2008年7月19日(土)
●再び小籠包
シャワーを浴び、朝食へ出かける。と言っても、今日の宿は朝食が無い為、街中へ食べ
に行く事になる。O氏と何を食べようか相談した結果、再び小籠包の店へ。あの味をもう
一度!と言ったところか。さらに もう一つ、昨日売り切れだった水餃子を食べるという
目的もある。
そして、宿からゆっくり歩いて10分程で到着。早速、小籠包、そして水餃子と注文する。
しかし、水餃子は今日も売り切れ!今回は食べられないのか~!残念!
という訳で、昨日の夜と同様、蒸し餃子を注文。これでは昨日の夜と全く同じ食事にな
ってしまった。最も、どれも美味しいお店なので全く問題ないのだが。昨日と変わらない
美味しさ!うん、旨い!!再び満足して宿に戻るのであった。
おはようございます | 朝食を食べに行きましょう |
厨房の様子 | いただきまーす! |
●行動開始!
食後、宿に戻って身支度をしてcheck out。宿の人に駅まで送迎して頂く。駅までの途
中、以前、花蓮を訪れた際に一緒に行ったJ君に電話する。気軽に国際電話できるのも台
湾のプリペイドSIMカードを購入したからである!番号は昨日、購入したばかりの番号
の為、彼は知らない筈であるが、すぐに判ったらしい。彼も彼で国内旅行中らしい。お互
い気をつけて!と言った所で会話終了。そして、まもなく花蓮車站に到着。
台湾の新聞配達 | お世話になった宿 |
●さらに南下!
花蓮車站到着後、すぐに南方へ向かう列車の乗車券を購入する。前回、2006年1月に乗
車した際、ガラガラだったので当日購入すれば良いだろうという判断をしていた。しかし、
窓口での回答は意外にも「満席」!なんという事だ!!
では次の列車を購入、という程、列車本数も多くないので、ここは無座票を購入する。
やむなし。
改札を入り、ホームで列車を待つ。列車は12両編成にも関わらず、大勢の立席者がいる
状態でホームに滑り込む。12両でこの状況とは、恐ろしい。
花蓮では大勢の乗客が降りる、そして12両のうち、6両が切り離されて、ここから先は6
両編成での運行となる。しかし、それでも立席者は結構いる。列車の行先は「知本」、知
本と言ったら台湾でも有数な温泉リゾート地である事から、行楽客が大勢乗っていると言
ったところか。今日は土曜日、週末だしね。
花蓮車站に到着 | 満席の為、「無座票」を購入(涙) |
「自強號」到着 | 知本行き |
車内に入ると、案の定、行楽客が大勢いる。しかも乗車している行楽客は団体の方々。
これでは昨日、乗車券を購入しても満席だった可能性が高い。
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
花蓮09:45→瑞穂10:47 | 自強號 | 知本 | 1051 | 146元 |
先頭車の前方に座席が無く、座り込めるスペースを見つけ、ここで過ごす事にする。目的 地、瑞穂まで立席で1時間、結構長い。
車内の様子 | 自強號からの車窓 |
●秘境の温泉へ!
目的地、瑞穂には何があるか?答えは「温泉」。台湾には数多くの温泉があるが、ここ
は台湾では珍しい鉄分たっぷりの温泉である。最近、疲れ気味という事があったので、秘
境の温泉で休むのが この旅、最大のテーマである。ここ瑞穂には戦前、日本人が掘った
温泉が現存している。
車窓からは椰子の木の林を見る事ができ、日本では見られない亜熱帯地方の景色である
! そして、列車は瑞穂車站に滑り込む。ホームを降りると強い太陽が照り注ぐ、そして
開放的な駅舎。南国ムードが漂う。
改札口を出て、早速温泉へ向かう。事前に日本で調べた情報では、温泉までのバス路線
があるが、本数が少ないとのこと。今回は、2人という事もあり、時間節約を兼ねてタク
シーを使う事にする。
瑞穂車站に到着 | 列車を見送る |
瑞穂車站 駅舎 | 瑞穂車站 駅前の様子 |
駅前には何台かタクシーが停まっていたので、その内の一台に乗車する。運転手は、気
さくなおばちゃん。目的地を説明し、早速出発! 秘境の温泉を目指す!!
タクシーは長閑な田園に真っ直ぐに伸びる道を突き進む!タクシーからの車窓が心地よ
い。暫くすると急坂を登り、程なくして瑞穂温泉「瑞穂山荘」到着。タクシー代は170元。
瑞穂山荘 |
●鉄分たっぷり温泉
中に入ると、宿泊か?それとも、入浴のみか?を確認される。今回は入浴のみという旨
を話して入浴料150元を支払う。料金を払うと温泉へ通される。
温泉へ向かう |
温泉には誰も居ない。おお!貸切状態!!
