2010年3月21日(日)
●55円の朝食
朝7時前に起床して身支度し、準備完了後の朝食へ向かう。
今回宿泊したホテルは朝食が付かないのでホテル近くの食堂へ行く事になる。
今日は晴れそう! |
向かった先は、ホテルから徒歩30秒も掛からない食堂「杭州小吃」。
小さい食堂だが、既にお客さんで賑わっており、安心して入れそうだ。
食堂「杭州小吃」 |
空席に座り早速注文。ワンタン(2元)を2杯、小龍包(4元)を1つ注文。
小龍包は10個あるのでO氏と分けて頂く。
これは美味しい!
2人で8元と言う事は1人当たり4元、日本円にすると僅か55円程の食事。
この値段でこの味、なんとも素晴らしい!
そして、我々が食べている間もどんどんお客さんが入ってくる。
この味なら納得!
ワンタン(2元) | 、小龍包(4元) |
●中国の「てっぱく」へ
北京の観光と言えば、真っ先に故宮や長城が挙げられる。
しかし、既に私も同行のO氏も見学済みなので、別な所に行こうと計画していた。
そんな時、北京市内に鉄道博物館がある事が判る。
かつて中国で活躍していた車輌達に会える。中国大陸で鉄道に触れる機会は少ない為、これは興味深い!
という事で行く事に決定。
O氏も興味があるとの事だったので意見の対立も無くあっさりと行程に組み込まれた。
鉄道博物館へは北京火車站からバスがあるとの事だったので、まずは北京火車站へ向かう。
今回宿泊した「博泰酒店/Botai hotel」の近くには多くの系統のバス停がある。
その中に北京火車站行きのバス系統を見つける。104路、トロリーバスだ。
ホテル付近には多くの系統のバスが走る |
104路が通るバス停「北兵马司(北兵馬司/bei bing ma si)」でバスを待つ。
暫く待つと104路のバスが到着。
北兵马司 バス停 |
北京市内のバスは共通IC乗車券「一卡通」が利用可能。
またバス乗車の際は割引が適用され、割引率はなんと6割!
通常運賃1元が0.4元(4角)になります。この割引率、凄すぎる!
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
北兵马司 → 北京站西 | 104路 | 北京站西 | 0.4元(共通乗車券使用) |
104路バスが来ました | 車内の様子 |
104路の終点、北京火車站で乗り換えて鉄道博物館の最寄のバス停を目指す。
北京火車站からは403路に乗り換える。行先は环行铁道(環行鉄道/huan xing tie dao)、こちらも終点まで乗車する。
途中、バス路線図を売っている人が居たので購入。
ついでに、环行铁道へ行きたい旨を伝えると、方角を指してもらえた。
さずが路線図を売っている人は違う!
5分程歩くと403路のバス停に到着。
北京火車站のバス停は駅の東側と西側でそれぞれバス停があるので注意が必要だ。
ちなみに104路は西側、403路は東側に位置しています。
暫く待つと403路のバスが到着。
来たバスは連接バスで車掌が乗務している。
車掌が乗務している場合、車掌から乗車券を購入する事になるが共通IC乗車券を持っている場合は、入口に設置された端末にタッチするだけでOKです。
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
北京站东 → 环行铁道 | 403路 | 环行铁道 | 0.4元(共通乗車券使用) |
北京站西バス停に到着 | 混雑する地下鉄の切符売場 |
北京火车站 | 駅東側のバス停 |
バス停付近の様子 | 403路バスが来ました |
このバスで終点まで向かう。
終点は車庫になっており、北京郊外の田舎の雰囲気を醸し出している。
到着後、乗客が降りるとすぐに給油を始める。
なんとも長閑な雰囲気。
案内に従って鉄道博物館を目指す。
中国鉄道博物館への詳細な行き方は
ブログ
に掲載しておりますので、そちらもご覧ください。
バスに乗りました | 終点に到着 |
終点は車庫になっている | いきなり給油 |
●中国鉄道博物館
道に迷う事無く鉄道博物館に到着。体育館のような館内はとても広い。
入場料は20元。今日は日曜日だが閑散としている。大宮にある某鉄道博物館とはえらい違う。
人が少ないので車輌をじっくり見る事ができる。
館内は毛沢東号を始めとした蒸気機関車、ディーゼル機関車、電気機関車などが所狭しと展示されている。車輌数が多く見ごたえ十分!
中国鉄道博物館の詳細は
ブログ
に掲載しておりますので、そちらもご覧ください。
中国鉄道博物館 | 博物館入口 |
毛沢東号と朱德号 | 屋外にも車輌が留置されていました |
●昼食
見学を終えるとお昼時、お腹も空いたので昼食を取る事にする。
O氏と相談した結果、市内中心部に近い「京味面大王」へ行く事にする。
何はともあれ、まずは再びバス停へと戻る。
しかし、バス停到着する直前に403路が出発してしまう... orz
バスが行ってしまった... |
暫く待つが、中々次のバスが来ないので諦めてタクシーに乗車。
幸いにして、この道は頻繁にタクシーが往来しており、流しのタクシーが捕まる。
一気にレストランへ向かおう!
