2009年5月1日(金)
●朝食
9時過ぎにホテルをチェックアウトし、まずは朝食。
すぐに見つかると思いきや、意外と開いている店が少ない。適当に見つけた麺を出してくれる食堂に入る。そこは、おばあちゃん1人で切り盛りしている店で、人の出入りが多い。
大勢の人が食べに来るという事は美味しいということ!期待しながら食べると確かに旨い!
お客さんの味覚は正直!これは世界共通なんでしょうね。
部屋の様子。インテリアが可愛い。 |
昨日の宴の後(笑) | チェックアウトしました |
本日の朝食。旨い! | ごちそうさまでした! |
●今日のテーマ
今日のテーマは癒し。初日、2日目で移動&観光を繰り返したので、そろそろ体も疲れる頃。
という訳で、今日は温泉へ行きます!移動しつつ、2ヶ所の温泉に入ります。
まずは恆春近郊にある温泉「四重溪(SiZhongXi)溫泉」へ向かう。
四重溪溫泉へは昨日乗った88系統バス(通称、墾丁列車)で車城まで行って、そこから四重溪溫泉行きのバスに乗り換える。しかし、車城からの四重溪溫泉行きのバスの本数が極端に少ない為、事実上、車城からタクシーとなる。しかし、車城でタクシーが捕まるかどうかは判らない。(多分、捕まるとは思うのだが...)
と言う訳で確実に行く為、恆春からタクシーで四重溪溫泉まで行く事にする。
恆春の警察署付近でタクシーを拾う |
●タクシーで四重溪溫泉まで
恆春にはタクシーが沢山いる上、客引きまでしている。これなら簡単に捕まりそうだ。
まずは、1人目の客引きと交渉。一応OKだろうという金額を引き出すが、なんと白タク。しかも、この車、めちゃめちゃボロいぞ!もっとも、白タクと判った時点で、どんなに綺麗な車でも断るが。
そして、次にやってきたのは、正式なタクシー。台湾のタクシーは黄色なので判りやすい。
値段交渉をしようとするが、メーターとのこと。それにしても台湾南部でメーター制のタクシーに乗るなんて珍しい(笑)
特にボッタクリも無さそうなので乗車する。乗車の際、後部座席に掲出されている運転手である事の証明書の確認を忘れずに。
では出発!
タクシーは順調に進み、25分程で1箇所目の温泉、「四重溪(SiZhongXi)溫泉」に到着。
運賃を支払い、下車。
バス等の交通機関の有無が確認できない為、運転手に名刺を貰い、温泉から出た後に電話する旨を伝えておく。
四重溪溫泉へ! |
●温泉第1弾!
今回訪れた温泉は「清泉(せいせん)」、日本統治時代に開発された温泉である。
と言っても浴場は日本式ではないので、水着、帽子が必要。
敷地内にある源泉 |
温泉は屋外にあり日差しがジリジリと体に当たる。台湾は4月末のこの時期でも、日差しがとても強い!
また、昨日、一昨日とずっと観光していた為、熱い温泉に入ると、とてもヒリヒリする。と言っても、やはり温泉は気持ち良い!
清泉(せいせん)温泉 | 漢字には仮名が振られている |
入口には提灯が! |
水着着用の浴場 | 露天風呂 |
●再びタクシー移動
温泉から上がった後、まずは水分補給。
休憩所に公衆電話があったので、温泉に来る時に貰った名刺に電話。ここに来て欲しい旨を伝える。
温泉の入口で暫く待つとタクシー到着。
無事に来てくれました!
とりあえず、車城のバス停までで良いので、その旨を伝えようとするが、運ちゃんの営業トークが始まる。
まず、高雄まで行くのか? と訊かれる。
この運転手、我々が墾丁の帰りという事を読んでました。
もっとも我々は高雄へは行かないので、行き先を伝える。
目的地は昨日、列車「復興號」を降りた枋寮(Fangliao)である。
すると、運転士が1200元でどうだ?と言ってくる。
一応、通訳代わりに同行のO氏、I氏に振ってみると、ま、いっか!と言う感触。
まぁ、3人という事もあるし、乗ってしまうのも悪くない。
今日は癒しが目的なので、偶には贅沢するのも良いだろうと判断。枋寮までタクシーだ!
しかし、OKしてから重大な失敗に気が付く。なんと私とした事か値切ってない!しまった!!!
