●旅の前に飲み会参加
定時で仕事を終え自宅に帰り身支度をする。
その後、会社の有志による飲み会に顔を出してから「ムーンライトながら91号」に乗車
すべく横浜線に乗車。横浜から「ムーンライトながら91号」に乗車。この列車に乗ると
海外旅行に行く実感がわかない。
最近は「ムーンライトながら」でも熟睡できるはずなのだが、今日に限って睡眠が浅い。
浜松付近で気分が悪くなりかなり辛くなる。飲み会ではそれ程飲んでいない筈なのに何故
だ?しばらくすると何事も無かったのごとく寝ることができたが、いきなりの体調不良は
先が心配。
大垣でいつものように網干行き、米原で新快速に乗り換えて京都で下車。京都駅構内のう
どん屋で朝食を採る。
京都タワーの地下の「タワー浴場」で汗を流す。もちろん、事前に京都駅前のバスターミ
ナルでタワー浴場の割引券をもらうのを忘れない(笑)なんせ150円引きだから、かなり
違う。
京都駅に到着 | 京都タワー |
一風呂浴びた後は旅行前の買い出しを行う。今までろくに準備してなかったので、必要な 物資を今日中に購入する必要がある。梅田のヨドバシに向かう。ヨドバシ前でシャンプー の試供品をもらう。しかも旅行用に持っていくのに最適なコンパクトタイプ。これも買う 予定だったので有り難く頂く。 ヨドバシで携帯の充電器を購入。うちの携帯は海外では使えないが計算機などの計算機や 目覚まし時計として使用する。店員が「これから旅行ですか?」と質問してきたので、そ うと答える。まあ既に始まっているわけだが。 次に雑貨を購入するが、これは観光地でも売っているだろうと判断し、和歌山に向かう。 関空に近い場所でもあるので、観光は自然に和歌山ときまった。まあ観光と言ってもラー メンを食べるだけなのだが(笑)
●お目当てのラーメン屋
和歌山に到着するとすぐにお目当てのラーメン屋に移動、しかし全然見つからない。仕
方なく諦めて第2希望のラーメン屋に行くと、なんと定休日。結局新規開拓することにす
る。
行った店は味付けが薄口であった。今はこってり系を食べたい気分だったので物足りない。
しかし、味自体は悪くないのでまた来るかもしれない。
ラーメンを食べると近くの電気屋でヨドバシで買い忘れた電池を購入。
和歌山の駅ビルで買い物を行うが欲しい雑貨がない。時間に余裕があるので確実に100円
ショップがありそうな天王寺まで戻る。天王寺まで戻らなくてもあるとは思うが、暑い中
店を探すのも辛い。もっとも、一番の理由は睡眠不足のため電車の中で寝たいというもの
(笑)
天王寺で買い物をすませた後は一旦新今宮まで戻ってから関空快速で一路関空へ。再び睡
眠モード。。。
いざ関空へ |
●関空でも買い物
薬と洗剤を購入。これで、もう買い忘れは無いはず。。。
●飛行機遅延
空港の電光掲示板では離陸が10分早くなると書いてあるが、実際は機材調達遅れが原
因で30分も遅れた。まあ、これも経由便の宿命だから仕方ないが、だったら最初からス
ケジュールを早めるなよなぁ。
関空にて | 搭乗準備中... |
中正国際機場(台北国際空港)には22時過ぎに到着。22時のバスには乗れる予定だったが、
機材遅れがあったので仕方ない。荷物の預かりは無かったので、すんなり空港を出て両替
を済ます。今回は1NT$ = 3.6JPYとレートがイマイチ。前回台湾に行った時は3.4JPY位で
両替できたような気がするが。。。
で、22:30発の国光バスで台北車站に行き、台北車站から台北捷運(MRT)に乗り換えて宿の
ある西門へ。私はEasyCard(Suicaライクなプリペイドカード)を持っているので台北捷
運は地元民と同じように何食わぬ顔で改札口を通過(笑)
●宿探し
宿は日本で確保したが場所は不明。知るのは住所のみ。
お目当ての道路はすぐに判ったが住所の表示が少ないのか暗くて見つけられないのか、ど
ちらの方角へ進むのかが判らない。
しばらく彷徨って宿を発見。早速フロントでチェックイン。フロントには愛想のよさそう
なおじさんが立っていた。
「Checkin please」と言ってホテルのバウチャーチケットを差し出すと直ぐに鍵をくれた。
あれ?普通はパスポートのチェックがある筈だが。なんて適当な宿だ。既に0時近い。ま
ずは喉が渇いたので部屋に荷物を置いてから近くのコンビニでお茶、ビール、つまみを買
出しに行く。コンビニから帰り部屋に戻ると、部屋の状態の酷さに気づく。部屋には虫は
いるしゴキブリもいる。しかもベッドにまで入ってきている。日本円で5,000円以上出し
ているので、こりゃハズレだ。宿のおやじさんの愛想が良かっただけに残念。今日は既に
遅いのでビールを飲んで早々に就寝。
8月12日(金)
●行動開始!
