2010年9月21日(火)
●周辺都市へ
今日から3日連続して周辺都市へ訪れる。上海周辺都市巡りである。
今回はツアーではないので、周辺都市への交通機関は全て自己手配。
バスは快適性に難があるので、今回は(も?)鉄道で移動します。
周辺都市巡り第1日目は無錫(无锡)へと向かう。
朝になりました |
まずはホテル1階のレストランで朝食タイム。
今日もがっつり頂きましょう!
野菜、パン、そしてデザートを頂きました(^^)
レストランに来ました | 朝食 |
昨日、上海万博で疲れ気味なので、混雑した地下鉄に乗るのは大変と判断。
ホテルに停まっているタクシーで上海駅まで向かう事にした。
新婚旅行なので、この程度の贅沢はOKでしょう。と勝手に判断(^^;
今回宿泊のホテルは五つ星の為、タクシーには困らない。
すぐにタクシーに乗り、上海駅へ出発!
が、タクシーは見事に渋滞に嵌る。結局30分以上要して到着。
発車まで30分、早速駅構内へ入りましょう。
上海站 | 駅構内へ入りましょう |
予断ですが中国大陸の列車、始発駅は5分前に改札を締め切った上、3分前に発車します。
理論上、駆け込み乗車が不可能な仕組みになっていますが、その分、早めに駅へ向かう必要があります。
広い駅構内、手荷物検査や乗り場の確認などで時間が掛かるもの。
30分前に駅に到着するように心掛けたいものです。
今回乗車するG7060列車の待合室に着くと、すでに多くの人が...
さすが中国、人が多い。
エスカレータで待合室へ | 混雑する待合室 |
●乗車特典
今回乗車するのは高速鉄道の「和諧号(和谐号)」
現在、中国各地で開業が相次いでいる高速鉄道。今回は上海~南京間の滬寧高速鉄道(沪宁高速铁路)に乗り、途中駅の無錫(无锡)まで向かいます。
この和諧号は乗車特典があり、乗車前に天然水が貰えます。
待合室内に水の受取所があり、乗車券を持っていくと水を1つ渡されます。
もちろん、乗車券に書き込みされるので、2回貰う事はできません(汗)
この水、チベットの高地で取水している様でパッケージに大きく「5100」と書かれてます。
水受取所 |
チベットの天然水 |
発車時間が近づくと改札開始の放送が入り民族大移動。
出札口の自動改札に乗車券を入れて改札内に入りましょう。
改札を通り、階段を下りるとホームに到着。
既に我々が乗車する「G7060」列車が既に停車中。
車両はCRH2C型であるが、どう見ても東北新幹線のE2系車輌にしかみえません(^^;
特に車内は東北新幹線の車内とそっくり!!
実際、オリジナルが東北新幹線のE2系1000番台なので、当然と言えば当然である。
問題は車輌が似ている事ではなく、彼らがこの車輌を国産技術で製造したと主張しており、既に米国やブラジル等への第3国に対して売り込みをしている事である。
日本人の感覚としては信じがたい行動であるが、これが中国のやり方と思うべきだろう。
E2系1000番台の技術流出は既に済んでしまった事なので取り返しがつかないが、これで日本の優位性が完全に無くなる訳ではない。
何故なら長い時間を掛けて培った研究成果は、今後も改良や改善を繰り返す事で更なる技術やノウハウを生み出す事ができる。これは技術をコピーした国ではできない芸当である。
日本は今回の教訓を活かし、容易に技術供与する事のリスクを十分に理解し、情報管理を徹底しなければならない。
同じ過ちを二度と繰り返さない為にも。
乗車券 | 改札口を通ります |
E2系そっくりのCRH2C型車輌 | CRH(China Railway High-speed)マーク |
高速(G)7060列車 | 車内の様子。気分は東北新幹線!? |
●爆速!CRH2C型車輌
上海駅(上海站)を3分程度早く出発し、一路無錫を目指す。
列車はすぐに高速新線に入り、ぐんぐん速度を上げていく。
速度はオリジナルのE2系を超えて300km/h以上に達する。
速いっ!
