●Prologue
ある日、10月6日からの3連休について、会社の同僚Kさんと話していた。
Kさん曰く「3連休は京都へ行く」という。
じゃ、一緒に京都を回るか!
という事になり、10月6日京都に集合する事になった。
お互い、京都までの交通機関は別々に手配し、京都に到着する時間も別々。
その為、待ち合わせ場所は特に指定せず、到着したら連絡してね。と言った感じで話が纏
まる。
考えてみると、10年前は有り得なかった待ち合わせ方法だが、今では、ごく当たり前。
世の中、本当に便利になりました。
2007年10月6日(土)
●まずは渋谷へ
早朝に起床し、まずは渋谷へ向かう。渋谷にて
「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」
の使用を開始する。この切符はJR線の普通列車が文字通り乗り放題である。ルールは
青春18きっぷに準拠。違いは使用できる日数で、18きっぷが5日分使用可能なのに対
し、こちらは3日分と、短めに設定されている。
渋谷に到着 | JR線に乗換 |
●鈍行で京都まで
さて、東京から普通列車で京都へ向かうとなると、色々なルートがあるが、一番早く到
達するには東海道本線をひたすら下れば良い。今回は京都で待ち合わせしているため、こ
のルートを採用。東海道線に乗車すべく、山手線に乗り品川へと向かう。まだ、早朝の為、
渋谷駅ホームは薄暗い。しかし、この時間も山手線は混雑している。さすがだ。
乗車駅 → 下車駅 | 列車種別 | 行先 | 列車番号 |
渋 谷05:09 → 品 川05:22 | 山手線 | - | 552G |
品川からは東京始発の電車に乗車。すでに半分以上の座席が埋まっているが品川からは 座る事ができる。座席に腰を下ろして暫くの間、睡眠の続き。さすがに早朝に起きると辛い。 静岡まで殆ど寝て過ごす。
静岡到着後もひたすら普通列車を乗り継ぐ。浜松、大垣、米原と列車を乗り継ぎ、京都に は2時前に到着。
乗車駅 → 下車駅 | 列車種別 | 行先 | 列車番号 |
品 川05:29 → 静 岡08:26 | 普通 | 静岡 | 321M |
静 岡08:29 → 浜 松09:40 | 普通 | 浜松 | 739M |
浜 松09:49 → 大 垣11:44 | 特別快速 | 大垣 | 5117F |
大 垣12:04 → 米 原12:40 | 普通 | 米原 | 223F |
米 原12:53 → 京 都13:43 | 新快速 | 姫路 | 3253M |
品川発5:29の静岡行きに乗車 | 大垣にて |
米原から新快速に乗換 | 京都に到着 |
●まずは昼食!
京都到着後、Kさんに連絡すると、既に観光していて、現在は醍醐にいるという。醍醐
から京都市内に戻るのに時間が掛かるので、今日は別々に観光して、お互いの観光終了後
に集合して一緒に夕食を採る事になった。
早速観光と行きたい所だが、まだ昼食を採っていない。今まで、京都に向かってひたすら
移動していた為、仕方ない。という訳で、まずは、昼食を採る。京都料理は夜に満喫する
ことにして、昼は京都駅近くの「餃子の王将」でサクッと済ませる。
●観光開始!
