8月18日(金)
ドイツ6日目のルート

●さて今日の天気は
 朝7時頃に起床し、HotelのRestrantにて朝食を採る。今日はライン川下りを計画して いるため、部屋に戻り天気予報を確認。すると今日も雨っぽい。しかし、天候は回復に向 かっているためライン川下りは天候次第で決めることにする。朝9時前に宿をCheck out する。Mannheimは雨は降っていないものの、どんよりしていて、今にも雨が降りそうであ る。雨が降る前にMannheim Hbfへ急ぐ。

宿からの景色 天気を確認


 ライン川下りは保留しておき、まずはライン川下りの拠点となる街であるMainz(マイ ンツ)へ向かう。まずはICEでFrankfurt Hbfへ行きFrankfurt HbfからRE(快速)に乗り 換える。快速は2両編成と短い編成という事もあり混雑していたが、Frankfurt空港駅で 大勢が下車する。Rhine川を渡るとMainz Hbfに到着。Frankfurtから30分程で到着。
Mannheim 9:31 → Frankfurt Hbf 10:08 ICE 692 for Berlin Ostbahnhof
Frankfurt Hbf 10:25 → Mainz Hbf 10:58 RE 3306 for Saarbrücken Hbf

Mainz Hbf到着 Mainz Hbf駅舎

●雨の中の観光
 Mainz Hbfを出ると小雨が降っている。雨模様なのでMainzの観光を行うことに。Mainz は「マインツ大聖堂」があり、ここの大聖堂はドイツの三大大聖堂の一つであるという。 まだ今回の旅行で大聖堂の中を見学していない我々にとって、ここを見学しない手は無い。 街歩きを兼ねて歩いて行く。途中、小雨が本降りになってしまう。屋根のあるバス停に雨 宿りして傘を広げる。今回の旅行2回目の傘の出番である。
 大聖堂は歴史を感じさせる堂々とした佇まいで、中も幻想的で美しい。見学しているう ちに心が洗われる。また、大聖堂前の広場では市場が開かれていて食材やお花等が売られ ていた。
 大聖堂見学後に街歩きを再開してライン川まで行って見る。ライン川はさすが大きい。 どんよりした雲は相変わらずであるが、歩いている内に雨が止んでいる。雲は激しく動い ており急速に天候が回復に向かっているようだ。この調子だとライン川下りに行っても楽 しめそうである。

Mainzの街並み(その1) Mainzの街並み(その2)
大聖堂前の市場(その1) 大聖堂前の市場(その2)
大聖堂前の市場(その3) マインツ大聖堂(DOM)

マインツ大聖堂 大聖堂内の通路

●晴れてきた!
 N君と今後の行程を相談し、ライン川下りに行く事にした。Mainz Hbfではなく、川の 対面にあるKastel Bahnhofを目指す。しかし、ライン川を渡る必要がある上、対面側の駅 が何処にあるのかが判らない。じゃバスで行くかと、とりあえず表通りへ出てバス停を探 す。するとバス停はすぐに発見!バス停でライン川の対面へ行くバスが無いかを探してい ると一台のバスが到着。運転士にKastel Bahnhofへ行くか訊いてみると、「行く」との事。 Kastel Bahnhofまでの運賃を聞き、運転士から乗車券を購入してからバスに乗り込む。

 バスはライン川を渡り、あっと言う間にKastel Bahnhofに到着。やはりバスは早い! まずはWiesbaden Hbfへ向かう。天気はもう完全に晴れている!
 Wiesbaden Hbf到着後、ライン川下りの最寄り駅までの時刻を調べる。今回はRüdesheim (リューデスハイム)からSt.Goar(ザンクト・ゴアール)までライン川下りをしようと 考えていた。しかし、船着場の最寄駅であるRüdesheim Bahnhofは本線ではなくライン川 の対面にあるローカル線上にある。とても嫌な予感がしたが...

がーーーーーーーーーん!!!全然本数が無い!

嫌な予感が見事に的中!1時間後まで列車が無い! (T_T)
ライン川下りの船はRüdesheimを14:15に出発する。しかし次のRüdesheim Bahnhofへ向か う列車は14:12発である。どう考えても間に合う訳がない(笑)
 ちなみに、ライン川下りの船、14:15発の次は16:15発になる。次の便に乗るとRüdesheim で1時間以上の待ち時間が発生する。さすがに、これは避けたい。

ライン川を望む 晴れてきた!(Kastel Bahnhofにて)
Wiesbaden Hbf行きの列車 Wiesbaden Hbf到着

 という訳で行程を見直す。N君との相談の結果、列車に乗ってライン川下りを行うこと にする。ライン川を挟んで本線とローカル線の2本の線があるが、既にローカル線側は列 車が無い事が判明している。従って本線側の列車に乗る事になる。
 Wiesbaden Hbfは本線系統の列車は通らない為、本線系統の列車が通るMainz Hbfへ戻る。 幸いにしてMainz Hbfを通る列車が直ぐに発車する。

Wiesbaden Hbf → Mainz Hbf for Mainz Hbf S-Bahn(S8系統)

Mainz Hbf到着後、ライン川沿いに走る列車を調べる。すると直ぐに次の列車が来る事が 判明!これに乗る事にする。さすが本線系統、本数が多い!

