●Prologue
今回の旅行までの道程は波乱に満ちたものであった。仕事的にも休める目処が付き、航
空券の手配も11月中旬に済ませ、あとは旅行行程を決めるだけと旅行の準備は順調に進ん
でいった。
しかし、その後、通勤で使っている某路線の余りの遅さ等の諸事情により引越しを決意
してしまった為、大変な事に!12月中旬に引越し先が確定し、急いで引越準備に取り掛かる。
そして12月29日の仕事納めの翌日30日になんとか引越完了!
もちろん、引越準備と平行して旅行の行程決めをしなければならない為、今回一緒に行
く事になった、大学時代の先輩であるWさんとの打ち合わせ、という名目の飲み会(笑)
をしつつ行程や初日の宿も決めていった。
当初、台灣高鐵(台湾新幹線)が2006年10月に開業するだった為、新幹線に乗りつつ台
湾南部を観光する予定だった、しかし、台灣高鐵の相次ぐ事故で年内開業が絶望的との
Newsが流れ方針を転換。Wさんと相談した結果、台湾北部を回ることになった。
ところが、旅行直前になって台灣高鐵の1月5日仮開業のNewsが飛び込んで来る。相談
する時間も確保できなかった為、現地にてWさんと旅行行程を相談しつつ、乗るかどうか
を決める事にした。
そして1月2日、実家の最寄駅よりリムジンバスで成田空港へ向かった。
1月2日(月)
●紙の航空券
今回使用する航空会社は「エアーニッポン(ANK)」である。正月は格安航空券の値段が
非常に高騰している為、今回はANAのHomepageにて予約、発券を行った。Homepage経由で
予約しているのにも関わらず、e-Ticketが選択できず、紙の航空券が郵送されてきた。
空港到着後、早速ANAのカウンターに向かうが、係員に搭乗券を見せると台湾の航空会
社であるEVA航空(長榮航空)の窓口へ通される。行きの便はコードシェア便でEVA航空の
機材が使われている為である。EVA航空の窓口に並びチェックインを行う。窓際の座席を
指定すると希望通り窓際の座席が割り当てられる。窓口の係員がANAの職員っぽかったの
で、e-Ticketで発券できない理由を確認すると、予想通り
「航空会社が違うため」
とのこと。コードシェアと言っても座席予約システムは相手(EVA航空)が管理している
ようである。航空券を紛失するリスクから開放されるe-Ticketはとても重宝するのだが。
事情は理解できるものの、e-Ticketが使えないのは残念である。
成田空港到着 | 第1ターミナル |
●出国
チェックイン後、VISA Cardのラウンジにて雑誌を読みつつ時間を潰してから、出国手
続きを行い、EVA航空の搭乗口へ向かう。EVA航空は台湾の航空会社なのだが、日本のキャ
ラクターである「Hello Kitty」が使われており、海外の航空会社に見えない。
搭乗開始後、飛行機に搭乗する列が短くなってから飛行機に乗り込む。今日の機材は
AirBus社のA330-200である。エコノミーシートにもディスプレイが装備されている。映画
やGameを楽しむ事ができ、中々快適な空の旅になりそうだ。今回は第2滑走路より離陸。
相変わらず滑走路が遠い。
離陸後暫くしてから機内サービスが始まる。日本のキャラクターを使っているが、機内
放送は中国語、英語がメインと、海外の航空会社である。
搭乗する機材 | 搭乗口 |
搭乗しました | 今回はA330-200 |
機内食。なんと蕎麦が出る! | 雲海の上を飛ぶ |
●空港名が変わった
以前、台湾に行った際、空港の名称は「中正國際機場」であったが、いつの間に「桃園
國際機場」に変わっている。桃園は空港所在地の地名である。空港が所在地の名称に変わ
るのは成田空港と似ている。最も、成田空港の改称前は人名ではなく地名「新東京国際空
港」であったが。
桃園国際機場到着後、入国手続き、台湾ドルへの両替を行ってからリムジンバスに乗り
込む。ここでWさんに電話して待ち合わせ場所を決める。Wさんは2日前に台湾入りして
おり、今日は現地で待ち合わせする事になっていた。相談した結果、待ち合わせ場所は台
鉄の台北車站となった。
●乗車券購入
リムジンバスに約1時間揺られて台北車站に到着。待ち合わせ場所に向かうと既にWさ
んは到着していた。今日から6日まで同一行動を取る事になる。
今日宿泊する宿は既にチェックイン済みとの事だったので、まずは1月5日に乗車する
