2006年6月17日(土)

●Prologue
 ANAの特典航空券で旅に出ました。
通常の特典航空券は15,000mile必要であるが、「一緒にマイル割」という制度を利用する と10,000mileで特典航空券を手にする事ができる。同行するMemberも超割並みの運賃で行 けてMileも貯める事ができるので、お互い旨みがある訳である。
この制度は名前の通り、同行者がいる事が前提であるが、一人で旅行に出かける事が少な い私にとっては、特に問題にならない。
 今回は大学時代の友人O君とN君が参加。3人で旅に出ることになった。どうせ行くな ら遠くへという事で当初は沖縄へ行こうとしていたが、既に満席だったので、次に遠い鹿 児島に決まった。それにしても安直な決め方である(笑)鹿児島は温泉天国なので鹿児島 行きが決まった直後に温泉巡りをする事に自動的に決まる。

●羽田空港へ
 朝6時過ぎに家を出発。Limousine Busで羽田空港を目指す。途中、道路が混んでいたが、 元々ダイヤに余裕があるのか、予定より若干早く空港に到着。早く着いたのでCheck inを 済ませてから空港内のLoungeで休憩しつつO君、N君を待つ。
 暫くするとN君から空港へ着いたとMailが来たのでLoungeを出て合流する。続いてO君 とも合流し、3人での旅が始まる。

今回はLimousine Busで空港へ 羽田空港第2Terminal

●久々の国内線
 飛行機自体は先月にも乗っているが国内線に搭乗するのは久しぶりである。そういえば、 日本語のAnnounceから始める機内放送も久しぶりである。という事は日本の航空会社に搭 乗する事自体が久しぶりと言う事か...

羽田09:30→鹿児島11:15 ANA621

飛行機は定刻通り鹿児島空港に到着。

機内にて 鹿児島空港に到着

●別行動
 鹿児島空港は霧島地方にある。霧島は良い泉質の温泉が多くある場所である。今回は空 港から程近い妙見温泉に行く事になった。空港内のCounterで妙見温泉の日帰り入浴券2 枚+送迎バス3日間乗り放題パスが付き、さらにタオルが貰える1,000円のTicketを購入 する。かなりお得感じがあるTicketであるが、日帰り入浴する際に追加料金を必要とする 場所が結構ある。そこら辺、注意が必要である。
 温泉バスは国際線乗り場の横にあるバス停から発車するとの事なので、国際線Terminal に移動する。空港の外はあいにくの雨。まぁ梅雨なので仕方ないか。暫くすると温泉バス が到着。乗車の際に、購入したTicketに日付stampを押され、タオルが支給される。途中、 JR嘉例川駅を経由して約20分程で妙見温泉に到着する。
 腹が減ったので食事をしようとするが、O君だけは機内で弁当を食べてしまったのでお 腹が空いていないとの事。という訳で先に温泉に行ってもらう事にして、私とN君で昼食 を採ることにする。
 食後、目的の日帰り入浴をやっている宿に向かおうとすると、既に我々が行こうとする 温泉を入り終えて別の場所に梯子しようとしているO君と合う。という訳で別行動は続行 となる。実は私もO君も温泉好きなのは同じなのだが好きな入浴のStyleが異なる。O君は 長風呂をせずに早めにあがってしまうのだが、私は長湯を好みとしている。従って、この 時点で我々がO君の行程に追いつく事はまず無理である。もう本日の宿で待ち合わせする しかない。
 我々の旅行は無理に合わせず、時には別行動とするStanceを採っている。無理に気を使 わず好きなStyleで旅行を楽しむ。この方式でO君とは既に10年近くの間、何度も共に旅 行をしている。ちなみにN君と一緒に旅行に行くのは2度目であるので好みはお互い判ら ない。とりあえず今日は私と一緒に行動する事になりそうだ。

妙見温泉行きの「温泉バス」

●温泉巡り
 という訳で、まずは「おりはし旅館」の日帰り入浴を楽しむ事にする。この宿は「日本 秘湯を守る会」会員という事で期待が持てる。入口で入浴券と追加料金100円を渡して浴 場へ向かう。ここは露天風呂と内風呂の2箇所あるが、繋がっておらず、それぞれ脱衣所 がある。露天風呂→内風呂の順で入る事にする。
 霧雨の中、露天風呂を楽しむ。他に人もおらず貸切状態。濁り湯、濁り酒が好きな私に とって、白く濁った湯船がたまらなく良い。期待通りの温泉である。湯温も適当で長湯が 楽しめる。気持ちよい。
 内風呂にも入った後、旅館を後にする。入浴券はもう一枚あるので梯子をする。バス停 まで戻るとO君が既にバスを待っている。別の温泉地を求めて先へ行くようだ。集合場所 について相談した後、彼はバスに乗って先へ行ってしまう。

