8月14日(火)
●洗濯
今回の宿はコインランドリーが設置されている。朝早めに起き、早速洗濯する。
フロントで10元のトークンを購入し、洗濯機に接続されているコイン投入口に入れると
動き出す。
しかし、順番があるらしく、洗濯機の電源を入れてからコインを入れないと動かない。
そして、我々はお約束通り、先にコインを投入した為、洗濯機は動いてくれない。
思いっきり、やっちまった。
O氏に従業員を呼びに行って貰い、暫くするとO氏が従業員を引き連れてやってくる。
従業員が洗濯機を確認する。そして、電源を入れた後、コインを入れると、ようやく動き出す。
従業員に感謝感謝である。
●朝食
洗濯終了後、朝食を採ることにする。今回の宿の朝食は別料金になっている為、外に出て適
当に朝食を採る事ができるが、宿にもレストランが併設されている。O氏がレストランで
朝食を採りたいとリクエストするので、今日は宿のレストランで採る事にする。
レストランは洋食のバイキング方式になっており、入口で25元支払うシステム。
中に入り好きな食材をChoiceする。洋食の為か、レストランで食事しているのは半分以上が
西洋人である。
久々に中華以外の食事を楽しむ。バイキングの良さは好きな物を好きなだけ食べられる
事である。25元掛かるだけあり、料理も豊富かつ旨い。また、無くなると直ぐに補充して
くれる。とても満足な食事であった。
中華が続いた事もあり、たまにはこの様な食事も悪くない。
偶には洋食でも | スイカが旨い |
●北京観光
食後、天気を確認すると晴れ!O氏と相談した結果、今日は北京の市内観光する事にす
る。まずは、宿の直ぐ近くにバス停より天安門へと向かう。バス停に掲示されている系統
を確認すると、2番系統に乗れば良いらしい。
暫く待つと、その2番系統が到着。連接バスである。バスに乗り込み、バスに乗務して
いる車掌から乗車券を購入する。運賃は1元である。天安門から宿まで歩くと15分掛かっ
たが、バスだと5分も掛からない。今回の宿は駅まで遠いが、このバスを使うと簡単に駅ま
で行く事ができる為、不便な場所ではない。
宿を出発 | 宿の前の道路 |
表通りに出ました | 2番系統のバスに乗車 |
天安門でバスを下車する。今日は晴天で既に暑い。真夏の北京は暑いと聞いていたが、
本当に暑い!
まずは、天安門全体を見る為、地下道を通り大通り「西长安街」を渡る。天安門と西长
安街を走る車を眺める。朝の通勤ラッシュ時間なのか、自転車が多い。
続いて地下道を通り、天安門広場に向かう。ここは、本当にスケールが大きい!とにか
く広い!!!
天安門バス停到着 | 大通りには多くの自転車が通る |
天安門広場。広い! | 警官と天安門 |
●故宮見学
天安門広場を散策した後、故宮へ向かう。まずは故宮への入口である天安門を見学する。
天安門は登る事ができ、建物内の見学も可能である。但し、荷物を持っての見学ができず、
天安門の切符売場横にある手荷物預かり所に荷物を預ける必要がある。(もちろん有料)
手荷物を預け、天安門の入場券(15元)を購入してから天安門に入る。天安門からは広場
を見渡す事ができる。
天安門に入ります。 | 正面右側の通路より入る |
天安門の入場口 | 天安門広場を見下ろす。凄い人! |
反対側を見る。前方の建物は「端門」 | 出口へと向かう |
次に故宮を見学する。まずは預けた手荷物を受け取り、故宮へ向かう。故宮の入口脇
の切符売場で入場券(60元)を購入した後、中に入る。それにしても広い!!
