8月11日(土)
●早朝の出発
 早朝に起床し、まずは渋谷駅まで向かう。今回、成田エクスプレス3号に乗車する予定 であったが、早く渋谷駅に到着してしまった為、1本前の成田エクスプレス1号に間に合 う事が判る。その為、みどりの窓口に行き、成田エクスプレス1号へ乗車変更。若干席が 開いており、通路側であるものの座席を確保する。まぁ、どうせ寝るだろうから問題ない。

 成田エクスプレス1号発車までも時間があるので、早朝の渋谷駅周辺を歩く。ついでに 渋谷駅周辺で朝食を採ろうとするが、渋谷駅付近の地理に暗いので適当な店を発見できず に駅に戻る。

渋谷駅到着 まだ6時前
渋谷駅を出てみました 渋谷駅前にて


乗車駅 → 下車駅 列車名 行先 列車番号
渋谷06:13 → 成田空港07:29 成田エクスプレス1号 成田空港 2001M

成田エクスプレス1号は満席!デッキにも多くの人が立っている。さすが盆休み!
成田空港まで暫くの休息。

 成田空港到着後、まずはCheck in。預ける荷物が無いのでPassportとANA Mileage Card でサクッと完了。すっかりe-Ticketに慣れてしまった。
 Check in後は、まだ朝食を採っていなかったので京成友膳で朝食。
手荷物検査、出国手続きを済ませる。混雑を予想し早めに向かったが、あっさり完了。 青島行き搭乗口で暫く時間を潰す。

成田エクスプレスホームを目指す 成田エクスプレスを待つ
成田空港駅到着 第1ターミナル到着
京成友膳で朝食 食後、展望デッキを散策
43番搭乗口に到着 青島行きです

●いざ、中国へ!
 10時過ぎに搭乗開始。今回の機材はA320-200である。ANAでAirbus社の機材とは珍しい。

成田国際空港10:25 → 青岛流亭国际机场12:45 NH927

 小さい機材なので搭乗は程なく完了するが、それでも遅れての出発となる。しかし、離陸 してからのフライトは順調で青島空港には10分早く着陸する。早めに市内に入れるかな? という期待をするが、誘導路で暫く停止する事に。駐機場は目の前なのに!
 ようやく動き出し、ターミナルへ行くと思いきや、何も無い場所に停止。ターミナルま ではバスで移動する。
 バスに乗り込み、ターミナルビルへと向かう。ターミナルビル到着後、早速入国審査を 行なう。殆ど行列が無くあっさり完了!
 まずは銀行で日本円を人民元に両替する。所有の人民元でバス代程度なら余裕で払えるが、 滞在費を考えると全然足りない。
両替した結果

1RMB(人民元) ≒ 16円

である。3年前の中国旅行に比べ、人民元が相当高くなっている。

中国へ向け飛行中 機内食
韓国ソウル上空 青岛流亭国际机场到着

●青島市内へ
 バス乗り場を探す。すぐに派手なネオンのバスの乗車券売場を発見する。
青島空港から青島市街へ行くバス路線は2系統あり

 1号線(701系統):市役所のある新市街方面行き
 2号線 :青島火车站がある旧市街方面行き

 運賃:15元

 となっている。今日、私が宿泊する宿は新市街にある為、1号線のバスに乗る。バス停 には丁度、1号線のバスが停まっている。なんとも運が良い。1号線のバスの乗車券を購 入し、バスに乗車する。
 既に結構な人が乗り込んでいるので、すぐに発車するかと思いきや、中々発車しない。 30分毎の運行なので次の発車は13:30っぽい。発車まで15分程待たなくてはならない。 発車を待っている間にも続々と乗客が乗り込み、結局満員で発車。

 空港を出ると外は大雨である。道路の一部は水で溢れ、正に洪水の中、バスは一般道を 市内へ向かって走る。
 約1時間で市内へ入り、途中の「浮山所」バス停で下車。私の付近に座っていた日本人 の方が教えてくれ、降りるべき場所で降りる事ができた。感謝感謝である。

