2010年9月20日(月)

●朝食、そして足の確保
 朝起きて落ち着いたところで朝食へと向かう。
今回のホテルは朝食付きの為、そのままホテルの1階にあるレストランへ。

レストランの入口で部屋番号を告げると、中へ通される。
自由席なので窓際席に腰を下ろす。

今日は上海万博へ行く事もあり、しっかり食べておかないと大変!
という訳で、がっつり頂きました。

レストラン入口 朝食、いただきまーす!


食後、今回の旅行での足を確保する。
明日は无锡(無錫)、明後日は南京を鉄道で訪問する予定。
中国の都市間移動は交通手段の確保が大変。早めに確保しておきたい。

鉄道の乗車券は上海车站(上海駅)へ行けば購入できるが、時間が掛かってしまう。
今回宿泊のホテルにはコンシュルジュが常駐している。
と言う事で、お願いしてみよう。

ロビーで待機しているコンシュルジュに乗車券の手配を依頼する。
乗りたい列車の便を指定して前金で乗車券代を支払う。1時間程待てば買ってきてくれる。

乗車券1枚に付き35元と結構な手数料が掛かるが確かに楽。
今後の為に覚えておこう。

乗車券GET!


●上海万博へ
 明日、明後日の足を確保できたところで上海万博へ出発!
上海万博の最寄り駅は地下鉄9号線の马当路站(馬当路駅)。
ホテルの最寄り駅である江湾镇站(江湾鎮駅)からは結構遠い。

タクシーで行けば楽に行けるが、折角なので公共交通で行ってみよう。
まずは江湾镇站(江湾鎮駅)から地下鉄3号線に乗り、虹口足球场站(虹口足球場駅)へ向かう。

江湾镇站 地下鉄3号線


虹口足球场站(虹口足球場駅)で地下鉄8号線に乗り換えるが、ここでは一旦改札を出る必要がある。地下鉄3号線は高架線を走っているのに対し、地下鉄8号線は地下を走っている為である。
上海も東京メトロの様に乗り換え時に一旦改札を出る場合がある。

東京メトロの場合、指定された駅については1枚の切符で改札外での乗換えができる。しかし、上海の場合、改札を出ると前途無効、つまりもう一度乗車券を購入しなければならないので注意が必要だ。

では、乗り換える場合によっては運賃が高くなるのか?

という話になるが、回避策が用意されている。
それは、上海の共通ICカード「上海交通卡」を使い、30分以内で乗り換えること。

「上海交通卡」で30分以内で乗り換える事で一旦改札を出ても通しの運賃が適用される。
乗車の度に乗車券を購入するのは結構大変。
上海を観光するには是非、「上海交通卡」を入手しておきましょう。

乗り換え案内 3号線の線路

地下鉄8号線に乗り換え、都心方面へ向かう。
今度は7つ目の駅、陆家浜站(陸家浜駅)で地下鉄9号線に乗り換える。
途中、人民广场站(人民広場駅)等の乗降が多い駅を通る為、とても乗客が多い。さすが上海。
陆家浜站(陸家浜駅)でようやく9号線に乗車。

ここまで来れば目的地もすぐそこ。
目指す马当路站(馬当路駅)は隣の駅である。

地下鉄8号線入口 马当路站 到着


●まやかしの平穏
 马当路站(馬当路駅)を出ると地下鉄 万博線(世博线)の乗り換え案内が見える。
早速、万博線の駅へ向かいましょう。

万博線の駅入口は人が少ない。
あれ、もしかして今日は空いている?

万博線に乗る為には、万博会場に入場する必要がある。
入場する際に手荷物検査を受け、中に入る。
最近の中国は地下鉄乗車時など手荷物検査を受ける機会が多い。
手間が掛かるが、こればかりは仕方ない。

入場後、ようやく地下鉄に乗車。
万博内の駅は3つあり、以下の様な配置になっている。

马当路-卢浦大桥-世博大道

メイン会場は世博大道駅にあるが、まずはサブ会場となっている卢浦大桥へ向かう。
卢浦大桥はサブ会場と言っても日本産業館などの人気パビリオンが軒を連ねている。

地下鉄に乗って卢浦大桥の出口を出ると唖然。

人がいっぱい(涙)

日本産業館の列を見ると、なんと3時間待ち!
やっぱり人が少ないのは、まやかしだったか(涙)

日本産業館を諦めて別のパビリオンに行こうとするが、近くのコカコーラ館も長い列...
中国人、コーラが好きな人多いからねぇ!