建物を次々に見ても全然見終わらない!本当に広い敷地である。
故宮に入りました | 美しい建物 |
太和殿。なんと工事中(涙) | 奥に内廷の建物群が見える |
●昼食
私の持っているガイドブックによると故宮内にはスターバックスがあるらしい。
中国の代表的な歴史的遺産のど真ん中で米国企業が入っているという不思議。今日の昼食
はここで採る事にする。しかし、地図に記載されている場所に行くが、その場所には店が
無い。どうやら閉店してしまった様である。うーん残念。
既に午後2時という事もあり、故宮内の別のレストランで昼食を採る事にする。
※帰国後確認した所、中国国内の論争の末、閉店する事になった様である。同時に故宮の
出店に関するガイドラインも制定されたという事もあり、今後、スターバックスが故宮内
に再び出店する事は無さそうである。
本日の昼食 |
●再び故宮見学
再び故宮を見学する。既に何度も書いているが、とにかく広い。ゆっくり見ていると1
日あっても足りない!しかし、これ以上見ると他の場所を見る事が出来ない。出口へ向か
いつつ、見れる所を見る事にする。まだまだ見たい場所も沢山あり、名残惜しいが、再び
訪れる事を誓いつつ故宮を後にする。
北京観光としての故宮は定番コースだと思うが、歴史的にも由緒ある場所でもあり、見
所が沢山ある場所である。北京を訪れたら絶対に外せない場所である。
故宮を出ました | 故宮を囲う筒子河 |
●天坛公园(天壇公園)へ
故宮の見学後は天坛公园(天壇公園)へと向かう。故宮見学に時間が掛かった事もあり
既に2時半を回っている為、あまり時間が無い。バスで行く事もできるが、時間の節約の
為タクシーを使う。故宮付近にタクシー乗り場を発見し、タクシーを拾い天壇公園へ向かう。
天壇公園には3時過ぎに到着。
天壇公園到着 |
早速、切符売場で入場券を購入する。天壇公園では入場券と園内の3つの有料施設がセット
になった切符を売っているので、それを購入(45元)する。
天壇公園はとても綺麗な公園である。芝生が綺麗に整備されていて公園としての完成度
が高い。しかも人も疎らでゆっくりと回る事ができる。中国は何処へ行っても人が多いの
で、「人が少なくて快適」という要素はとても貴重である。
購入した切符は前述の通り園内の3つの有料施設に入る事ができる。
但し、1枚の切符に全ての有料施設の入場券が付いていて、入口で券をもぎって入場する
為、回れる順番が決まっている。まずは祈年殿へと向かう。
祈年殿へ向かう |
祈年殿は天壇公園の代表的な建物であり、我々も、この「祈年殿」を見るのが目的である。
「祈年殿」は皇帝が正月に豊作を祈っていた場所である。円状の建物はとても美しく、さ
らに内装の装飾が見事!
祈年殿入口 |
祈年殿 |
次に皇穹宇へと向かう。祈年殿から長い通路を10分程度歩くと到着。
それにしても、今日はとても暑い。皇穹宇へ入る前に近くの売店で水とアイスを購入して 暫しの休憩。こういう時のアイスはとても美味しい。
アイスが美味しい |
落ち着いた所で皇穹宇に入る。中に入ると大勢の人が特定の場所で手を叩いている。
「パン!」
と手を叩く。すると
「パン!...パン!」
と、こだまが帰ってくる。周囲が回音壁で囲まれており、この壁がこだまを返す様である。
不思議な現象である。
皇穹宇 | 皇穹宇より敷地内を見渡す |
最後に圜丘殿へと向かう。丘のように見える建造物で、最上段の中心にはお立ち台があ
る。ここで、天を祭る儀式が行なわれていたとか。周囲に建物が無い為、空が広い。神秘
さを感じる場所である。
圜丘殿が現役で使われていた時代、圜丘殿の中心で夜空を見上げると一面の星空が広が
っていたのだろう。
圜丘殿見学後、天壇公園を後にする。もう夕方である。
圜丘殿 | 圜丘殿より敷地内を見渡す |
天壇公園内を散策 | 天壇公園を出ました |
●快速バス
天壇公園を出て、地下鉄駅「前門車站」へと向かうべくバス停を探す。すると、有人の
改札口のあるバス乗り場を発見する。このバスは何処へ行くか確認すると、全て前門車站
行のバスである事が判明!しかも、快速系統らしく、次のバス停が前門車站である。これ
なら、サクッと行く事ができる。改札口で1元払いバスを待つ。程なくしてバスが到着す
る。
暫く普通の車線を走るが、途中から専用車線を走る!さすが快速バス!