7時過ぎに起床。昨日は疲れ果てたが早く起きれた。テレビを付けると当然だが中国語
での放送をやっている。段々と日本を出たことを実感してきた。朝食を宿の近くの食堂で
サンドイッチ(三明治)と牛乳を購入し、部屋で今後の予定を考えながら食べる。
サンドイッチと牛乳 | 「やめ」っていったい... |
今日は一気に南下しようと考えている。とりあえず台北車站に行って列車に乗ること にする。9:30頃にチェックアウトして台北車站を目指す。
台北の路地裏 | 奥に「電車男」の大きな看板が見える |
西門站前 | 台北車站にて |
ホームに着くと直ぐに列車は入線。乗車率は5〜6割程度。そんなに混雑していない。
今回の列車は海線経由の自強号と珍しい運用。海線は乗車したことが無いので運が良い。
解説:
台湾の台北〜高雄のメインルートは途中、海線と山線とで線路が分かれる。海線の方が勾
配が緩く走りやすいルートであるが、山線には台中という都市があるので、多くの自強号
は台中を通る山線経由となっている。
山線と海線の案内図 |
彰化車站到着後、まずは次に乗車する列車の切符を取得する。今回取得した列車は
彰化→台南→高雄
という停車駅が少ないタイプの自強号である。ちなみに彰化から台南は1時間20分間無
停車。かなりの速達列車である。
切符を無事に取得できたので早速観光時間とする。既に昼を過ぎて腹が減っているので、
まずは食事から採ることにする。
ガイドブックによると彰化は「肉圓」が名物という事なので早速食べることにする。
肉圓の老舗 | 右側が肉圓 不思議な食感がする |
食後、寺廟を巡りつつ彰化市内の街を歩く。
寺廟(その1) | 寺廟(その2) |
彰化の街 | 西瓜汁(スイカジュース)美味! |
彰化の街をしばらく歩き、彰化車站に戻る。駅構内はかなりの混雑である。今度乗車 する高雄行きも混むかもしれない。 今度は高雄行きに乗車。彰化車站の混雑とは打って変わって車内はそれ程混雑していない。 これだったら、ぎりぎりでも座席を取得できた気がする。彰化車站で待っている人は台中 や台北に行く人だったのだろう。
彰化車站 | 混雑している待合室 |
●高雄到着
高雄に17:10過ぎに到着。高雄で「地球の歩き方」に掲載されている宿に向かう。しかし、
目的の宿に到着寸前、別の宿の人に呼び止められる。1泊600元の部屋を見せてもらい清
潔な部屋である事を確認、さらに2泊で1000元にしてもらったので宿泊することにした。
高雄車站到着 | 高雄車站のホーム |
しばらく部屋で休んでから宿の目の前の飯屋で夕食。なかなか言葉が聞き取れない。やり
とりに戸惑っているとしまいには「あんた台湾人じゃないの?」と言われてしまう。「日
本人」と答えると今度は日本語の質問が集中。「おいしい」を日本語で何と言うのか等と
聞かれ、さらには発音の確認まで行ってしまう。こんな感じで食事中に店の人と話してい
ると、デザートにりんごを貰う。有難く頂く。
食後、六合夜市に行く。夕食を既に取っているが、さらに高雄の味を楽しむ。途中、雨が
降ってくる。天気予報を見ると台風が近づいていることが判明。今回の旅行は天気に恵ま
れないのか。
六合夜市(その1) | 六合夜市(その2) |
