2006年1月14日(土)

●突然の出発
 先月購入した18きっぷ。年始に台湾に行くので、その前後にでも軽く出かけようと思 っていたら諸般の事情により出かけられなくなってしまった。その結果、18きっぷの有 効期限まであと1週間の時点で、あと3日分も残っている事態に。折角購入した18きっ ぷを失効させるのは勿体ないという事で友人のO君を誘って急遽旅に出る事になった。O 君は18きっぷを1日分を持っているため、2人で4日分。1泊2日の旅を楽しむことが 出来る。何処に行こうか相談した結果、南木曽方面に旅することに。当初は13日(金) を夜出発するの「ムーンライト信州」に乗ろうとしたが満席であったため、土曜日の早朝 に出ることに決まった。

●早朝の出発
 八王子05:35 → 大月06:20 大月 1361M
 大月 06:23 → 甲府07:13 甲府 327M
 甲府 07:21 → 塩尻08:51 松本 425M

 まずは八王子から大月、甲府と列車を乗り継ぎ塩尻を目指す。八王子から乗った電車は 中央線の車両であった為、寒い思いをしたが、大月から乗り継いだ列車からはボックスシ ートの車両で暖かい。朝早いので電車の中で睡眠タイム。気がつくと甲府。甲府から乗り 継いだ電車でも同様に睡眠の続き。
塩尻までの車窓については殆ど記憶が無い(笑)

 塩尻 09:01 → 中津川10:14 しなの4号 名古屋 1004M

 塩尻から南木曽方面への普通列車が無い為、ここからは特急を利用。一旦駅を出て乗車 券+特急券を購入。南木曽まで行きたいのだが、次の特急は南木曽には停まらないので、 南木曽の少し先の中津川まで購入する。中津川から南木曽までは普通列車で戻る事になる。 特急は若干遅れての到着。
 そのまま遅れると中津川で2分接続の南木曽方向の列車に間に合わなくなってしまう為、 検札に来た車掌に中津川で南木曽方面の列車に乗り換えたい事を申し出る。

甲府駅にて 塩尻からは特急に乗車

●折り返し
 中津川10:16 → 南木曽10:33 松本 829M

 2分以上遅れて中津川に到着。そのまま南木曾まで戻ることになる。南木曾方面の普通 列車は既に発車している時間であるが、まだホームに停まっているので急いで乗り込む。 我々が乗り込むと直ぐに発車。車内放送で「しなの」を待って発車と言っていたので、我 々を待ってくれたのだろう。乗り継ぎが微妙なときは車掌に予め言っておくものである。 予定通り南木曽で下車。

南木曽駅に到着

●理不尽な天気
 丁度良い時間にバスがある筈だがバスが来ない。バス停の直ぐ側にバスの案内所がある ので聞いてみると我々が乗ろうとしたバスは大雪の為一日運休とか。なんともついてない。 但し妻籠から馬籠まで行くバスは運行しているとのこと。仕方ないのでタクシーで妻籠ま で行くことにする。
 妻籠に到着後、早速観光開始。今日は天気も良くないという事もあるのか観光客が少な い。妻籠の保存地域を見学していると、ついに雨が降ってくる。大雪でバスが運休だと言 うのに雨かよ!雪だったら傘など要らないのだが雨の場合は傘が無くては辛い。なんとも 理不尽な天気なことか。余談だが私が旅行に出かけると雨が降らない事が多く、このよう に雨が降るのはかなり珍しい。その為、いつも旅行には傘を持ってきていない。今回も多 分に漏れず傘を持ってきていない。
 仕方なく土産屋で傘を購入して観光を続行。それにしても妻籠の雰囲気はかなり良い! 江戸時代の宿場町が良い状態で保存されている。来て良かったと思う反面。今まで何故訪 れなかったのかとも思う。
 一通り見た後、軽食屋で5へぇ餅五平餅を食べる。これは旨い!

雨の妻籠(その1) 雨の妻籠(その2)
雨の妻籠(その3) 五平餅

●馬籠観光
 妻籠に行ったら馬籠もセットで観光しないと!という事で馬籠も観光することに。妻籠 をもっと見たいのを我慢してバスに乗り込み馬籠を目指す。峠を越え、坂を下ると馬籠に 到着。
 馬籠は素朴な雰囲気であった妻籠と違い、入口には大駐車場に観光バスが多く停まって いて、さらに大型の土産屋がでーんと建っている。思いっきり観光地化されているじゃん !これを見た瞬間に興ざめしてしまう。まあ、折角着たのに観光しないのは勿体無いので 一通り観光する。平坦な宿場町である妻籠と違い、馬籠は坂道が続く。馬籠も坂道の宿場 町という事で良い雰囲気なのだが、雨模様の上、大型の土産屋を見て気分が冷めてしまっ た後では気分が乗らない。
 一通り町並みを見た後に食事とする。今回は土産屋の裏手にある蕎麦屋に行く。中々の 味。

馬籠行きのバス 雨の馬籠(その1)
雨の馬籠(その2) 寒い日は暖かい蕎麦!