一般道の為、高速運転はできないが、他の車に進路を邪魔されないだけでも十分に速い。
あっと言う間に前門車站に到着する。
尚、この様に専用車線を走行するバスを「BRT (Bus Rapid Transit)」と呼ぶらしい。
専用車線を設け、そこにバスを走らせる事で速達効果を計るというシステムは、他のLRT
(Light Rail Transit)等の交通機関より一般的に安く構築できる。日本でもバスの依存度
が高く、さらに渋滞に巻き込まれる事が多い京都等で検討して欲しい交通システムである。
改札口で運賃を払う | 天坛车站(天壇バス停) |
専用車線に入る | 専用車線走行中 |
●北京共通乗車券
北京にはバスや地下鉄に乗車できる「一卡通」というICタイプの共通乗車券がある。青
島にもバスに乗れるICカードがあったが、探したものの結局買う事ができなかった。青島
と違い、北京の場合は地下鉄がある為、地下鉄の窓口に行けば買えるだろう。という事で
前門車站(前門駅)の窓口で訊いてみる。北京の地下鉄の乗車券は有人窓口で購入する為、
何処の駅にも窓口は存在する。すると、
「ここの窓口には無いが、反対側のC入口にある窓口へ行けば買える」
とのこと。という訳でC入口へ向かう。地下でもC入口へは繋がっているが、ホームを経
由しないと行けない為、一旦出口を出てから目指す。C入口より入り、入口付近にある窓
口で訊いてみると、有るとのこと!
カード本体(デポジット)20元に50元チャージして貰い、合計70元で購入する。
前門 | 共通乗車券「一卡通」 |
●北京烤鸭!!!(北京ダック!!!)
北京ダックを食べに行く。ガイドブックを参考に人気店を探す。今回は地下鉄「東四十
条」車站付近にある「北京大董烤鴨店」をChoice!
東四十条車站へは前門車站から地下鉄2号線で乗換無しで行く事ができる。早速「一卡
通」を使う。改札口で端末にタッチするだけである。うーん、快適!
東四十条車站のD出口を出て5分程度歩くと目的地「北京大董烤鴨店」に到着。
結構な高級店である。早速店内に入ると
「您有预定吗?」(予約はしていますか?)
と予約確認を受ける。予約はしていない為、
「没有」(ありません)
と回答。すると、番号が付いた札を受け取り、椅子のある場所に通され、ここでお待ちく
ださいと言われる。
そこには飲み物があり、自由に飲める様だ。さすが、高級店!待たせるにも配慮が行き届
いている。
また、待合所ではガラス張りで厨房を見る事ができ、そこでは続々と烤鸭(ダック)が
焼かれている。食欲がそそられる。
入店して約30分後に、2階の席へと案内される。小さな部屋で区切られており高級感が
漂う。我々が案内された所は小部屋で数グループが食事できる部屋である。早速注文する。
まずは北京烤鸭(北京ダック)!これを頼まないと、この店に来た意味が無い(笑)
他に数品、頼む事にして、小姐にお薦め料理を聞いてみると、確かに美味しそうな料理
だが、お値段が高い。メニューを見て、お手頃価格の料理を何品かChoiceする。まずは乾
杯!
暫くするとダック登場!ここでは、コックが来て目の前でダックを解体してくれる。
解体後、ダックが載ったお皿が置かれる。頂きま~す!! 旨っ!!!
食後は、スープやゼリー、さらにデザートまで頂く。とても満足な食事であった。
食後、小姐にアンケートを書いて欲しいと言われ、アンケート用紙を受け取る。
内容は接客態度や料理の質などを答える簡単なもの。満足度が高かったので正直に良い点
を付けて渡すと喜んでもらえた。また再訪したい店である。
地下鉄で移動 | 「北京大董烤鴨店」到着 |
番号札を受け取り暫く待つ | 厨房の様子 |
席に通される | まずは乾杯! |
台が設置される | ダック登場!! |
いただきまーす!!! | ダックの後はSoupとゼリー |
最後にフルーツ | ごちそうさまでした |
●ライトアップを堪能
食欲を満たされた後、地下鉄に乗り天安門へ向かう。天安門や広場は見事にライトアッ
プされている。美しく輝く天安門を写真に収める。食欲の後は心まで満たす事ができた。
その後、天安門広場に向かおうとするが、閉鎖時間になっていて入る事はできなかった。
うーん残念。
2番系統のバスに乗り、宿へと戻る。バスでも「一卡通」を使用。入口にある端末をタ
ッチするだけである。端末には運賃と残高が表示される。運賃の欄を見ると0.4元(4角)し
か引かれていない事が判明。1人民元を16円換算した場合、僅か6.4円である!
IC Cardを使うと自動的に割引されるというのは台湾や香港でお馴染の制度だが、6割引
というのは、ありえない割引率である。この運賃で乗って不正乗車にならないよね?と心
配してしまう(笑)
サクッと宿に戻り、フロントで青島ビール(1本3元)を購入してから部屋に戻り、飲み
直す。明日は早起きするので、夜更かしせず早めに就寝する。
天安門のライトアップ | 警官が整列。多くの人が撮影していた |