硬い地盤で住宅が密集しておらず高速運転の制約が少ない大陸では300km/h以上の速度を出す事ができるのである。E2系の技術は素晴らしい。
列車は途中駅に停車しながら約50分で無錫駅(无锡站)に到着する。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
上海09:35→无锡10:21 | 和谐号 | 南京 | G7060 | 61元(2等)+手数料35元 |
高架線を進む | 郊外を進む |
速度は320km/h!! | 无锡站到着 |
上海→無錫 G7060列車の移動軌跡
より大きな地図で 20100921 G7060 上海~無錫 を表示
●無錫観光
無錫では中国で3番目に大きい湖「太湖」を観光する。
無錫駅を出ると新しく作られた北側の駅舎に出る。太湖へ向かうバスは駅の南側から出ている為、まずは地下道を通り南側へと向かう。
太湖へ向かうバス乗り場を聞きながら無事に辿り着く。
事前情報では太湖へは87路で行くとの事だが、道行く人から教わったのは1路のバス停。
系統図を見ても確かに1路で行ける。
まずは1路バスに乗って太湖を目指す。
15分位で着くかな?
と思っていたらバスは走り続け、結局40分以上掛かる。
無錫、かなり大きな街である。
この距離に乗っても運賃は1元。(約12円)
本当に安い。
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
火车站→鼋头渚 | 1路 | 鼋头渚 | 1元 |
无锡站出口 | 駅の反対側へ回ります |
バスが来ました | 終点到着 |
終点「鼋头渚」到着後、妻の知り合いの方に電話する。
太湖は遊覧船に乗って観光するのだが、この乗り場まで送ってくれるとのこと。
しかし、暫く待っても来ない...
どうしたのか?と思い、再度連絡して暫く待つと到着。
無事に合流できました。
後ほど判ったのだが、駅から太湖へ向かう2つの系統、1路と87路。
太湖側のバス停が別々の場所にあるのである。
知り合いの方は最初、87路の方へ行ったらしい。
そりゃ合流できない訳だ...
それにしても駅周辺の人、何故87路のバス停を訊いたのに1路のバス停を教えたのだろう。
謎が深まるばかりである。
妻の知り合いの方にクルマで遊覧船乗り場まで送って頂く。
今日は太湖でお祭りがあるらしく、夜から仕事が忙しくなるらしい。
忙しい合間を縫って対応して頂きました、本当にありがとうございます!
遊覧船乗り場 | 右側の船に乗りましょう |
●島内散策
約20分で太湖内にある島「太湖仙島(太湖仙岛)」に到着。島内を散策しましょう。
大きな島ではないので歩いて散策が可能だ。
歩道が整備されていて散策するのが楽しい。
観光地という事もあり、当然お土産屋も多くある。
島の奥には「天都仙府」という建物があり、その中には大きな大仏が納められている。
大仏の腕には賽銭の小銭がたくさん。
所構わず賽銭を投げてしまうのは日本も中国も同じなのかも...
「天都仙府」からは太湖が一望できる。
風もあり心地よい。
記念撮影をしながら、暫く休憩しよう。
太湖仙島に到着 | 乗ってきた船 |
太湖仙島内を歩く | 滝を発見! |
階段を上る | 商店街もあります |
天都仙府 | 大きな仏像 |
天都仙府から太湖を望む | 太湖の様子 |
●昼食
天都仙府に着くと時刻は既に午後1時半。
そろそろお腹が空いてきました。島内は食堂が少ないので一旦、鼋头渚に戻ってから食事をしよう。
桟橋に着くと鼋头渚行き遊覧船の出航間際。
すぐに乗りましょう!
今日の夜は太湖でお祭り。
花火の準備や観光用で用意されたのが多くの帆船が浮かんでいる。
帆船や回りの景色を見ていると湖というより海にしか見えない。
ちなみに太湖の面積は琵琶湖の実に3倍以上!
とてつもなく大きい湖なのは間違いない。
船が来てます | 乗り込みましょう |
帆船がたくさん | 島行きの船とすれ違う |
鼋头渚到着後、遊覧船乗り場付近の食堂に入るが、どうやら営業終了の様子。
食事時しか営業しないらしい。なんとも残念な食堂...
鼋头渚にも食堂が少ないので、昼食を食べる為には一旦駅まで戻る必要がありそうだ。
もう少し我慢しないと(涙)
帰りは87路のバスに乗って駅まで向かう。
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
鼋头渚(犊山)→火车站 | 87路 | 火车站 | 1元 |
乗りました | バスで駅まで戻る |
無錫市内観光の移動軌跡
紫が1路経由太湖仙島までの往路。水色が87路経由駅までの復路
より大きな地図で 20100921 無錫市内観光 を表示
無錫駅(无锡站)到着後、駅前の商業ビル内にある食堂へ入る。
既に時刻は午後3時半。さすがに食堂も閑散としている。
昼食というより夕食に近い時間帯かも(^^;
食堂はカウンターで注文、会計を済ませて着席すると、席まで持ってきてくれるシステム。今回は牛肉麺と水餃子を注文しました。
うん、美味しい!