乗車券売場 満員状態で発車
道路状態 増水した川を渡る
青島郊外の様子 宿付近のバス停に到着

●待ち合わせ
 浮山所到着後、本日の宿へ向かう。少し遠いが歩いていける距離である。O氏に連絡を 取り、待ち合わせする事にする。今回、お互いに携帯電話を持っている為、戸惑うことも 無い。海外で携帯を使えるのは、かなり便利である。ただ、日本のSIM Cardを使うと通話 料金が高いので、頻繁に使う場合は現地でPrepaid SIM Cardを買うのが良いでしょう。  宿の近くで無事に会う事ができ、まずは宿へ向かう。

宿に向けて歩く O氏との待ち合わせ場所

●Suite Room
 宿の場所は大まかな地図と住所しかなかったが無事に到着。今回の宿はO氏が予約して いる為、O氏がCheck-in手続きを行なう。宿代とデポジット合わせて600元支払い、Card Key (房卡)を受け取る。宿滞在中はCard Keyを持ち歩く事が可能である。
 ちなみに本日の部屋は「Suite Room」となっている。しかし、これは「特別室」と訳す のは適当ではない。「一続きの部屋」と訳すのが良いだろう。部屋がリビングルームと寝 室の2つあり、それらが一続きになっている部屋である。結構広く、358元は良いかもし れない。但し、ベッドはキングサイズのダブルベッド1つのみである(笑) まぁ、なんとかなるでしょう。

宿の入口に到着 本日の宿

●観光
 外は生憎の雨であるが、部屋に引き篭っても意味が無い。落ち着いた後に外出し、行動 開始!まずは、青島の観光地である「棧橋」へ向かう。宿の近くのバス停からバスに乗り 向かう。途中渋滞した為、1時間近く掛かる。昨日、O氏が訪れた際、あまりの人の多さ で断念したとのこと。さしずめ今日はリベンジという形になるが、今日は嵐と言った方が 良いような強い雨。まともに見れる状況ではない。

雨の中バスを待つ 栈桥(桟橋)到着
大雨の中、海水浴を楽しむ人も... 栈桥(桟橋)

●乗車券購入
 棧橋は諦め、もう一つの目的である列車の乗車券を購入する。今回の旅では青島の他、 北京にも訪れる。青島から北京へは列車で行く事が可能で、特急列車で約9時間、高速列 車で5時間半程度で行く事が可能である。
 棧橋の近くにある青島火車站(青島駅)へ向かう。ガイドブックによると、現在工事中 で閉鎖されているとの事であるが、まずは状況を確認する事にする。もしかしたら乗車券 は売っているかもという期待もある。しかし、見事に閉鎖中で乗車券売場も営業している とは思えない。
 青島火車站で乗車券を買う事は諦め、暫定的な始発駅として営業している四方火車站 (四方駅)へ向かう。

工事中の青岛火车站

●電車で四方へ
 青島火車站から四方火車站へは電車で行く。ちなみに、青島の市内交通はバス、タクシー のみで、軌道系交通機関は無い。
え?では、この「電車」の意味は?

 種明かしすると、中国語で「電車」は日本語の「電車」とは意味が異なる。
中国語の電車は「電気で動く車」を表し、ここでは「トロリーバス」を表す。ちなみに、 日本語で「電車」を意味する言葉としては

「有軌電車(軌道で走る電車)」
「輕便鐵路(Light Rail)」

等があります。

 と言うわけで、トロリーバス(電車)に乗車する。架線を引いて走らせている路線だけ あって本数も乗客も多い。
 トロリーバスを「四方」停留所で下車する。しかし、四方火車站の最寄のバス停は一つ 手前の「铁中」である事が判明。1つバス停を戻り、四方火車站へ向かう。バス停から火 車站までは結構遠く10分程度歩く必要があり、かなり不便である。それでも無事に四方火 車站に到着。四方火車站は臨時の始発駅だけあって、こじんまりしている。
 それにしても、初日でまだ慣れていない上、激しく降る雨、さらに辺りは暗くなってい る。不安を煽るSceneである。