運転手にレストランの住所を伝えて行ってもらう。高規格道路を通り、さくっと到着。
京味面大王 | いざ、店内へ! |
レストランの店内はお客さんで賑わっている。
これは待たないと駄目かなぁと思っていると、すぐに通される。
通された場所は1つの大テーブルが設置されている個室。
我々は2人と言う事か、他のグループと相席利用となった。
とりあえずビールと麺料理を注文。
とりあえずビール! |
高温消毒済みの皿(有料1.5元) | 料理を待ちましょう! |
大勢のお客さんで賑わっているお店だけあって味もGood!!!
麺料理ももちろん、酸辣湯も絶品!
O氏が今まで食べた中でも5本の指に入ると絶賛!
味、量共に申し分なし!お腹一杯楽しむ事ができました。
麺到着! | かき混ぜて頂きます。旨! |
酸辣湯。旨!!! | 右のスープに付けて頂きます |
ご馳走様でした! |
●午後の観光
続いて午後の観光。午後はO氏のリクエストで世界遺産「颐和园」(頤和園/Yiheyuan)へ向かう。
交通は去年(2009年9月28日)開業したばかりの地下鉄4号線の北宫门站(北宮門駅)の目の前!と申し分無し!!
地図を見たところ、京味面大王か地下鉄4号線の駅までは歩けそう。
と言う訳で、食後の運動を兼ねて駅へ向かう。
しかし、ここは中国。思った以上に距離がる事に気がつく。うーん失敗か!?
北京市内と言っても規模がでかい!
途中、前海を経由しつつ駅を目指し、なんとか地下鉄4号線の駅、平安里站(平安里駅)に到着。
前海 | 池とボート |
前海入口の様子 | 入口にスタバがありました! |
平安里站到着 | 平安里站 |
●地下鉄4号線
平安里站から地下鉄4号線に乗車。
手荷物検査を受け、改札口を通る。運賃は2元の均一料金。
案内を見ると、何処かの地下鉄と似ている事に気がつく。
出口の案内「出」、何処かで見たような...
そして列車に乗車。
ドアが閉まる際にチャイムが鳴る。
「プププププププ...」
こ、これは香港!
香港のMTR(Mass Transit Railway)/港鐵(Gangtie)の駅、車輌と酷似している!
自動券売機 | ホームの様子 |
出口案内、香港MTRに酷似! | 車内の様子 |
注意して案内板を見ると、4号線の運営事業社は
「京港地铁」(BJMTR/Bei Jing Mass Transit Railway)
帰国後、詳しく調べてみると、「京港地铁」の名前の通り香港の港鐵が株式の49%を所有している事が判明。
出典 Wikipedia 「北京京港地铁有限公司」 ※中国語
香港の地下鉄会社が運営に携わっているという事で酷似しているのは自然の成り行き。
北京に居ながらにして香港の地下鉄気分を味わえてしまう。
なんともお得な気分(笑)
2010年3月現在「京港地铁」が運営している路線は4号線のみ。
それ以外の路線と乗り比べると違いが判るかもしれません。
尚、4号線と他の路線では、運営事業者が違いますが、東京の地下鉄、都営地下鉄と東京メトロの様に運賃体型が異なる事は無く、同じ一律料金2元で利用可能です。
4号線とそれ以外の路線を乗り通しても全線通して2元で乗れます。
利用側の立場にしてみれば、運営事業者の違いを気にせず乗る事ができる北京の地下鉄はとても使い易い。
運営事業者の違いで運賃が大幅に異なり、意識して利用せざるを得ない東京の地下鉄は北京を見習って欲しいものである。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 運賃 |
平安里 → 北宫门 | 地铁四号线 | 安河桥北 | 2元 |
北宫门站(北宮門駅)到着 | 北宫门站(北宮門駅)出口 |
●世界遺産「颐和园」
北宫门站(北宮門駅)の出口を出るとすぐに颐和园(頤和園/Yiheyuan)に到着。
まずは入場券(20元)を購入。
颐和园(頤和園/Yiheyuan)に到着 |
世界遺産「颐和园」 |
園内の別料金が必要な施設の入場券もセットになった通し券を購入しようとするが、窓口では入場券しか売らないと言う。
何故かと思ったら、通し券の販売時間が決まっているらしい。
と言う事は見所が多くあると言うこと。
既に時刻は午後3時過ぎ、全てを見るのはまず不可能と思って良さそうだ。
中に入り、まずは階段を上り、万寿山を上る。
階段を上ると万寿山の上に建つ「四大部洲」という建物群が見えてくる。
壮大なチベット式の建物で、案内板によると1860年のアロー戦争で英仏連合軍に破壊されたが1980年に復元されている。
それにしても、でかい!
北宮門より入場 | まずは階段を上る |
四大部洲。でかい! | 四大部洲(その1) |
四大部洲(その2) | 智慧海 |
続いて、佛香阁(仏香閣)へ向かう。
建物としての見所の他、湖を俯瞰する事ができる。別料金が必要だが、ここは是非見ておきたい。
楽しみにしていたが、丁度、参観時間が終了してしまった(涙)
リベンジ決定!