まずは駅を出ましょう 万博線の駅入口

おお!人が少ない? 万博線(世博线) 马当路站

地下鉄に乗車 日本産業館が見えました

日本産業館 入口にあるステージ

げっ!3時間待ち! コカコーラ館


●中国鉄路館
 コカコーラ館も諦める事にして、次なるパビリオンを目指す。
続いて向かったのが「中国铁路馆」(中国鉄路館)

入口には新型の高速鉄道車輌CRH380A型車輌が展示されいて、建物は鉄道配線図をイメージした模様が描かれています。すぐに鉄道関係の建物と判ります。

中国鉄路館 路線図が目印


中国鉄路館は他のパビリオンと比べると空いており、これなら並べるかも?
と言った雰囲気。

暑いけど屋根があるので直射日光を防ぐ事ができる。
扇風機が回っているが、どうみても効いているとは思えない(汗)

30分程待って中に通される。
あまり列が無いと思っていたが、それでも30分待ち。
上海万博、人が多い。

中では中国各地域で活躍している高速鉄道が紹介されている。
説明文を見ると凄い建設ラッシュを感じさせるが、実際に多くの区間で建設されている。今の中国の勢いをヒシヒシと感じる。

高速鉄道車輌 CRH380A 中に入りました

高速鉄道の紹介 中国鉄道の歴史の展示


続いて映写室に通されて中国鉄路のビデオを鑑賞。
入口で3Dメガネを受け取り立体映像を楽しむ。

その後は別の部屋に通される。ここには新しく完成した巨大駅の模型展示が目を引く。
北京南駅、上海虹橋駅、広州南駅などの模型を見ると本当に大きい。
実際、北京南駅は2010年3月に訪れているが、本当に大きかったのを覚えている。

他にも運転シミュレータがあり、運転台の実物大模型の中で運転が楽しめる。
青藏铁路(青蔵鉄道)と高速鉄道の2種類があったが、個人的には青藏铁路が気になる。

これはやってみたい!と思いきや、指定された時間に配布される整理券が必要とのこと。
うーん残念。

北京南駅の模型 館内の様子、結構広い!

運転シミュレータ こちらは高速鉄道。多分CRH3C型


続いて向かった部屋には蒸気機関車が展示されている。
中国内陸部、昆明のナローゲージで使われていた車輌だ。
北京の鉄道博物館にも似たような機関車が展示されていたが、車番が違うので別の所から持って来たようだ。

機関車と共に気なったのが部屋の片隅にある自動券売機。
最初、自動券売機のデモ展示かな? と思いきや、なんと本物!

画面を操作してお金を入れると本物の乗車券が出てきます。
鉄道のオンラインシステムを万博会場まで引いているようです。すごい!
操作しているお客さんの中には携帯で電話して必死になって乗車券を買っている姿も(汗)
中国、乗車券買うだけでも一苦労ですからねぇ。

ここで乗車券を買えると判っていたら、ホテルで頼まなかったのに(笑)

と言っても仕方ないので、私も3日後の乗車券を買ってみる。
明日は無錫、明後日は南京に行く事になっているが、3日目も出掛けたいと考えていた。

候補は绍兴(紹興)、紹興酒発祥の街である。
紹興酒好きの私としては是非訪れたい街。

早速、自動券売機を操作すると、空席を発見する!
あ、買えるじゃん♪

という訳で、無事に绍兴(紹興)への往復乗車券もGETする。

中国鉄路館、なんとも素晴らしい展示でした。
謝謝!

蒸気機関車(600mm軌道) 本物!自動券売機

購入してみました(汗) こちらは復路乗車券


●昼食
 中国鉄路館を出ると時刻は既に午後2時。さすがにお腹が空いてきたので昼食にしましょう。
近くのレストランに入り、各々好きなものを注文。私は牛肉麺セットを注文。

さすがに午後2時ともなればレストランは空いている。
お昼時だったら混んでるのかな?と思いつつ昼食を頂く。

お腹を満たしたところで活動再開!

昼食タイム 牛肉麺を頂きます!