●本日の宿へ
 馬籠からバスに乗車して中津川駅に行く。ここから列車で本日の宿がある恵那まで行く が、発車時刻まで時間がある。と言う訳で食料を買出しする。駅前の酒屋で酒を、スーパ ーで食料を購入する。
 中津川15:40 → 恵那15:51 快速 名古屋 5728M

 恵那駅からは宿の送迎付き。今日の宿は駅から遠いので送迎は大変有難い。発車時刻10 分前に宿のワゴン車が到着。早速乗り込む。送迎車に乗ったのは我々だけのようである。 送迎車は山道を登り恵那峡の宿に到着。予想以上に駅から距離があり、タクシーで行くと 良い値段しそうだ。

中津川行きのバス 恵那駅に到着

●温泉へ
 今回の宿は夕食無しのプランのため、食料は事前に購入したものしか無い。山の中なの で買い出しも不可能である。予め買い出ししておいて正解だった。ホテルにはレストラン もあるが、どれも良い値段する。他にもラーメン屋があるが夜9時からの営業で夕食時間 はやっていない。  食事の前に、まずは温泉に行く。内湯1+露天1の合計2つの湯船がある。無色透明の 湯であるが、強烈に苦い味がする。  風呂の後に宴を始める。スーパーで購入したお惣菜はなかなか旨い。宴の後にもう一風 呂浴びてから就寝。

味噌串かつ


2006年1月15日(日)

●気が利かない対応
 朝起きてから落ち着いてから朝食にでかける。食事はオーソドックスな何処の宿にも出 そうなメニュー。ただ、名古屋圏だからか、納豆は無し。
 食事がほとんど済んだところで係りの人が「ご飯のお代わりありますよ」と言ってくる。 おかずは皆食べてしまったし、ご飯だけ貰っても仕方ない。最初から言ってくれれば良い のに。なんとも気が利かないレストランだ。
 食後、朝風呂に入りすっきりする。やはり朝風呂は気持ちよい。風呂でさっぱりした後 にcheck out.
宿に向かうのと同様に駅まで送迎してもらう。行きと同様に客は我々だけである。恵那駅 で18きっぷのスタンプを押して貰い、旅を再開する。
 恵那 09:25 → 中津川09:35 快速 中津川 5703M
 中津川10:16 → 南木曽10:33 松本 829M

●リベンジ
 雨も止み、今日は昨日と違い、晴れそうだ。と言う訳で昨日の観光地を再び訪れること にする。ただし、2つ共回ると時間が足りなくなるため、どちらか1つを回ることに。O 君と協議した結果、妻籠に決定。と言う訳で南木曾を目指すことに。中津川で乗り換えて 南木曾で下車。中津川から乗車した列車は昨日乗ったのと同じ便である。便は同じである が車窓は全然違う。中津川までは濃霧で不安があったものの、南木曾に降りる頃には霧も 晴れ青空を見せ始めた。

●バスは運行!
 昨日は運休で乗れなかったバスも今日は運転するらしく、バス停には既にバスが停車し ていた。バスで妻籠を目指す。
 妻籠に着くと見事な快晴!妻籠の町を再び歩く。晴れなのか、昨日より明らかに観光客 が多い。一通り巡った後は、昨日、時間の都合で行けなかった資料館を巡る。 妻籠宿本陣は最近復元された建物であるが、脇本陣奥谷は建築当時の姿のまま残っている。 桧をふんだんに使った建物は堂々とした佇まいを見せる。また、ここにはガイドさんがい て建物内を案内してくれる。見学後、囲炉裏で休ませてもらう。すると餅を焼いていただ いて振舞って頂いた。餅を食べながら周りを見ると、窓の隙間から光が射してくるのが見 える。この光線がくっきり見ることができ、なんとも幻想的な雰囲気を醸し出している。 とてもよい雰囲気である。雨が降っていた昨日は、この幻想的なシーンを見る事ができな かったのである。今日来て本当に良かったと思う。

今日は見事な晴れ! 妻籠(その1)
妻籠(その2) 脇本陣奥谷内に差し込む光

●昼食
 脇本陣奥谷での居心地がとても良く。長居してしまったため南木曾行きのバスの時刻が 差し迫ってきた。このバスに乗らないと乗車予定の松本方面行きの電車に間に合わなくな るが、このバスに乗って南木曾駅に行くと南木曾駅で列車が来るまで1時間以上待たなけ ればならない。O君と話した結果、ぎりぎりまで妻籠に滞在してタクシーで南木曾駅に向 かうことにした。つまり妻籠の滞在時間を購入した訳である。バス代との差額、一人当た り300円ちょいで1時間の滞在延長ができので安い買い物である。
 で、取得した時間は昼食に充てる事にする。雰囲気の良い処で食べる食事は旨!名物も 食べることができ満足であった。

朴葉味噌ステーキ 馬刺し

●帰宅
 食後、タクシーで南木曾に戻り帰路につく。途中、甲府で駅前の店で、お気に入りの「 ほうとう」を食べてから帰宅するのであった。

 南木曽14:41 → 塩尻16:13 松本 1833M
 塩尻 16:37 → 岡谷16:47 快速みすず 飯田 3526M
 岡谷 17:05 → 甲府18:49 大月 444M
 甲府 20:07 → 高尾21:38 高尾 564M

「ほうとう」と馬刺し 高尾行きの電車


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