电车(トロリーバス) 四方火车站へ向かいます

●没有攻撃!
 四方火車站の乗車券売場は駅に隣接している建物で販売している。早速、乗車券売場で 乗車券を購入する。乗車券売場は相変わらず殺伐とした雰囲気で、まさに「戦場」。長居 したくない場所である。とっとと終えて、宿へ戻ろう。

 今回の乗車券購入はO氏が担当。まずは、乗車券を購入する為に必要なメモの書き方を 伝授して列に並んでもらう。まずは、この列車をターゲットとする。

乗車駅 → 下車駅 列車種別 行先 列車番号 座席
四方19:53 → 北京05:19 特快(特急列車) 北京 T196 软卧(一等寝台)


~戦闘開始!~

 窓口では英語は通じないので、私はO氏の横でスタンバイして援護する事に。
我々の順番が来て、O氏がメモを係員に差し出すと、端末を叩かずに、いきなり一言

「没有」(無い!)

せめて、端末位叩けよ!と文句言いたくなるが、ここで終わっては駄目!
ここで、O氏に変わって対応。

「次の日の便はあるか?」

と確認。すると帰ってくる返事は

「没有」

と、またしても無い。

一旦戦線離脱して作戦会議を行なう。駅時刻表で別の列車を探す。
先程は特急列車を指定したが、次は昼間の高速列車にターゲットを変更する。

乗車駅 → 下車駅 列車種別 行先 列車番号 座席
四方13:05 → 北京18:50 动车(高速列車) 北京 D54 一等車

そして、再び列に並び戦闘再開!!
しかし、係員から帰ってくる言葉を変える事はできなかった(涙)

~戦闘終了~

 折角、大雨の中、四方火車站まで来たのだが戦果無し。おまけに既に時刻は20時前。 とうに夕食の時間は過ぎている。初日で中国に慣れていない事もあり、夕食は宿の近くで 採る事にする。

●宿へ戻る
 四方火車站を後にして来た道を戻りバス停へ戻る。バス停にて系統を調べてみると宿の 最寄のバス停を通る系統を発見!
このルートで帰る事にする。バスもすぐに到着し、早速乗り込む。
 バスは大雨の中、宿に向かって進む。夜なので、何処を走っているか中々確認できない。 また、何処か隙間が開いているのだろうか、車内に水がぽたぽたと落ちてくる。初日から このような天候に遭うのは初めてである。

●思わず部屋食
 無事に宿の近くに戻ってきたが、付近には食事ができる場所が無い。中心街へ行けば食 事ができる場所はあると思うが、激しい雨。歩き回るには辛すぎる。
 今日の宿はレストランが併設されている。そこで、一旦宿に戻り、レストランの営業を 確認すると、OKとのこと。これで夕食が食べられる。
 但し、時間が遅い為か、レストランでは食べられず、注文した料理を部屋に持って行く との事。と言う訳で、瓶ビールと料理を注文し、料金を払い、瓶ビールだけ持って部屋に 戻る。思わず、部屋食になってしまった。部屋に戻り早速ビールを開け、乾杯!
 暫くすると料理が運ばれる。うん、旨い!

 テレビを付けると、今日から始まった青岛国际啤酒节(青島国際ビール祭)の生中継が 放送されている。
 画面には雨の中、アーティストが傘を差しながら熱唱しているSceneが映し出されている。 本当なら、ビール祭に行きたかったのだが。さすがに雨の中行きたくないので、テレビで 雰囲気を味わう事にする。
 明日こそは晴れてビール祭に参加できる事を祈りつつ就寝。

まずは、青岛啤酒(青島ビール)!

今日の夕食 ビール祭りの生中継