雰囲気的には1,000元までは値切れたと思うのだが、うーん大失敗。
今後、財布の紐を引き締めないと。
ちなみに四重溪溫泉から枋寮車站まで地図上の直線距離で約35kmある。道路上の距離だと40kmは余裕であるだろう。
日本だとタクシーでこの距離を乗ると良い値段しそうだ。
そして、タクシーは快調に飛ばす。走り出してすぐに車城へ向かう道をそれて田舎道を走り出す。いつもなら変な所へ連れて行かれるのか?と不安に思うが、今回はハンディGPSを持っているので、どこへ向かっているのかが一目で判る。確認すると方角的には問題無い。どうやらショートカットしている様だ。
そして、タクシーは田舎道から国道に入り左手に海、右手に山を見ながら順調に進む。山側には畑が広がっている。
運転手曰く、この付近では芒果(マンゴー)を作っているとか。こういう案内があるのはタクシーならでは!
そして、市街地に入り、無事、途枋寮車站に到着。
おお!予定より、かなり早く到着。時刻は12:44、列車の発車時刻は14:35、まだ2時間近くある。
右手に山を見ながら進む | 山が迫ってきました |
枋寮車站到着 | 駅前の様子 |
●乗車券購入
列車に乗るまで時間があると言っても、やる事は最初にやっておこう。まずは乗車券を購入。次に乗る列車は台湾の各駅停車で、もちろん全車自由席。座席が無くなる事もないので直前に買っても良いのだが、買える内に買っておこう。購入担当はI氏。
I氏は乗車券購入を積極的にやってくれるので覚えが早い。
無事に乗車券の購入完了。
駅構内で日本人の方がいるので、少し話す。彼曰く、これから自強號で花蓮方面へ行くらしい。
そして、その自強號の改札が始まる。
駅員が我々に対して「乗らないのか?」と合図してくる。
「我々は次の普通列車に乗る!」
と言うと、2時に来てくれとのこと。
お互い旅の無事を祈りつつ、我々は昼食を取るべく駅を後にする。
枋寮車站 改札口 | 乗車券を購入 |
●食事
枋寮は長閑な田舎町だが、食事には事欠かさない。
駅周辺に何軒か弁当屋さんが営業している。その中の1件に入り昼食を取る。
セルフサービスで容器に好きなおかずを載せて最後に清算する方式。
本日の昼食 |
●買出し
食事の後は続いて買い物。近くにスーパーがあったので、そこで買い物する。
列車に乗るので飲み物は欠かせないので多めに購入。そして、暑いのでアイスも購入。
駅に戻ってからアイスを食べる。暑い中で食べるアイスは格別!
戦利品、ちと買いすぎか(笑) |
●団体さん
先程は田舎の長閑な駅という印象だった枋寮の駅。しかし、駅に戻ってくると、待合室には、たくさんの乗客で賑わっている。どうやら団体さんの様だ。駅前には2台の観光バス。観光バスでやってきて態々列車に乗る。これ如何に?
駅の窓口では団体さんの引率者が乗車券を購入している。購入した切符は我々と同じ小型の切符。
次に来る列車は普通列車。もしかして、我々と同じ列車に乗るのか?
そもそも指定席の列車なら予め押さえているだろうから、間違いない。
そして、改札が始まる。
賑やかな待合室 |
●普通列車の旅
予想通り、団体さんは同じ列車に乗るようで、同じ乗り場を目指す。最近は、このようなツアーが流行っているのかな。普通列車ん体験乗車かな?と思っていた。が! 彼らの行先は知本!殆ど終点まで乗るんじゃん!!
この、とても賑やかな団体さんと、ずっと一緒とは...orz
ホームで暫く待つと、列車が機関車に引かれ、ゆっくりと入線する。
列車が入線してきました |
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
枋寮14:35→台東16:45 | 普快車 | 台東 | 355車次 | 105元 |
列車はインド製と日本製の旧型客車の混血の5両編成。前から2両目と最後尾5両目の2両がインド製車輌で、それ以外は日本製の旧型客車。 列車が入線すると、大勢の団体客と一緒に車内へなだれ込む。我々は前から4両目の日本製車輌に乗り込み、無事に座席をGET!