温泉は、湯船は小さな熱湯、大きなぬる湯、そして水風呂がある。大きな屋根に覆われ
ているものの、殆ど野天風呂。
脱衣所で水着に着替えて早速入浴!うーん、気持ちいい!茶色の色をした鉄分たっぷり
の温泉である。
しかも前述の通り、他に入浴客はおらず、貸切状態!!
ちなみに温泉の色は北海道・函館の谷地頭温泉に似ている。
台湾でも珍しい鉄分入りの温泉 |
湯船からは南国の田舎風景が広がる。そして、時折、遠くで列車が通過する。長閑な風
景。心が癒される。
ここの温泉に約2時間滞在。まだまだ温泉に浸かっていたいが、行程の都合上 そうもい
かない。ふんぎりを付けて出発。今度は宿泊に来よう!
まず脱衣所で水着に着替える | 温泉! |
温泉から外を望む | 長閑な風景が広がる |
瑞穂温泉を後にして駅に戻る。駅から瑞穂温泉へ行く際は駅に常駐しているタクシーに
乗れるが、帰りはそのままではタクシーに乗れない。しかし、今回は携帯電話がある!で
も電話番号が判らない?いや、実は温泉へ向かう際、タクシー運転手のおばちゃんから名
刺を頂いている。名刺に記載されている番号に電話して呼ぶ。
「喂,你好 (もしもし、こんにちは)」
「我現在在瑞穗山莊,我想去火車站 (今、瑞穗山莊にいるのですが、駅まで行きたい)」
「OK、我馬上去 (OK、すぐ行きます)」
「謝謝 (ありがとう)」
すると、すぐにタクシーが坂道を登ってくる。やけに早いな、と思ったら別のタクシー
だった。お客さんを降ろしてから、我々のところに来て、
「タクシーは呼んでいるのか?」
と訊かれる。
既に呼んだ旨を伝えると、タクシーの運転手はこれ以上、語らずにそのまま坂道を降りていく。
暫く待つと無事にタクシーが到着。先程のおばちゃんだ、車内から手を振っている。
タクシーが到着 |
●次の目的地
タクシーに乗り込み、瑞穂車站を目指す。車内では瑞穂温泉の話をしてもらう。ここ、
瑞穂周辺には20ヵ所以上の温泉があるとか。今回、行ったのは その内の一つである。さ
らに、おばちゃんから車窓から見える温泉施設を指差して紹介して貰うが、場所も点在し
ていて、歩いて回るのは、とても困難な様子。それにしても、台湾は日本と同様に温泉が
多い!
そして、運転手のおばちゃんと話してると、あっという間に瑞穂車站到着。帰りも料金
170元。
さて、次の列車は14:46に出発し、ここから2時間以上乗車する事になる。さすがに2時
間以上乗るのに座れないと大変なので、瑞穂車站到着時に取得済み。
●昼食
瑞穂車站に到着したのが14時頃、昼食を取ろうと早めに駅に戻ってきたが、パッとした
店が見当たらない。あまり悩んでいると発車時刻になってしまうため、今回は弁当を購入
する。駅周辺を探せば弁当屋が見つかると思うが、南国台湾の夏、しかも浴後となれば、
あまり歩きたくない。駅前に2軒のコンビニがあるので、ここで弁当を買う事にする。
コンビニで弁当購入 |
弁当購入後、さらに駅前にある牛乳屋さんで牛乳を購入(50元)。店内では店員さん
同士で雑談真っ最中。南国の田舎、とても のんびりしている。
駅前にある牛乳屋 | 牛乳、濃厚! |
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
瑞穂14:46→蘇澳新17:03 | 自強號 | 樹林 | 1056 | 325元 |
列車は定刻通りの到着。この列車で本日の宿泊地、蘇澳を目指す。まずは先程購入した 弁当を頂く。うん、旨い!
そして、車窓にながれる景色を眺める。日本では見る事ができない長閑な南国の風景。そ して、花蓮を過ぎると車窓が大きく変わり、海沿いの断崖絶壁のトンネルを通って突き抜 ける。そして列車は蘇澳新站ホームに滑り込む。
列車到着 | 弁当 冷麺! |
南国の風景(その1) | 南国の風景(その2) |
海沿いを行く | 蘇澳新站 |
蘇澳新站は名前の通り、本線上に新しく作られた駅で蘇澳の街の外れにある。ここから
街中へは、蘇澳車站行きの電車に乗り換える。瑞穂車站で購入した乗車券は蘇澳新站まで
有効なので、一旦駅を降りて蘇澳までの乗車券を買い直す。
再び改札口に入り、ホームへ向かうと既に電車が入線している。車内に入ると、強烈に
冷房が効いていて寒い!