食後、早速観光を開始!一旦、京都駅まで戻り、関西圏の共通乗車券「スルッとKansai」
を購入してから地下鉄に乗車。京都駅から地下鉄烏丸線に乗り、烏丸御池で東西線に乗り
換えて東山駅まで向かう。向かう先は平安神宮である。
京都 → 烏丸御池 地下鉄烏丸線
烏丸御池 → 東山 地下鉄東西線
東山駅から平安神宮へ向かう | 大鳥居が見えてきました |
東山駅の出口より約10分歩くと平安神宮に到着。境内は特設舞台の設置工事が行なわれ ていて配線や音響等の調整が進められている。付近に掲示されているポスターによると 「京都学生祭典」という催し物を行なうらしい。神社の境内で、このようなイベントが行 なわれるのは、なんとも京都らしい。何はともあれ、早速は参拝し、おみくじを引く。 結果は「中吉」良い感じである。
平安神宮 | 平安神宮到着 |
平安神宮本殿 | おみくじは「中吉」 |
続いて平安神宮神苑を見学。入場料金は大人1名600円。欧米人の団体客が見学していて、
庭園内は日本人より欧米人の方が多い。さらに、その欧米人を引き連れているガイドさん。
どうみても、普通のおばちゃんである。しかし、その、おばちゃんがめちゃめちゃ流暢な
英語で外国人を引き連れて案内しているのである!時代が変わった事を思わずにはいられ
ない。
見事な日本庭園は見つつ、英語をきちんと勉強しないとヤバイと感じるのであった。平
安神宮神苑見学後、御朱印を頂いてから次の場所へと向かう。
平安神宮神苑(その1) | 平安神宮神苑(その2) |
●八坂神社へ
平安神宮から八坂神社までは、それ程離れていないので歩いて向かう。途中、圓山公園
を経由する。桜の名所で4月初旬は、歩けない位混雑する。今はオフシーズンなのか閑散
としてる。散策するには丁度良い。
八坂神社でも同様に参拝し、御朱印を頂く。
圓山公園 | 鳥居を抜けると八坂神社) |
八坂神社(その1) | 八坂神社(その2) |
●集合
観光中、Kさんと連絡を取り合い、待ち合わせ場所を京都市役所駅前としている。そろ
そろ時間なので、そちらへと向かう。歩いて行けない距離では無いので健康の為、歩いて
いこう!と思ったが意外と遠く、30分を要してしまう。時間が掛かったが、まだKさんは
到着していないので、駅前の喫茶店で暫く待つ事にして、Kさんに連絡を入れる。
京都市役所付近で待ち合わせ |
暫くコーヒーを飲みながら休憩しているとKさん到着。早速、夕食へと向かう。夕食は
Kさんお気に入りの和食料理屋。到着後、早速乾杯!色々な話で盛り上がる。しかも、料
理も旨い!
Kさんお気に入りの店だが、暫く改装中で行けなかった事もあり、Kさん自身も久々の
来店。その為、お互い夢中に来た料理を次々に食べてしまい、気が付いたらロクに写真も
撮っていない事が判明(笑)
まずは乾杯! | 締めはイクラご飯。旨っ! |
話に夢中になっていたら、既に10時半!そういえば、まだ宿を押さえていない(笑)K
さんに聞くと、Kさん自身は新大阪の宿を事前に押さえたらしい。じゃ、こちらも大阪の
カプセルホテルを押さえるか!と携帯でcheckすると、空きが無い(涙)
という事で、大阪の健康ランド「スパワールド」へ向かう。ここなら、満室という概念
は無い。仮眠室の座席が取れない可能性はあるが、それは仕方ない。
●本日の宿へ
行き先が決まったので、急いで大阪へ向かう事にする。時間も遅いので、付近でタクシー
を拾って京都駅へ向かう。京都駅でKさんと別れて、大阪方面行きの列車に乗る。丁度、
新快速が入線するところであった!ラッキー!
乗車駅 → 下車駅 | 列車種別 | 行先 | 列車番号 |
京 都23:09 → 大 阪23:38 | 新快速 | 大阪 | 3323M |
大 阪23:39 → 新今宮23:55 | 大阪環状線 | 天王寺 | 1703 |
大阪駅で大阪環状線内回りに乗り換え、新今宮で下車。駅近くにある「スパワールド」 へ入る。入浴料金は丁度、10周年記念キャンペーンが開催されていて1,000円になってい る!その為、深夜料金を含めても2,000円で夜を明かすことができる。これは嬉しい! 2,000円で宿泊できる上に広々とした温泉にも入る事ができるのである!