13:43発の列車(下段)に決定!

●列車でライン川下り
Mainz Hbf 13:43 → Koblenz Hbf 14:41 IC 2014 for Emden

 Mainz HbfからIC(Inter City)に乗車。今回の旅行、初めてのICである。次の停車駅で あるKoblenz Hbfまで約1時間の旅である。乗車後、空席を探すと、ガラガラのコンパー トメント風の車両を発見。予約も無い様なので、この車両に腰を下ろす。コンパートメン ト風の車両でも2等車で予約が無ければ座る事が可能である。  着席後、車窓を眺めていると、ある事に気がつく。この列車は日本で言うと特急に相当 するが、なんと窓を開ける事ができるのである!ライン川を見るのなら、もちろん窓を開 けない手は無い。

 Mainzから暫く走るとライン川沿いに列車は走る。天気は見事に快晴!心地よい風を浴 びながらライン川を眺める。最高な気分である!列車内からライン川沿いにある古城や名 所を見物する。所要時間1時間であるが、あっと言う間であった。

コンパートメント車に乗車 斜面に畑が広がる
ライン川の風景(その1) ライン川の風景(その2)
ライン川の対面を走る列車 Koblenzを目指す
Koblenz Hbf到着 Koblenz Hbf駅舎

●折り返し
 ここまで晴れると、さらに欲が出るものである。やっぱり船でライン川下りしたい! という訳で時刻を調べると、一部区間であるもののライン川下りの船に乗れる事が判明。 さらに、列車の時刻表を見ると、ライン川下りの乗り場まで行く普通列車も直ぐに発車す る!Platformへ急ぎ普通列車に乗り込む。

Koblenz Hbf 14:51 → Oberwesel 15:25 RB 12771

 ライン川沿いの小さな町であるOberwesel Bahnhofで下車する。駅から歩いて10分程度で 船着場に到着。今回はOberweselからRüdesheimの手前まで乗車する事にする。予定とは逆 の方向で、厳密に言うと「川下り」ではなく「川上り」になる。川の流れに逆らう船の為、 川を下る船より速度が遅い。しかし、船の速度が遅いからこそ列車で追いつく事ができ、 乗る事ができるのである。

Oberwesel Bahnhofにて Oberwesel Bahnhof駅名版

●今度は船で!
 ライン川下りの船はGerman rail passが有効である。切符売り場でGerman rail passを 提示すると、そのまま乗船口に行けと合図される。Rail passで観光船に乗れるとは、と ても嬉しい特典である。

Oberwesel 15:50 → Aßmannshausen 17:30 Rhine river ferry

 ほぼ定刻通りに船が到着。大量に乗客が下車した後に乗り込む。2階席のオープンデッ キ席に空席を見つけて腰を下ろす。船が出航すると風が肌に当たる。列車と違った心地よ さである。オープンデッキ席の奥ではBarがあり、ビールを購入できる。早速ビールを買 い、オープンデッキ席で乾杯!ライン川で風に触れながらビールを飲む。
 暫く景色を楽しんだ後、腹が減っている事に気がつく。そういえば、Kastel Bahnhofか ら移動し続けていた為、昼食を採っていない。この船の1階にはRestaurantがあり、食事 する事が可能である。夕食まで我慢できそうも無いので昼食を採る事にする。空いている 席に腰を下ろしビールと料理を注文。しかし、どうも店員の態度が良くない。
 ここのRestaurantは注文と同時に代金を払うSystemになっているので、Chip無しで代金 を支払う。すると、意図が通じたのか、料理が来た際は態度が改善されていた。Chipとい うSystemは慣れると面白い。

ライン川下り(KD Line)船着場 船が到着
オープンデッキ席 船尾にEUの旗がなびく
観光船とすれ違う 高台には古城Hotelが
Die Pfalz(プファルツ城) 遅めの昼食。今日はPasta!