出口へ向かう | 蘇澳新站 駅舎 |
駅前にあるセメント工場 | 蘇澳行き電車 |
乗車駅 → 下車駅 | 列車名 | 行先 | 列車番号 | 運賃 |
蘇澳新17:15→蘇澳17:20 | 區間號 | 蘇澳 | 2783 | 15元 |
電車は花蓮方面へ走りだし、すぐに本線を左方向に逸れて、ゆっくりと蘇澳車站へと向 かう。そして、まもなく蘇澳車站に到着する。乗客も疎らで長閑な地方の駅という雰囲気 を醸し出している。
電車に乗りました | 本線を左に逸れる |
蘇澳車站 |
さて、改札を出ましょう |
●宿探し
今日も宿探しの時間です。蘇澳車站付近には数件の宿があるので、O氏と相談の上、そ
の中の1つをChoice!早速、宿へ向かいます。今日の宿は「金華旅館」駅から徒歩2分の
場所にあります。まずは部屋があるかを確認する。
蘇澳車站 駅舎 | 蘇澳車站 駅前の風景 |
今日の宿「金華旅館」 |
「こんにちは、今日、部屋はありますか?」
「あります」
部屋があるらしいので、値段を確認します。すると、正確な値段は失念しましたが、
2,500元位の値段を提示されます。これは、明らかに高い!
条件反射的に「高い!」と言うと、すぐに値下げした金額を提示されます。
次に提示された金額は1,200元!半額以下になりました(笑)
ガイドブックには「ツイン1,200元(7,8月1500元)」と記載されているので、今度の値段
は妥当と判断。この値段で泊まる事にする。お金を払って、キーを受け取る。2階の部屋を
Assignされる。
●冷泉
部屋で少々休憩し、落ち着いた所で出発!まずは蘇澳名物の冷泉へ行く!宿の目の前に
ある公共浴場「天下第一奇泉」へ行く。既に時刻は午後6時を回っているが、夏季は22時
までの営業なので、ゆっくり冷泉を楽しむ事ができる。入口で入浴券を購入して中へ入る。
公共浴場「天下第一奇泉」 |
中に脱衣所があるので、そこで水着に着替え、コインロッカーに荷物を預けて入浴!この
時期の冷泉は最高に心地よい!冷泉は子連れで賑わっている。しかし、さすがの台湾
も日が暮れると涼しくなる。徐々にお客さんが少なくなり、それにつれて気温も下がって
いく。そうすると、冷泉に使っていると さすがに寒くなってくる。
蘇澳冷泉 大浴場 |
しかし、多少寒くても気持ちよいには変わりない為、O氏と雑談をしながら冷泉を楽し
む。今日の夕食や明日の行程を話すと共に、次回の旅行の話!という気の早い話まで話題
は尽きない。
そして、気が付くと8時過ぎ!他のお客さんは殆ど帰ってしまい、冷泉は静寂に包まれ
ている。我々もお腹が空いた事もあり、そろそろ上がるとしよう。
さて、そろそろ上がりましょう |
●夜市
冷泉を楽しんだあとは夕食!蘇澳駅前に夜市があるので、そこへ行ってみる事にする。
やはり台湾に来たからには夜市を楽しまないと!しかし、どう見ても営業している気配が
無い。昨日の花蓮に続いて、またもや駄目か!?
仕方ない、別の夜市を探す。暫く散策して川沿いに夜市を発見!しかし、どうも パッ
としない。
駅前の夜市 見事に休業状態 | 川沿いの夜市 |
今日は夜市を諦め、普通の食堂で食べる事にする。そして、結局 前回、蘇澳を訪問し
た際に行った店へ行く。ここの牛肉麺が旨かったので、これを注文。さらに酸辣湯餃
(酸辣湯に水餃子が入ったもの)などを注文。うん、旨い!
我々が店を出ると、お店は閉店。弊店間際だったらしい。もう少し遅かったらアウトだ
った。と、言っても蘇澳駅周辺にはコンビニもあるので、食事ができない!という最悪の
事態にはならないので安心。
食後、さらに食材を購入して部屋で2次会!夜は更けていく。
まずは乾杯!! |
本日の夕食 牛肉麺 | 宿に戻り、呑み直し! |