万寿山から湖の方へ下りていく。
长廊(長廊)や湖「昆明湖」を歩く。まさに中国庭園!美しい!
まだまだ見たいが、足が痛くなってしまう。
万寿山の登った時に石畳を歩いた事で足に負担が掛かってしまったようだ。
時刻も夕暮れとなり、ここでタイムアップ。
とても広く2~3時間では到底見る事が出来ない!
次回北京を訪問した際は続きを見る事にしよう。
地下鉄でアクセスし易いという事もあり、お勧めの場所である。
入場は北宫门(北宮門)から入ったが、帰りは昆明湖や長廊から近い东宫门(東宮門)から出る。
東宮門は地下鉄の駅からは離れているが、近くにバスの車庫兼停留所がある。
始発なので並べば確実に座れます!
长廊(長廊) | 昆明湖より万寿山を望む |
●北京烤鸭!(北京ダック)
さて、時刻は夕暮れ、そろそろ夕食を食べたくなる時間帯。
O氏と相談の結果、北京と言えばダック!前回訪問時も食べたが、これは外す事はできないという結論に至った。
折角なので前回行った「北京大董烤鴨店」と異なる有名店「全聚德」(Quanjude)へ行く。
全聚德は北京市内の各所にあるが、今回は王府井店をチョイス。
バスと地下鉄を乗り継いで向かう。
颐和园バス停では複数の系統があり、市内中心部に行く系統も存在する。
しかし、時刻は夕刻。渋滞で遅くなる事を考えて、地下鉄の駅を通る系統に乗車する。
颐和园バス停にて | 西苑站(Xiyuan Station/西苑駅) |
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
颐和园 → 西苑 | 332路 | 动物园 | 0.4元(共通乗車券使用) |
地下鉄4号線の西苑站を経由する系統、动物园(動物園)行きのバスに乗り、西苑站から地下鉄に乗車。 地下鉄4号線、やっぱり香港MTRにそっくりだ。
西单(西単/xidan)で地下鉄1号線に乗り換えて王府井(wangfujing)で下車。
地下鉄1号線と4号線、雰囲気が違う。
改札前に手荷物検査 | 西单站(xidan station/西単駅)で乗換 |
王府井站で下車 | 王府井に到着 |
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 運賃 |
西苑 → 西单 | 地铁四号线 | 公益西桥 | 2元 |
西单 → 王府井 | 地铁一号线 | 四惠 | -元 |
「全聚德」(Quanjude)は王府井のメイン通りから横道に少し入った所にある。
入口にダック人形が置いてあるので、すぐに判ります。
全聚德(Quanjude) | ダック人形がお出迎え |
店内に入り、予約していない旨を伝えると4階に通される。
4階に着くと、調理場の横を通る。ガラス張りになっており、中では続々とダックが焼かれている。早く食べたい♪
店員から札を受け取り待合室に通される。それにしても待合室、広っ!
さすが有名店!!
ちなみに、札には「40」と書かれている。
店員さんが番号を言い、それに応じてお客さんが席に通されていく。
10分程待つと席に案内される。
調理室 | 広い待合室 |
4階「40」番と書かれた札 | 席に通される |
ビールとダックと酢豚を注文。
すぐにビールと酢豚が到着。うん、旨い!
そしてメインディッシュ、ダックが到着。
前回訪問した北京大董烤鴨店と同様、全聚德でも目の前で切り分けてくれます。
そして、ダックを食べた旨の証明書の発行。
我々が食べたダックが何匹目かが書かれています。これは凄い!
最後にダックスープが出て食事終了。
なんとも満足な食事でした。やっぱり北京でダックは外せない!
最後に会計、お値段は2人で396元、日本円で5,351円。
朝食の実に50倍という金額!
しかし、これほどまで贅沢しても、実は1人当たり2,700円以下!
日本の居酒屋チェーンで飲食するより遥かに充実した食事かも?
とりあえずビール! |
料理を待つ | 酢豚が着ました。旨! |
ダック到着! | ダック、頂きます! |
証明書を頂く |
最後にダックスープを頂く | 食後、王府井付近を歩く |
●最後にマッサージ
ダックを頂いた後、ホテルに戻る。
王府井近くのバス停まで歩き、朝に乗った104路のトロリーバスに乗ってホテルに戻る。
しかし、とても充実した1日だった反面、足が痛い...(涙)
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
灯市西口 → 北兵马司 | 104路 | 五路居 | 0.4元(共通乗車券使用) |
ホテルの最寄のバス停、北兵马司からホテルに戻る途中にマッサージ店を発見。
しかもフットマッサージ店。今の私に必要な店!(笑)
一旦ホテルで落ち着いた後、いざ出発!
店内に入ると、すぐに2人部屋に通され、1時間フットマッサージを受ける。
痛いが終わると足がすっきり!足が軽くなったような感覚になるのが心地よい。
ちなみにお値段は日本円で1,000円以下でした。うん、安い!
そして、今日も晩酌。ホテル1階の売店でビールを購入して部屋で飲むのでした。
バスを待つ | バスに乗りました |
マッサージ店 |