妙見温泉の風景(その1) 妙見温泉の風景(その2)
おりはし旅館(露天風呂) おりはし旅館(内湯)

●温泉の梯子
 次は「妙見館」に向かう。こちらも入浴券の他に追加料金100円が必要である。ここの 宿は1階と地下に2箇所浴室があるが、1階部分は残念ながら清掃中。必然的に地下の浴 場に向かう。こちらは内風呂だけであるが、浴室から川沿いの景色を楽しむ事ができる。
 ここで、N君と今後のrouteについて話す。当初の予定では、ここから路線バスを乗り継 いで霧島神宮へ行くrouteであるが、霧島神宮へは、ここから嘉例川駅まで温泉バスで戻 ってから列車で霧島神宮駅まで行き、そこからTAXIというrouteもある。N君と相談した 結果、列車で行くRouteに変更する事になった。route変更を別行動を取っているO君に伝 え、相談の結果、霧島神宮で待ち合わせることに決まった

妙見館の檜風呂

●築100年以上の駅舎
 温泉バスでJR嘉例川駅まで行き、ここで下車する。この駅は1903年1月15日に開業し、 その当時の駅舎が現在まで使われ続けている。かつては有人駅であったが、現在は無人駅 である。しかし、建物は清掃が行き届いており、とても綺麗である。地元の人の駅舎に対 する愛情が伺える。
 暫くすると2両編成の黒い列車が入線する。特急「はやとの風」である。元々普通列車 用の車両を改装して特急として運行している。車内設備は特急っぽくなっているが、客室 とドアを区切るデッキは無いし、乗り心地に至っては普通列車そのものである(笑)
 嘉例川駅の駅舎は観光資源として考えられており、観光特急の意味合いが強い「はやと の風」は駅で記念撮影が出来るように5分間停車する。嘉例川駅は無人駅なので我々はそ のまま列車に乗車。列車発車後に車掌から直接乗車券+特急券を購入する事となる。

嘉例川 15:37→隼人  15:50 特急 はやとの風3号 7023D
隼人  15:52→霧島神宮16:08 特急 きりしま110号 6088M

season offなのか「はやとの風」は空いている。余裕で座席をGetする。元々普通列車と 言っても、特急として走っているので、結構速い。隼人駅で霧島神宮方面へ乗り換える。 今度も特急である。今度の列車は特急用として製造された車両なので乗り心地、車内の静 寂性とも良い。我々が乗り込んだ車両は誰一人乗っていない。我々以外に誰一人乗り込む 事も無く、終点の霧島神宮駅に到着する。

嘉例川駅 観光特急「はやとの風」
「はやとの風」の車内 特急「きりしま」
がらがらの「きりしま」車内 霧島神宮駅

●雨の中の霧島神宮
 霧島神宮駅には足湯がある。入ってみたいが我慢してTAXIを霧島神宮まで走らせる。距 離にして約6km、約2,000円也。
 今日はあいにくの雨であるが、相変わらず私は傘を持ってきていない。この梅雨時に傘 を持って来ないのは我ながらにして無謀である(笑)
 ちなみに、今までは霧雨だったのと、温泉巡りをしていて外を余り歩かなかった為、傘 は要らなかった。しかし、雨も結構降っていて、神社を参拝するとなると話は別である。 仕方ない、傘を買うかな。と諦めると、N君が折り畳み傘を2本持っている事が判明。N 君曰く傘を忘れたと思い、羽田空港で折りたたみ傘を購入したが、バッグの奥に折り畳み 傘が入っていたとの事。これはLucky!という事でN君にお願いして傘を借りることにする。
 我々がTAXIで到着した時間とほぼ同時に、O君が乗る予定のバスが到着。しかし彼は乗 車していない。何かあったら連絡が来るだろうと判断し、N君と先に参拝することにする。 参拝の際に御籤を引くと今回は「小吉」であった。参拝後、霧島神宮入口にあるバス停に 向かう。バス停には誰も居ない。結局O君は現れなかった。
(注釈に★が付いている写真はクリックすると大きな画像が表示されます)

霧島神宮 本殿 霧島神宮 本殿(角度を変えて)