最初、人数が多く、立席が出るかと思ったが、全員座る事が出来たようだ。
今まで何度か台湾の普通列車に乗った際は、いつもガラガラ。それを知っているだけに今回の人の多さは驚き。
インド製車輌 | 車内の様子 |
機関車と空の絶妙なコントラスト | 最後尾 |
我々は3人なので、1ボックスを押さえたが、実はI氏は別の席に座っている。
理由は彼は走行音を録音するため。当人曰く、人が大勢いて賑やかな車内での録音は厳しいが、とりあえずやってみるとのこと。
枋寮を出て暫くすると、通路を挟んで反対側から日本語が聞こえてくる。確認すると、日本人夫婦の方が乗車されている。話しかけてみると、鉄道で台湾一周しているとのこと。今日はこの普通列車に乗るのが目的だとか。。
確かに台湾人も観光バスで大挙して押し寄せるこの列車。日本もこのような列車は人気があるが、台湾も古きよき「汽車の旅」が見直されているのだろうか。
右手にマンゴー畑と海を眺める | 山間部に入りました |
列車は勾配を上り台湾東側へと抜ける長いトンネルを通る。
そしてトンネルを抜けて台湾の東側へ到達!列車は右手に海を眺めながら、さらに進む。
台湾東部へ! | 長いトンネルを抜けました! |
海に出ました | 海沿いを進む |
途中、廃駅となった多良車站を通過する。1日2本しか停まらない台湾の秘境駅であった。列車を待っても停まらない駅のホームで何故か人が!カメラを持っているので観光目的だろうか。
知本車站到着すると、大勢の団体客が下車して車内は閑散となり、静けさを取り戻す。
本来の普通列車はこの程度の乗車率だったはず。そして、列車は終着駅、台東車站に到着する。
廃駅 多良車站は海沿いにある |
廃駅 多良車站を通過 | なんと廃駅に人が! |
途中で普通列車と交換 | もうすぐ台東!ラストスパート! |
台東車站到着 |
下車後、走行音を録音していたI氏に結果を訊くと、やはり駄目だったらしい。車内が賑やかというのもあるが、機関車の音が余りにも迫力があり、音割れしてしまったという。なので、明日は我々と別行程を組んで再度リベンジするとのこと。おお、凄い気合だ!
台東車站 駅前は相変わらず何も無い... |
●本日の目的地へ
台東車站到着後、再び乗車券を購入して本日の目的地を目指す。まずは目的地の最寄駅、知本車站を目指す。
あれ、先程、この駅通らなかったっけ? という突っ込みがあるかと思いますが、それは多分気のせいです(笑)
到着した列車は台東から高雄、台南、台中を通り新竹まで行く長距離列車。
所要17分で知本車站に到着。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
台東17:12→知本17:29 | 莒光號 | 新竹 | 82車次 | 21元 |
莒光號 | 車内の様子 |
発車ベルが鳴ります | 列車を見送る |
列車は高雄方面へ... | 改札口を出ました |
駅からはタクシーで目的地、知本溫泉へ向かう。駅前にタクシーがいるので、値段を確認(200元)して乗り込む。
タクシーの運転手には、事前に目星を付けたホテル「新知本大飯店」へ行って貰う。ここのタクシー、宿が決まっていないのが判ると宿の紹介をされるので、それが嫌な場合は、あたかも予約して決まった様な素振りを見せるのが良いだろう。
そして、無事に目的地のホテルに到着。
トランクから荷物を降ろしてホテルへ向かう。もちろん、予約など全然していない(笑)
知本車站 駅舎 | 本日の宿に到着! |
●いざ、温泉へ!
とにかく中へ入り、フロントで今日の部屋を確認。すると空室ありとのこと。どのようなタイプの部屋があるかを確認する。我々の希望としては、3人部屋なのだが、こちらの空室は無いらしい。かと言って、他のホテルへ行くのも面倒な上、3人部屋が取れる可能性は低そう。なので、この宿に決めて値段を確認する。
1泊の値段を確認すると、いきなり割引料金2,700元を提示されたので、すぐに了承。この料金で朝食付き!
「新知本大飯店」は知本でも大きなホテルで安心できそう、という事でカードで支払い。
ルームキーを受け取り、割り当てられた部屋へ向かう。部屋の窓からは川が見える!見晴らしは悪くない。
部屋の窓から川が見える | 左を向くと山々が... |
暫く休憩して落ち着いた後、1階の温泉へ!本日、2箇所目の温泉である!
こちらも水着着用。更衣室で水着に着替えて温泉へ!
ヒリヒリする体を少し我慢しながら温泉を満喫するのであった。
清潔な部屋で好印象 | そして露天風呂へ! |
●火鍋
温泉を楽しんだ後は夕食。ホテルを後にして適当にぶらつく。今回の台湾旅行で、まだ火鍋を食べていないので、火鍋がメニューにある店を探し、その中の1件に入る。
火鍋と何品か小皿料理を注文する。もちろんビールは忘れません!
食後はコンビニで2次会用ビールとつまみを購入し、部屋に戻って2次会!
温泉街の楽しい夜は更けてゆく。
まずは着席 |
そして乾杯! |
小皿料理を頂く | 火鍋登場!! |