1月4日(水)
●相変わらず雨
 朝7時頃に起床。今回の宿は朝食付きである。さて、どうするのか?と確認しようとし たら、部屋の前の共通スペースには朝食が置かれている。今日の朝食は食パン。なんとも シンプル。
 朝食後、準備をして9時半頃にCheck outする。ちと寄りたい場所があるので宿の人に 荷物を預かってもらう。

朝食はこちらで 外は相変わらず

●芋圓
 九份の名物と言えば芋団子こと「芋圓」。Wさんも是非食べたいとの事で、意見一致! やはり、名物と言われるものは食べない訳に行かない!!
 九份で人気のある芋圓屋と言えば「阿柑姨芋圓」。九份の商店街から階段を登りきり九 份國小校(和訳すると「九份小学校」)門の前にある。店に行くと仕込み等を行っていて 開店前っぽい雰囲気。まだ早いかなぁと思いつつ、注文してみる。
芋圓は暖かい物と冷たいものがある。今日は寒いので

「暖かいの1つ」

と注文。すると、そのままオーダーが通り、暖かい芋圓一丁上がり(笑)
言ってみるものである。
 芋圓は店の中でも食べることが出来るので、購入後、芋圓を持ちながら中に入る。店の 内部は生活感溢れ、民家にお邪魔する様なイメージである。座席がある場所に入ると、ま だ誰も居ない。やっぱり開店前だったのだろうか。まぁ、店の人が通してくれるのだから 問題ない。
 ここは、晴れていれば九份の景気が一望できる素晴らしい場所なのだが、雨が降ってい るため、全く見る事ができない。適当に席に座り芋圓を食べる事にする。
う、うまい!

 机には感想等を書き込んだメモや名刺が多く挟まっており、食べながら感想を見る。中 には日本語のメモもあり、日本人も多く訪れている事を伺わせる。芋圓を楽しんだ後は宿 に戻り荷物を受け取ってからバス停へ向かう。
 雨の中、暫くバスを待ち、瑞芳車站へ向かう。

阿柑姨芋圓 店内の様子
外は濃霧 下を見下ろす
感想が書かれたメモ いただきまーす!

●今日の目的地「礁溪」へ
 九份から15分程度バスに揺られ瑞芳車站に到着。今日の目的地は温泉地「礁溪 (Jiao xi)」 である。
 「礁」の中国語の漢字の読み方が判らなかったので、久々に紙に書いて乗車券を購入。 乗車する列車は昨日台北から瑞芳まで乗車した列車である。車票を無事にGet!
 乗車時間まで若干時間があったので、列車内で飲む為の珍珠奶茶を駅前のスタンドで購 入。台湾に来たら、是非飲んでおきたいドリンクである。列車内で珍珠奶茶を飲みながら 景色を見る。礁溪車站には定時に到着。礁溪到着時も空は曇っていたが、昨日から断続的 に降っていた雨は止んでいた。

瑞芳10:48→礁溪11:43 莒光號 42車次 97元

乗車したバス 瑞芳車站
莒光號車内 礁溪車站にて
駅名板には温泉マークが! 駅前の風景

●温泉の町「礁溪」
 台湾の礁溪は温泉の町として知られている。この温泉の特徴は平地にあること。しかも 台鐵の駅である礁溪車站から徒歩圏内という近さもあり、お手軽に訪れる事ができる。あ とは泉質なのだが、これは今から確認する事になる。
 まず、宿に向かう前に明日の列車の乗車券を押さえる事にする。明日の朝に台灣高鐵 (台湾新幹線)に乗車するべく、板橋車站へ向かう為である。窓口にて

「明天的自強號1062車次,到板橋,我買兩張票」
(和訳:明日の「自強号」、板橋まで2枚下さい)

とリクエストを行う。
無事に乗車券が発券され、購入完了。

 乗車券の購入が終わった所で、Wさんとガイドブックを見ながら今日の宿を決める。駅 から徒歩10分程の宿に決め、歩いて行こうとするが、Wさんの提案でタクシーを使う。
 初めて行く場所の上、住所しか情報が無く、探すのに時間が掛かることを見越した上での 判断である。確かに時間短縮になる。
 駅前にはタクシーが控えているので、宿名を伝えて行って貰う。3分程であっさり到着 するが、我々が歩いて行き、宿を探したら恐らく20分以上掛かったであろう。もちろん初 乗り料金でOKである。
宿の予約は取っていないので、泊まれるかは不明であるが、とりあえず中に入る。
中に入るとカウンターにおばちゃんが居るので、

「こんにちは!今日、宿ありますか?」

と確認すると

「あるよ」

と好感触。さらに、ここ礁溪は温泉街なので、これを聞いておく必要がある。

「部屋に温泉はありますか?」
「各部屋にありますよ」

 値段は2人で2,000元、ベッドも2つあるとの事なので、部屋を見せてもらうことにする。 部屋自体も広くて清潔感があり、さらに結構広い風呂があり、部屋で温泉を楽しめる様に なっている。
 良い感じなので、ここに決定!ロビーに戻りお金を支払い、温泉の入り方を教わる。
と、言っても「温泉水」と書かれた蛇口をひねるだけなのだが(笑)
ただし、配管の都合でひねった直後は冷たい水が出るので注意してくださいとの注意を受 ける。