●各国のパビリオンへ
 中国鉄道館近くの空いているパビリオンを見た後、再び地下鉄に乗ってメイン会場がある世博大道站を目指す。 地下鉄に乗る前に日本産業館を覗いてみると、待ち時間が少なくなっているものの、それでも2時間待ち。
これは入るのは難しいと諦めて、そのまま地下鉄で移動する。

まだ2時間待 地下鉄で移動


世博大道站を出ると各国のパビリオンがずらり!
色々と回りたい所だが、どのパビリオンも人がずらり!!
入る為には何時間も待つ必要がありそう...(涙)

オーストラリア館やタイ館等を見ると行列が長すぎてとても入る気になれない(汗)
しかし、折角 上海まで来たからには何処かに入っておきたい。

列が空く無さそうなパビリオンは...と探していると、ありました!
インドネシア館。行列があるものの、凄い勢いで中に入っていく。これなら殆ど待たずに入れそうだ。

列に並んで中に入りました。
歩きながらインドネシアの工芸品や文化等の展示物を見学するスタイル。
これならスムーズに流れます。

オーストラリア館 タイ館

インドネシア館 中に入りました

会場内を見下ろす 工芸品の展示


続いて回ったのがテーマ館。こちらも、殆ど並ばずに中に入れます。
今回の万博のテーマは、

「城市、让生活更美好」

和訳すると「より良い都市、良い生活」でしょうか。
より良い都市になる為には交通インフラが整っている必要があります。
最初の展示は駅や空港を意識していました。

続いて工業地帯の様にパイプが張り巡らされている広い通路を通り映写室へ。

都市に住む人たちの活気ある映像が流れていました。
こういう明るい映像を見ていると心も前向きになるような気がします。
立ちながら見る必要があり、少々疲れましたが中々良い映像でした。

テーマ館 広い!

駅の様な空間 列車の模型が展示されています


●いざ、中国館へ!
 テーマ館の近くには大きな赤い建物が見えます。中国館です。
その前に疲れてきたので、中国館近くのスタバで小休止。
甘いものを飲んで疲れを癒しましょう。

休憩後、中国国家館へ行くが、朝配布される整理券が必要という事で残念ながら中に入れない事が判明。うーん残念。
しかし、同じ建物内に中国省区市連合館というのがあり、こちらは整理券不要。

折角、万博で上海まで来たのに中国館に入らないのは悔いが残る。
中国国家館に入れないにしても、せめて中国館の建物の中には入っておきたい。

という訳で中に入りましょう。
行列も殆どなくスムーズに入れました。

中は名前の通り各省のパビリオンがあり、趣向を凝らした展示を行ってます。
ここは普段行けない省を訪れてみましょう!

という事で内陸部の省、雲南館やチベット館を回る。

ちなみに中国省区市連合館で一番混雑してたのは上海館。なんと2時間待ち!
中国国家館は判るが上海館は...
パビリオンではなく、万博会場を出てリアルな上海を見た方が早いのでは?(笑)

中国館

カフェタイム♪

スタバの様子 中国省区市連合館

中国省区市連合館内部 雲南館

チベット館 チベット館内部


●最後にもう一回り
 中国省区市連合館を出ると既に日が暮れていました。
かなり足が疲れてきましたが、もう少し回りましょう。

夜になると人気パビリオンが空いてくるという情報を聞いていたので、まずは日本館へ行ってみるが、なんと3時間待ち。これは入れない。

その付近にある韓国館も同様にして長い行列。
やはり人が多い。

という訳で比較的入りやすいベトナム館へ行ってみる。
竹で作られた館内は南国らしい雰囲気。中には仏像もいました。

ベトナム館

ベトナム館内部 仏像がありました


ベトナム館を見たところで見学終了。
かなり疲れたので会場を後にします。まずは出口がある马当路站(馬当路駅)まで戻りましょう。
会場内の交通機関、バス、フェリー、地下鉄を駆使して戻ります。
フェリーからは夜の街並みが見え、遊覧船の様な気分を楽しめました。

バスに乗って移動 万博内バス

続いてフェリーに乗船 フェリーとバスを乗り継いで地下鉄駅へ


●夕食
 马当路站(馬当路駅)到着後、地下鉄で帰ろうと考えたが、疲れも出ていたのでタクシーでホテルに戻ることに。 タクシー乗り場に並んで、宿泊しているホテルまで行ってもらう。

夕食をまだ食べてなかったので、ホテル到着後、近くのレストランへ向かう。
中に入ってビールと料理何品か注文。
時刻は既に夜の9時。本当に長い一日でした(汗)

まずはビールで乾杯!

ビールが美味しい。続いて料理も味わう。
うん、どれも美味しい!

美味しい料理を食べながら一日の疲れを癒すのでした。
明日からは上海周辺都市巡り。

上海旅行、これから本格スタートです!

ホテル近くのレストランへ 消毒済みの食器

ビールで乾杯! 炒飯

ポテト炒め トマトと卵のスープ


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