1,000円キャンペーンが効いているのか、館内は混雑していて、仮眠室の外で寝ている 人も居る。しかし、私はスパワールドとの相性が良いらしく、入浴後、仮眠室に向かうと 空席を発見!
快適な夜を過ごす事ができました。ありがとう!スパワールド!
2007年10月7日(日)
●行動開始!
朝6時に起床し、朝風呂に入る。朝から広い風呂でゆったりできるのが良い。そして7
時半頃にCheck out。本日の行動開始である。まず、新今宮駅へ行き電車に乗車。丁度、
快速が来ている。これは幸先良い。
朝になりました! | スパワールド |
大阪から新快速に乗車。Kさんとは昨日の夜、待ち合わせ場所を決めていたが、新大阪に
て合流。メールで連絡を取り合っていると、同じ新快速に乗れる事が判明。急遽、電車内
で集合する事になった。
乗車駅 → 下車駅 | 列車種別 | 行先 | 列車番号 |
新今宮07:50 → 大 阪08:04 | 大和路快速 | 天王寺(大阪経由) | 3317K |
大 阪08:15 → 京 都08:44 | 新快速 | 野洲 | 3208M |
京都から地下鉄に乗車。京阪三条でさらに京阪に乗り換え、出町柳駅へと向かう。
出町柳駅到着後、まずは駅構内にあるロッテリアにて朝食を採る。
京都 → 烏丸御池 地下鉄烏丸線
烏丸御池 → 京阪三条 地下鉄東西線
三条 → 出町柳 京阪
出町柳駅到着 | ロッテリアで朝食 |
●予定変更
予定では、叡山電車に乗り換えて比叡山を目指す予定であった。しかし、Kさんの足が
昨日から痛いという。Kさん曰く、昨日、醍醐での登山中に無理をして足を痛めてしまっ
たらしい。このまま比叡山に登るのは困難と判断。急遽、予定を変更する。
●京都観光開始!
市内観光であればKさんの足も負担が掛からない。まずは、出町柳駅近くにある名所か
ら回る事にする。向かった先は、賀茂御祖神社(下鴨神社)。ここは世界文化遺産「古都
京都の文化財」の1つとして登録されている。下鴨神社へは糺の森(ただすのもり)に囲
まれた参道を歩く。「木のトンネル」の様な参道は歩いていて、とても心地よい。暫く歩くと、朱色
に塗られた美しい建物が見えてくる。ここが下鴨神社である。
下鴨神社は干支別の社が祀られている。「えと詣」と言い、自分の干支の社を参拝する。
私は「大己貴神(おおなむちのかみ)」を参拝。参拝後、御朱印を頂く。
賀茂御祖神社(下鴨神社)入口 | 糺の森(ただすのもり) |
下鴨神社到着 | 見事な朱色の建物 |
「えと詣」の案内板 | えと詣の社 |
●大徳寺へ
バスに乗り、大徳寺へと向かう。大徳寺は20以上の塔頭(たっちゅう/寺院の敷地内に
ある、高僧が隠退後に住した子院)を持つ京都でも有数の寺院である。
バスで大徳寺へ | 大徳寺到着 |
まずは大徳寺の塔頭である大仙院(だいせんいん)を拝観。丁度、係員による案内があ ったので、それに参加し寺院内を拝観。見事な日本庭園や日本最古の床の間等を案内頂い た。さらに最後には大仙院の和尚さんにお目に掛かれる事ができ、とても有意義な時間を 過ごせました。
大仙院 | 大仙院本堂 |
続いて総見院を拝観する。総見院は普段、非公開であるが、丁度、秋の特別公開が行な
われている。Kさんは既に何回も拝観しているとの事なので、私1人で拝観する。入口で
拝観料を払い中へ、係員の案内で、本堂の内陣に安置されている織田信長公の座像、織田
家の墓、茶室等を拝観させて頂いた。とても親切、丁寧に説明して頂き、こちらも満足。
拝観後、Kさんと合流し、大徳寺を後にする。
総見院入口 | 総見院本堂 |
●玉の輿
次は今宮神社を参拝する。今宮神社は別名「玉の輿神社」と言われる。由来の詳細はこ
こでは割愛するが、その為か若い女性が多い。
今宮神社到着 |
今宮神社(その1) | 今宮神社(その2) |
御朱印を頂いた後は、名物の「あぶり餅」を食べる。しかし、今日は3連休の中日という
事もあり、今宮神社前にある、あぶり餅を食べさせてくれる2軒の店はどちらも大混雑。
どうしようか迷ったが、折角なので待って食べる事に。ちなみに店員のおばちゃん曰く、
普段はそこまで混まないとのこと。3連休の混雑、恐るべし!