●Local駅でぼんやり
 Rüdesheimまで行くと今日の宿を予約しているFrankfurt到着が遅くなるので、その手前 のAßmannshausenで下船する。列車の時刻表によると、Aßmannshausen Bahnhofから直ぐに Wiesbaden Hbf行きの列車が発車する事になっている。しかし、船を下りるが最寄の駅が 判らない。すぐに線路を見つける事ができたが駅が見えない。従って線路をどちらに進め ば駅に辿り着くかが判らない。丁度、道に人が歩いていたので、その人に駅の場所を尋ね る。

「Excuse me, where is bahnhof?」
と微妙にドイツ語の単語が入った英語で尋ねると
「This way」
と指を差して教えてくれる。駅までの道のりが判明!
「Danke!」
とお礼を言い駅へと急ぐ。しかし、もうすぐ駅に到着という所で踏切に引っかかる。通過 した列車は、そう、乗る予定の列車であった(涙)

Aßmannshausenの街並み 踏み切りが無ければ...

 踏切が開いた後に駅まで急ぐが、間に合うわけも無く、Wiesbaden Hbfへ向かって走り 去ってしまった。
 Aßmannshausen Bahnhofは本線ではなくローカル線側の路線であるが、駅の時刻表で次の 列車を調べると、30分後に来る事が判る。丁度本数が多い時間帯らしい。運が良い。列車 の到着まで駅のPlatform上のベンチで休む事にする。
 この路線、ローカル線と言っても複線電化されている。旅客列車の本数は少ないが貨物 列車は頻繁に走っていて駅で待っている間も何本か通過する。
 30分後、Wiesbaden Hbf行きの普通列車が到着する。乗車後、窓を開けて列車でライン 川を眺める。

半地下のPlatform ぼけ~っと列車を待つ

●Frankfurtへ
 Aßmannshausen 18:04 → Wiesbaden Hbf 18:44 RB 15541
 Wiesbaden Hbf → Frankfurt Hbf for Frankfurt Hbf S-Bahn(S9系統)

 Wiesbaden HbfでFrankfurt行きのS-Bahnに乗り換える。Wiesbaden Hbfは殆ど優等列車 が来ない駅の為、Mainz Hbfを経由して優等列車に乗り換えるより、各駅停車でそのまま Frankfurtへ行った方が早い。Frankfurt Hbf到着後、宿に向かう。今日の宿は日本で予め 予約しており、Frankfurt Hbfの目の前にあった。
 早速中に入りCheck-inする。Check-inの際に部屋のMini-barが無料で、1階Lobbyで Internetが使えるPCがあると説明を受ける。宿の建物自体は古いが内装やServiceは良い。

田園風景が広がる Wiesbaden Hbf
Frankfurt Hbf行きのS-Bahn 車内の様子

●最後の夕食
 部屋で暫く休憩してから、この旅最後の夕食に出かける。Frankfurt HbfからU-Bahn( 地下鉄)でSchweizserplatz bahnhof(シュヴァイツァー広場駅)まで行く。Guide bookに よると、この付近はFrankfurt名物の「りんご酒」を出すRestaurantが多いとのこと。駅 前の道を暫く歩き、リンゴ酒を出すRestaurantを見つけ中に入る。今日は1軒目で座席に あり付ける事ができた。
 早速、りんご酒と料理を注文。最後の料理は同じくFrankfurt名物の豚肉料理。まずは、 りんご酒で乾杯!酸っぱいが、病み付きになりそうな味。もう、お代わり決定(笑)
 次に豚料理。これも旨い。りんご酒をお代わりしつつ夕食を楽しむ。りんご酒は相当多 くの注文が入るらしく、注文後、すぐに来るのが有り難い。

部屋からは夕焼けが

名物!りんご酒

豚肉料理

●Hotelへ戻る
 夕食を楽しんで店を出ると既に夜の10時過ぎ。Restaurantの目の前にFrankfurt Hbfま で行くTramの電停があるので、帰りはTramで戻る。電停前の自動券売機で乗車券を購入し てTramを待つ。すると日本人の2人組みの人がTramの路線図を見て悩んでいる様子。今ま で都市交通に乗る際、何度もドイツ人の方にお世話になっているので、今度は逆に教える 番だ、という事で声を掛け目的地を聞く。すると、我々と同じFrankfurt Hbfだったので、 これに乗れば行ける事を伝え、乗車券の購入を手伝う。聞くと、お子さんがドイツに留学 中で親が今日からドイツを訪れているとのこと。今日はFrankfurtに泊まり、明日から旅 行に出発するらしい。帰りのTramの中でドイツの観光地の話をしながらFrankfurt Hbfへ 向かう。
 Frankfurt Hbfでおやすみの挨拶をして、それぞれ宿泊しているHotelに戻る。我々のド イツ旅行は今日でおしまい。明日は帰国するだけである。

部屋から夜景を眺める


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