各地で見る事が できるが、こうして直に「美味しい」という話を聞くと、とても嬉しい。
 暫くすると、我々のラーメンと餃子が到着。 ちなみに、味は普通のとんこつラーメンでした。

富岡ラーメン発見 何を食べようか
ラーメン&餃子! ご馳走様でした

●リムジンバス乗車
 食事も終わり、すぐ近くのリムジンバス乗り場へ向かう。既にバスが停まっているので、 窓口で乗車券を購入して乗車。まもなくバスは発車し、空港を目指す。高速道路を通り、 首都空港を目指す。
 空港はターミナルが2つあり、バスは第2~第1と停まる。とりあえず第1まで行って みる事にする。第1ターミナル内の時刻表を見ると、我々が搭乗する便は掲載されていない。 どうやら間違った様である。
 という訳で、第2ターミナルまで移動する。歩いて10分程度である。

空港に到着 第1ターミナル

 第2ターミナル内で窓口を見つけ、早速Check in.いつもの様に窓際の座席を指定する。
預ける荷物は無いので、Check inはあっさり終了。すぐに手荷物検査場へと向かう。 日本と同様に中国でも保安強化されていて、ペットボトル等の飲み物は全て確認される。 しかし、確認方法はと言うと

キャップを開けて、匂いを嗅ぐ。

というもの。確かに可燃性液体は独特の匂いがするが...

38番搭乗口で出発を待つ

●青島へ戻る
北京首都国际机场16:45 → 青岛流亭国际机场18:00 CA1571(中国国際航空)

 約1時間のフライトで青島に到着。日本から青島に到着した時はバスだったが、今度は 搭乗口に直付けである。飛行機を降りると何か違和感が。出口方向への通路の横には通行止 めになっているものの、入国審査場がある。
もしかして、ここ、国際線用の通路?
 通路はそのまま国内線用の通路に繋がっていて、係員はそちらの方へ誘導している。我 々も国内線用の通路に入り空港を出る。

飛行機に乗りました 機内食 ハンバーガーっぽい

●またしても没有攻撃!
 青島流亭国際機場からバスに乗る。実は今日は、これから宿を押さえる必要がある。そ の為、比較的宿が多い旧市街へ向かう事にする。もちろん、数日前に青島で観光している 際に宿の目星は付けている。
丁度、旧市街方面へのバスが停まっている。これはラッキー!という事で早速乗車券を購 入する。
 しかし、ここで問題発生!私は問題なく買えたのだが、O氏が購入しようとすると

「没有」(ありません)

なんと、私の分で座席が満席になったらしい。さすがにO氏を置いて乗る訳にも行かない。 次のバスの発車時刻を訊くと、1時間後である。
 今日の宿が既に決まっていれば待っても問題ないが、我々は、これから宿を探す必要があ り、とても待てる時間ではない。
では新市街へのバスの発車時刻を訊くと

「既に終わった」

とのこと。そして、先程、私が買った乗車券の払い戻しを受ける。

 バスが駄目ならタクシーしかない。という事でタクシー乗り場へ向かう。
タクシー乗り場では係員が一組一組行く場所を確認しながら、タクシーへと案内している。 我々の番が来て
「青岛火车站」
と言うと係員がタクシーへと誘導する。

タクシー乗り場へ向かう

●宿探し
 タクシーに乗り込み、係員と同じ様に
「青岛火车站」
へ行って貰う様、依頼する。しかし、列車が走っていないのに青島火車站と言うのは、理 解されないらしい。何度も青島火車站と言うが、
「何故、四方火車站じゃないんだ?」
といった雰囲気。

宿が決まっていれば宿の名前、もしくは住所を言って直接行くのだが。
まぁ、理解されないなら近隣の場所を指定すれば良い。という事で、目的変更。

「じゃぁ、桟橋へ行って下さい」

青島の有名な観光地という事もあり、すぐに理解してもらい、そこへ向かう事になった。
その後、今日の宿の話になる。
以前行った台湾でもそうだったが、宿の話になると何故か運ちゃんは積極的。

早速、運ちゃんに予算を訊かれる。

「300元」

と答えると、

「そんな宿は無い!」

とタクシーの運ちゃんが豪語する。相場は知っているので、ボッタクリの意図は察知ずみ。 知らない振りして、

「幾ら位するのか?」

と訊くと  800元位すると言ってくる。
800元!?そんな値段はありえない。即効「高過ぎる!」と反応。
その後、タクシーの運ちゃんが言うには高価な飛行機に乗って来ているのだから、問題な いでしょ!という理論を展開してくる。
飛行機に乗って、さらにタクシーで市街地まで行く金があるんだから、そのくらいケチるなという事か?

そして、何故か
「知っている宿があるから、そこを紹介する」
とか言ってくる。さらに
「宿、見つけられないよ~!」
とまで言う始末。不安を煽られても、スルーあるのみ!

 タクシーは空港を出ると、すぐに高速道路に入り、市内へ向かう。あれ?バスに乗った際 はずっと一般道を通っていたので高速道路がある事を知らなかった。
 ちなみに高速道路は有料で15元。バスだと市内の中心部まで1時間程度掛かったが、タク シーだと30分!高速道路利用だと速い!料金はバスの何倍もするが、速達効果は大きい。 さらに今日は、宿が決まっていないので、早く着く分には都合が良い。

 そして目的地に到着。すると、タクシーの運ちゃんが
「この先に300元の宿があるよ」
と言ってくる。

さっき言ったのと違うじゃん!

「自分で探すから、ここで降ろして」

と強めに言い、降ろしてもらう。

「見つけられないよ~!」

と最後まで言ってくる。何度も しつこい!オンシーズンとは言え、んな訳ないじゃん。

 早速宿探し。まずは1件目。ロビーに掲示されている料金表を見ると400元以上の部屋し かないので、ここは止めて次の宿へ向かう。
近くにある2件目の宿に入る。お、ここは料金表を見ると200元台の部屋がある。
ちょっと訊いてみよう。

「こんにちは、今日、部屋ありますか?」
「ありますよ」
「1泊幾ら?」

すると、何も言わずに値引きされた金額が提示される。
200元台の部屋は100元台後半、400元台の部屋は260元まで割引される。まずは部屋を見せて
もらう。
その結果、シャワールームがあり、部屋も広い260元の部屋に決める。
2泊分の料金+Depositで600元支払う。

●夕食
 宿の近くの食堂へ行く。旧市街だけあって、食事ができる店が多い。また、青島は海に 面している都市という事もあり、海産物が多い。とある食堂へ入り夕食を採る。完全な大 衆食堂である。料理を数品とビールを注文。うん、旨い!
 宿に戻り就寝。明日は再び青島観光!

本日の夕食