食堂に到着 | いただきまーす! |
●上海に戻る
昼食を食べると既に午後4時過ぎ。帰りの列車まで1時間程。
1時間では観光するのは厳しいので早めに駅へ入る。
駅の入口で手荷物検査を受け、待合室へと向かう。
が、待合室はとてつもない混雑。無錫も中国、当然人が多い。
待合室の上に喫茶店を見つけ、そこへ向かう。
丁度1つのテーブルに空きを見つけて中に入る。暫くTea Timeとしましょう。
上海へ戻りましょう | 駅構内に入りました |
待合室 | ホームの様子 |
水をGET! | 待合室は大変な混雑! |
カフェ | 紅茶で小休止 |
●上海紅橋
帰りの列車は上海駅(上海站)行きではなく、新駅、上海紅橋駅(上海虹桥站)行きに乗る。高速鉄道開通に伴い新駅として上海紅橋駅が開業したのだが、2010年9月現在、従来からの上海駅も使われている。
しかも、本数は上海駅行きの方が多いというのが現実。
上海紅橋駅は街の中心部から離れていて不便という事情もあるのだろう。
帰りの列車は日本型ではなくドイツ型のCRH3C型車輌が入線。
同じ路線で日本型とドイツ型が走っているのは中国ならではの光景。
ホームに下りました | 上海紅橋行きに乗りました |
高速走行中! | 途中駅に停車 |
CRH3C型もドイツICE3とほぼ同じ。
車内の様子もそっくりである。
中国は日本型だけではなくドイツ型車輌の技術も習得しているのである。
約50分で上海紅橋駅に到着。
上海紅橋駅は国内線用の空港、紅橋空港に隣接しており、すぐに中国全土へ飛ぶ事ができる。
高速鉄道の駅と空港が隣接するドイツのフランクフルト国際空港の様な優れた利便性を確保している。
今後、列車の乗車券が容易に取れる様になれば欧州や日本のように鉄道の旅がより身近なものになるだろう。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
无锡17:16→上海虹桥18:04 | 和谐号 | 上海虹桥 | G7149 | 61元(2等)+手数料35元 |
上海紅橋行き列車 | 上海紅橋駅到着 |
●難易度の高い夕食
上海紅橋駅到着後、夕食へ向かいましょう。
向かった先は地下鉄2号線、南京西路駅(南京西路站)にある人気の焼小龍包屋。
まずは高速鉄道の駅を出ましょう。
駅を出ましょう |
上海紅橋駅は地下鉄2号線が乗り入れており、南京西路駅へは乗り換え不要。
但し、郊外にある駅なので本数が少なめ、到着まで暫く待ちましょう。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 |
虹桥火车站→南京西路 | 地铁二号线 |
地下鉄2号線の駅 | 暫く列車を待つ |
夕方のラッシュ時の混雑した電車に乗り、南京西路駅で下車。
お目当ての焼小龍包屋「小楊生煎(小杨生煎)」に到着。
小杨生煎 |
さすが人気店、多くの人が並んでいる。
ここの名物、焼小龍包を食べる為には、2段階の関門をクリアしなければならない。
まず1つ目は座席の確保。
このお店、店員さんが座席に案内してくれない。マクドナルドの様に自分で座席を確保しなければならないのである。既に多くのお客さんが食事を楽しんでいるので、終わりそうなお客さんの近くに立ち、空いた所で座席を確保する。これが結構大変。
座席を確保した後は2つ目の関門、料理の確保。
まずはレジで注文してレシート(引換券)を受け取る。これを受け取りカウンターで料理(焼小龍包)と引き換えてようやく食事にありつけるのである。
しかし、受け取りカウンターにも多くの人が並んでます
席の確保以上に料理の確保が大変だったりするのです。
列に並びます |
従って、座席の確保と料理の確保の2つ同時に動くと効率良く食事が楽しめる。
1つ言える事は新婚旅行で行く食堂ではない(笑)
しかし、この2つの関門をクリアすると、肉汁たっぷりの美味しい焼小龍包屋が楽しめる!
上海を訪れたら是非行きたいお店である。
しかし、新婚旅行中は避けたほうが無難ですよ(汗)
焼き小龍包 | 肉汁たっぷり! |
牛肉スープ | ごちそうさまでした! |
食後、再び地下鉄に乗ってホテルの最寄り駅まで地下鉄に乗車。
明日も周辺都市への旅が続きます。
明日は南京まで遠征します!
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 |
南京西路→人民广场 | 地铁二号线 |
人民广场→虹口足球场 | 地铁八号线 |
虹口足球场→江湾镇 | 地铁三号线 |