台灣高鐵(台湾新幹線)の乗車券を購入する。実は、台湾新幹線の予約開始が今日からで
あったりする。最初、新幹線の乗車駅である板橋車站まで行く必要があるかなと思ったら
台北車站構内でも購入できる事が判明。台湾新幹線の窓口にある自動券売機の列に並んで
乗車券を購入する。クレジットカードを使っている人がいるので係員に
「クレジットカードは使えるか?」
と確認すると、私が所有するカードはどうやら使えないらしい。
後に特定の銀行が発行するクレジットカードしか使えない事が判明。一時的なものだとは
思うが、どうもイケてない。仕方なく現金で購入する事にする。
自動券売機はタッチパネル式で、片道か往復かを選択した後
(1)乗車日
(2)乗車区間
(3)時間帯
(4)人数
を選択すると、指定した時間帯の座席状況が表示される仕組みである。
空席がある場合は「有」
無い場合は「無」
が表示されるので、座席のある列車を選択する。
往復券を指定した場合は、帰りの列車も同様に選ぶと、料金が表示されるので支払いを行
う。
支払いが終わると乗車券とおつりが出てくる仕組みである。
今回は、予定した列車の座席を無事に抑える事ができ、一安心。
これで開業が遅れない限り新幹線に乗車する事ができる。
台灣高鐵車票。無事に購入! |
●夕食
台北捷運(MRT)に乗り、まずは宿に向かう。今日の宿は忠孝新生車站の目の前にあ
るので、とてもアクセスが良い。私の荷物を置いてから、早速夕食に出発。今日は私の行
った事のない夜市へ向かう。行った場所は「臨江街観光夜市」である。台北捷運板南線で
忠孝復興まで行き、そこから木柵線に乗り換えて科技大廈車站で下車。そこから歩いて向
かう。
今日の夕食は2人居るので、火鍋とする事にした。Wさんも、1人では火鍋を食べられ
なかったらしく、今回の台湾旅行では食べていないとの事。それなら丁度良いという事に
なる。
しかし、臨江街観光夜市は衣類等など食料品以外の店が多く、あえなく失敗。今回の目
的である火鍋が食べられる店は残念ながら無なかった。
臨江街観光夜市 | 人が多くて活気があるが... |
●別の夜市へ
ここで、臨江街観光夜市内の店で夕食を採るか、別の夜市に行くかを選択する事になる。
Wさんと相談すると、やっぱ火鍋でしょ!という事になり、他の夜市に移動する事にした。
で、確実に火鍋が食べられる所と言えば、最近私が良く訪れる「遼寧街夜市」。ここなら、
こじんまりしているが、確実に食べる事ができる。という訳でWさんの提案でタクシーで
行く事に。
夜市の前に停まっているタクシーを捕まえて「遼寧街夜市」へ移動する。どうも、遠回
りされたっぽく100元強で行けそうな所を200元近く掛かってしまう。初日という事と夜の
道という事で道路の指摘ができず。うーん失敗。
●火鍋とご対面!
遼寧街夜市は決して大きくないが、鍋系料理とビールが大瓶3本100元(約380円)と、
とても安く飲める私のお気に入りの場所である。店前の客引きのおじちゃんに誘われて
入口に行く。その店は海鮮の店であったが、我々は牛肉系の火鍋を食べたい気分であった。
という訳で駄目元でメニューには無い牛肉系の火鍋があるか聞いてみる。
「麻辣牛肉火鍋(辛い牛肉鍋)は有りますか?」
と聞くと、店の中の店員と相談した後、意外にも
「有るよ」
と回答。
値段を聞くと500元だったので、これでOKして中に入る。思わず初日の店で隠しメニュー
を出してしまう(笑) さらに何品か頼んでテーブルに腰を下ろす。
海鮮の店で肉料理味を頼んでしまったので味に心配だったが、問題無し!!とても美味!!
初日から台湾料理を楽しむ事ができた!満足満足である。
食後、Wさんの提案でタクシーで宿に戻る。
時間短縮を重要視してタクシーをバンバン使う所がさすがWさんである!
今までの私の旅行ではありえない行動である(笑)
宿に戻った後、飲み物を買うのを忘れたので付近にコンビニが無いかを確認すると、ど
うも近くには無いらしい。忠孝新生車站付近はビルや大学があるがコンビニが無い。5分
程度歩いた場所にはあるのだが、飲み物を諦めて部屋に戻り就寝。
ビールで乾杯! | まずはビーフン! |
主役 「麻辣牛肉火鍋」 登場! | そろそろ食べ頃♪ |
いただきまーす! | 完食! |
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