部屋の様子 結構広いお風呂

●温泉入浴!
 部屋に戻った後は、早速温泉タイム!!雨で冷え切った体を温める事にする。 教わったとおり蛇口を捻り温泉を入れる。捻った直後は言われたとおり冷たい水がでたが、 徐々に熱いお湯になっていく。
 若干熱い温泉の為、お湯が浴槽の半分弱まで溜まった後、少し冷ましてから入浴。お湯 はまさに温泉!! 湯ざわりがつるつるしており、温泉独り占めは気持ちよい!!
 海外の温泉は基本的に水着で入る事になるが、各部屋に温泉がある今回の宿は水着は不 要である。海外において、日本と同じように裸で、しかも貴重品の管理が十分にできる状態 で温泉に入れる。これは、意外と貴重だったりする。
 温泉に入ると気持ちよくなり、とても眠たくなる。やばい!このままだと、そのまま1日 が終わってしまう!!
 暫く休憩した後、踏ん切りを付けて観光に出る。
 まずは礁溪車站に向かう。歩いて10分程で到着。わざわざタクシーを使う距離ではない。 途中、警察署の脇を通る。スクーターのバイクが整然と並んでいるのを見て台湾を実感。 台湾ではスクーターを多く見かけるが、警察も多用しているのか!台湾人、とてもスクー ターが好きである。

警察署前にはスクーターが 礁溪車站到着

●宜蘭へ

礁溪14:33→宜蘭14:42 電車號 2767車次 15元

 Wさんと何処へ観光へ行こうか検討した結果、礁溪から程近い街、宜蘭へ行く事になっ た。丁度電車が来る所だったので、急いで乗車券を購入してホームへ急ぐ。電車は田園風 景の中進み、10分足らずで宜蘭車站に到着。
到着後、早速ガイドブックを見ながら行く場所を決めていく。まずは日本時代の監獄事務 所がある場所に向かう。しかし、工事真っ最中で立ち入る事ができない。仕方ないので次 の場所へ向かう、寺廟である宜蘭五穀廟を参拝する。宜蘭五穀廟は、監獄事務所の道路を 挟んで対面にあります。他の参拝客に声を掛けられ、暫しの雑談。

通勤電車で宜蘭へ 車窓からは田園風景が広がる
宜蘭車站到着 宜蘭五穀廟

●「和」を求めて
 次に宜蘭設治記念館へ向かう。ここは、日本統治時代、地方長官の官邸として使用され ていた建物である。1997年より当時の状態に復元され、公開されている。従って、日本の 「和」がそのまま残っている。
 敷地内には日本庭園もあり、まさに日本。但し、日本庭園は修復中で一部は更地になっ ていた。庭園を見た後は建物に入る。中は日本家屋そのもの!畳敷きの和室である。大の 字で寝ると気持ち良さそうである(笑)
 見学終了後、Wさんが体調不調につき戻りたいとのこと。このまま観光を継続するのは 厳しいと判断。あと1箇所ゆっくり回って観光を終了する事にする。

宜蘭設治記念館入口 まさに日本家屋

●酒を求めて
 本日最後に訪れるのは、以前訪れたことがある「宜蘭酒廠」内にある見学施設である。 (「宜蘭酒廠」を和訳すると「宜蘭酒蔵」と言った所か?、つまり酒の工場である。)  今回のお目当ては見学コーナーでは無く販売コーナーである(笑)前回訪れた際、何も 買わなかったので、今回はいろいろと買ってみようというのを趣旨とする。
 販売コーナーを色々と物色する。その中で、清酒(日本酒)を発見!値段も155元、600 円程度でお手軽に買えるものである。このお酒は前回訪れた際、既に見つけていたが、荷 物になるので諦め、後悔した経緯がある。
 今回こそ!という事で購入。荷物になるが頑張って持ち帰ることにする。ちなみに成分 表から日本のカテゴリーに照らし合わせると、合成酒になります。

宜蘭酒廠入口 宜蘭酒廠内の見学施設
酒販売コーナー 名産品販売コーナー

●名物を求めて
 酒蔵の見学が終わると、腹が減ってくる。Wさんの体調不良を考慮して簡単に済ませる 事になる。
しかし名物は外せない!という事で名物「鵝肉」(ガチョウ)を食べる事に。Wさんの体 調を考え、店を探し、最初に見つけた店に入る。入口が屋台っぽくなっており、そこで食 べ物を注文する。暫くすると鵝肉とご対面。味も良い感じ。ビールも進む!
 食後は予定通り観光を終了して宜蘭車站に戻る。駅に向かう途中、観光地化されていな い夜市を発見!雰囲気が良く、ゆっくりして行きたいが既に夕食を食べてしまったので断 念。次回訪問時は、ここで食事してみたい。

鵝肉専門食堂 鵝肉(ガチョウ)とご対面!

●最後は温泉!

宜蘭18:19→礁溪18:27 莒光號 47車次 18元

 駅に到着後、時刻表で次の列車を確認。どうやら次に来る列車は莒光號らしい。日本で 言うと急行列車である。急行列車であるが、ちょい乗りだと日本円にして100円足らずで 乗車可能である為、気軽に利用できる。座席の指定を受ける事も可能だが、さすがに10分 も乗らない列車の為に窓口に並ぶのは面倒なので、自動券売機にて無座票(立席券)を購 入。台湾の場合、無座票でも座席が空いていれば座っても問題ない。
 わずか8分の客車列車の旅を楽しみ、礁溪車站に着く。買い物をしつつ宿に戻る。 部屋に到着後、早速、温泉に入る!!いつでも温泉に入れるのは幸せである。
 浴槽に半分弱温泉を入れて、暫しの温泉タイム。最高!温泉後はビールを飲んで就寝。

宜蘭の夜市(その1) 宜蘭の夜市(その2)
宜蘭駅前の様子 Lightupされた礁溪の警察署

本日の戦利品


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