霧島神宮の鳥居 ★お清め所

●宿に向かう
 バスを本日の宿「さくらさくら温泉」の最寄のバス停「横岳下」で下車。運賃は130円。 バス停から宿までは直ぐ近く。歩いて宿のCounterに向かい、早速Check inする。ここに もO君は居なかったので電話してみるとバスを寝過ごして全然別な場所に居るので、TAXI で向かっているとの事である。これでは待ち合わせ場所に居ないのも納得。
 今日の部屋は「離れの部屋」である。Counerのある母屋から我々が宿泊する離れの部屋 まで200〜300m程あるので、車で送迎してもらう。

入口の看板 今日の宿「さくらさくら温泉」

●合流
 我々が部屋に着いて遅れる事20分。O君も部屋に到着。聞くと肥薩線の霧島温泉駅まで 行ってしまったとの事。彼が乗ったバス停から霧島神宮を通るバスは霧島温泉駅には行か ない筈であるが。O君は霧島神温泉駅からTAXIで飛ばしてきたそうな、しかし、彼の手元 には何故か旨そうな芋焼酎1升瓶がある。急いでいても、こういう調達を抜かりなく行う 所は流石である!これで、今日の晩酌は問題なさそうだ。感謝感謝。
 落ち着いてから宿の温泉に向かう。Mainの温泉はCounterのある母屋にあるので、車で 迎えに来てもらう。離れていても、送り迎えをきちんとしてくれるのは嬉しい配慮である。 特に今日のような雨模様の日は尚更である。ここの温泉は泥を体中に付ける「泥パック」 が名物。さっそく試してみる。確かに体がすべすべした様な気になる。
 温泉自体も濁り湯で私好みだし、洗い場もきちんと完備されているので、浴場としての Qualityは高い。3人共、満足満足。

●豪華な夕食
 今回は名物らしい「さくらさくら焼鍋」というMenuをChoiceした。これは鍋も焼き物も 楽しめるという欲張りなMenuである。鍋の周りに鉄板があり、そこで豚、牛、鶏肉を焼く 事ができる。地元の食材がふんだんに使われており、かなり美味しい。温泉に続き、食事 もとても満足の行くものであった。食べすぎで苦しい...(笑)

豪勢な食材 鍋はこんな感じで使用

●もう一つの温泉
 離れの部屋近くにも露天温泉が完備されている。就寝前に行ってみる。こちらは狭いな がらも雰囲気は良い。今日入った温泉はどこも当たりである。温泉入浴後、就寝。

晩酌の焼酎と鹿児島と関係の無い本(笑)


2006年6月18日(日)

●朝風呂  朝起きた後、早速部屋の近くにある露天風呂で朝風呂、母屋で朝食を採った後にさらに 温泉と朝から温泉三昧。しかし、今日は鹿児島市内まで行く予定なので、心残りであるが、 早めに温泉入浴を終えて8:30にCheck outして霧島神宮駅まで送迎してもらう。名前はミ ーハーな気もするが、中身が伴ったとても満足の行く宿だったのでRepeaterになりそうで ある。

部屋の近くにある露天風呂 露天風呂は良い雰囲気
母屋の方の露天風呂 名物の泥湯

●鹿児島市内へ
 昨日入れなかった霧島神宮駅駅前にある足風呂に入りたいが、またしても時間が無く諦 める事に。ローカル線なので、乗る予定の電車を逃すと1時間半来ない。この電車を逃す わけには行かない。鹿児島駅までの乗車券を窓口にて購入し、ホームまで行き列車を待つ。 列車はワンマン運転の新型車両、2両編成で到着する。空席はあるが、残念ながら進行方 向左側の窓際の座席は全て埋まっている。仕方ないので空いている右側の座席を確保する。 実は、鹿児島までの路線で、加治木駅を過ぎると進行方向左側の景色が一気に開け、鹿児 島湾や桜島を臨む事ができる。折角来たのだから美しい景色は楽しみたいと思っていたの であったのだが、座席が空いていないのなら仕方ない。
 駅に停まる度に徐々に乗客が増えていき、あっと言う間に座席が埋まり、立席の人も増 え車内は混雑する。鹿児島で大勢の乗客が降りる。我々もその中に混じり下車。