着席し、注文してから30分程待った所で、あぶり餅到着。(1人前500円)
炙りたての あぶり餅、旨い!
待った甲斐がありました!!
あぶり餅屋 |
あぶり餅 |
●落ち着いた空間
あぶり餅を楽しんだ後は、イノダコーヒー本店へ向かう。私は京都駅の地下街のイノダ
コーヒーしか利用した事が無いが、個人的に落ち着いた上品な雰囲気がとてもお気に入り
である。京都通であるKさんも同様の認識とのこと。という訳で、歩き疲れてきたという
事もありイノダコーヒー本店で休憩する。
イノダコーヒー本店は長い行列ができていたが、喫煙の相席なら直ぐに用意できるとの
事だったので、それでOKし、座席に通される。しかし、広い店内は煙草の煙を感じさせ
ない。落ち着いた店内もさることながら店員の対応も行き届いており、快適にくつろぐ事
ができる。すっかり、イノダコーヒーのファンになってしまった。
イノダコーヒーでくつろいだ後、Kさんとお別れ。Kさんは一足先に新幹線で帰京。
イノダコーヒー本店 | コーヒーで小休止 |
●舞妓さん
適当に夕食を取り、今回の京都、最後の観光とする。
行く場所はKさんお薦めの「ギオンコーナー」
ここで舞妓さんの踊りを始めとして茶道、琴等の日本の伝統芸能を観る事ができる。
19時、20時からと、1日2回公演。チケットは2,800円。
「ギオンコーナー」の会場へ行くと、既に行列ができている。外国人の割合が多く、会
場は日本語以外の言語が飛び交う。
撮影が許可されており、開演が始まると、大勢がデジカメ片手に撮影している。そして、
舞妓さんが踊る「京舞」で最高潮に!デジカメのシャッターがあちこちで切られる。それ
にしても、舞妓さんはとても美しい...
花見小路を通りギオンコーナーへ | 公演中は皆で撮影... |
琴の演奏 | 舞妓さんによる「京舞」 |
●帰京
ギオンコーナーを満喫した後は、Kさんに続き帰京の途につく。と言っても私は新幹線
では無く普通列車(笑)
まずギオンコーナーの最寄り駅、四条駅より京阪に乗り七条駅へ向かう。ここからJR
京都駅まで歩く。10分強で京都駅に到着。お土産を買い、京都発20:30の新快速に乗り込む。
大垣駅で1時間強の待ち時間の後、「ムーンライトながら」に乗り帰京。
乗車駅 → 下車駅 | 列車種別 | 行先 | 列車番号 |
京 都20:30 → 米 原21:22 | 新快速 | 長浜 | 3302M |
米 原21:24 → 大 垣21:54 | 新快速 | 浜松 | 5364F |
大 垣23:19 → 東 京05:05 | ムーンライトながら | 東京 | 390M |
10月8日の早朝5時過ぎに東京駅に到着。
そして、自宅に帰宅し、京都への旅を終えるのであった(完)
七条駅で下車 | JR京都駅へ向かう |
大垣駅にて | ムーンライトながらに乗車 |
(おまけ)
「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」は本日限り有効。
折角の切符を早朝に使い終えては勿体無い!
という訳で、自宅で仮眠した後、再び切符を片手にお出掛けするのでした(笑)