霧島神宮 09:02→鹿児島 10:05 鹿児島中央行き 6935M

駅前の風景 駅舎は神社のような風格を持つ
霧島神宮駅入線Scene 鹿児島駅到着

●ぶらり鹿児島
 鹿児島には路面電車が走っている。鹿児島駅前からは2系統の路線が乗り入れている。 一日乗車券を購入して鹿児島ぶらり旅の開始。まずは鹿児島中央の駅ビル「アミュプラザ 鹿児島」を覗き、次に駅近くにある朝市に行ってみる。しかし、朝市は既に終わってしま った。残念。まぁ時刻的に11時を過ぎてしまっているので「朝市」の時刻ではないのだが (笑)
 駅前を歩き終えると既に時刻はお昼。腹も減ったので市電で鹿児島の繁華街「天文館」 へと移動する。

鹿児島駅前電停 鹿児島中央駅前電停
駅ビル「アミュプラザ鹿児島」 朝市は既に閉まっていた...

●Gourmetの旅
 鹿児島は市内にも温泉があり、引き続き温泉三昧が可能であるが、市内はGourmetを重 視することにする。黒豚を美味しく頂ける所を予め探していたが、その店はあいにく閉ま っている。仕方ないので別の店を探していると、O君の意見により急遽、鹿児島ラーメン を食べる事に変更。近くに美味しそうなラーメン屋がある事が判り、早速行ってみる。
 目的のラーメン屋は人気店なのか行列ができている。と言っても10人も居ないので大し た事は無い。加わると5分程で店内に通される。これなら全然OK!店名にもなっている 「豚とろチャーシュー麺」&ビールを注文。とろけるチャーシューが最高!! こりゃ行列が出来る訳である!

ラーメン屋「豚とろ」 豚とろチャーシュー麺

●食後は別腹
 チャーシュー麺をしっかり食べて腹が一杯になったが、食後のデザートは別腹♪
近くにある喫茶店「天文館むじゃき」へ行く。ここは鹿児島を代表するSweets「白熊」が ある。今ではコンビニでも同名の名前のアイスが売られているので名前は知っている人も 多いと思う。この店は「白熊」の元祖で既に60年もの歴史がある。早速中へ入ると既に人 が大勢居るが空席がまだあるらしく、一番奥のお座敷に通される。で、早速注文。私とN 君は標準タイプの「白熊」、O君は6月限定Menuである「なつかしろくま」を注文。
 出てきた「白熊」の第一印象は「でかっ!!!」とても大きいのである。 もはや、これは食後のデザートのLevelではない(笑)

かなりの強敵であるが、まずは一口。
「うま〜〜〜〜〜!」

たっぷり入った練乳が濃厚な味を演出。こんなカキ氷は初めてである。あっと言う間とは 言わないが、無事に完食!
Sweetsは別腹である事が証明されたのであった(笑)

天文館むじゃき 名物「白熊」 濃厚な練乳が最高!!

●デパートへ
 もう食えない(笑)と言う程に胃を膨らませた後は近くの老舗デパート「山形屋」で買 い物。今回、初めて訪れたが、堂々とした重厚な建物に感動。やっぱりデパートとはこう あるべき!風格のある建物は店のImageを高級なものにしてくれる。しかし、店内では量 販店顔負けの価格でYシャツが売られてたりして、伝統のデパートと言っても時代の流れ を感じさせる。このセール品で売られていたYシャツ、本当に安くて荷物に困らなければ 間違いなく買っている(笑)
 デパート内で土産物も購入していたので、買ったら持ちきれ無くなる所だった...

天文館電停 ★老舗デパート「山形屋」をバックに

●最後の温泉!
 デパートでの買い物が終了すると、もう帰る時間である。再び市電に乗って鹿児島中央 駅まで戻り、空港行きのバスに乗車。渋滞を予想して早めに出たが渋滞も無く予定より早 く鹿児島空港に到着。Check in後、空港の外にある足湯に向かう。そう、鹿児島空港には 足湯ではあるものの、天然温泉があるのである!飛行機の搭乗時間までの時間を足湯に浸 かって温まる事ができるのは最高である。
 温まった後は空港内で、つまみ等を購入してから東京行きの飛行機に搭乗。

鹿児島16:15→羽田17:55 ANA628

足湯入口 足湯「おやっとさぁ」

●乗り継ぎ悪っ!
 羽田空港からはモノレールに乗車し、天王洲アイルにて、りんかい線、埼京線を経由し て帰宅するのであった。天王洲アイルでモノレールから、りんかい線への乗り換えは不便 だし、しかも、りんかい線に乗り換えて来た電車は大崎行き。さらに、大崎から新宿方面 の電車に乗り換えるには階段を登る必要があったりして、最後の最後でツイていないので あった。(完)


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