六合夜市の看板 | 牛肉麺。旨い! |
8月13日(土) 台風
●雨の日の観光
7時頃に起床。外は雨が降っている。昨日の夜からの雨が未だに続いている。観光する
気が失せてしまうが折角来たので観光しないと勿体ない。まずは何処に行こうかを決める。
考えた結果、今日はまず龍虎塔に行くことにする、高雄の日本人が行きそうな観光ポイン
トである。この場所は駅から10km程度離れていて地球の歩き方によるとバスで行くと書か
れている。しかし地図をよ〜く見てみると近くに台鉄の左営站がある。と言う訳で列車で
行くことに決定。時刻表と睨めっこすると高雄発9:40の嘉義行きの平快(普通列車)が左
営站に停車することが判明。この列車に乗車することにする。
●行動開始
シャワーを浴びて8時30分に部屋を出る。まだ発車まで1時間あるが、朝食の時間を
考慮して早めに宿を出発した。高雄車站は最近新駅舎に変わったみたいで近代的な真新し
い駅舎になっている。隣には日本時代に建てられた旧駅舎がひっそりと建っている。しか
し、現在工事中なのか柵が立てられていて旧駅舎に近づくことができない。残念。さらに
高雄は現在、地下鉄工事の真っ最中。新駅舎の2階に昇ると目抜き通りで地下鉄工事の様
子を眺めることができる。さて、高雄車站に着くと構内にあるコンビニで朝食を購入して
その場にあるイスで朝食を採る。フードコートっぽくなっていてコンビニで購入したもの
を椅子に座って食べることができる。なかなか良いシステムだ。ちなみに今日もサンドイ
ッチ(三明治)である。
高雄車站(旧駅舎) | 高雄車站(新駅舎) |
高雄車站の2階から | 高雄車站のホーム |
朝食を食べ終わると、左営までの運賃を調べる。運賃は11元。普通列車とは言え非常に 安い。自動券売機で乗車券を購入し、9:10頃に改札口に入る。発車30分前だが発車時間ま では他の列車を撮影して過ごす事にする。9:20前に折り返し9:40発の平快になる客車列車 が入線する。駅に到着すると乗客が降りて、直ぐに機関車が外される。ちなみに車両は旧 復興号用(「復興号」は日本で言うと快速or準急扱いになるかな)の客車を使用したもの でオリジナルの平快用車両よりグレードが高い。オリジナルの平快用旧型車両ではないが、 この車両もドアは手動(ていうか常時開門状態)で車内放送も一切無し!と味のある車両。
●各駅停車の旅
車内は全席回転クロスシートとなっていて到着後係員が座席の方向を変えていた。手際
のよさは日本の折り返し列車と同様。さらに車両の外ではサボの交換。良い雰囲気だ。9:
40に嘉義行きの列車は出発する。発車が非常にスムーズで心地よい。今日の運転士は上手
だ。車内は4割程度の乗車率。次の駅までの8分間の短い旅を満喫し、左營站で下車する。
左營車站 | 左營駅前の風景 |
●左營での観光
駅から徒歩20分程度で目的地の龍虎塔に到着。今日は台風の影響が出ていて風が非常に
強い。龍虎塔前までワゴン車で乗り付けて観光している客がいる。なんか凄い観光客だな
ぁ、どこの人だろうと見ていると日本人であった。そちらの方々は4人組のメンバーで専
用ガイドが同行している。少し話すと東京から来ているとのこと。豪華なツアーだ。ガイ
ドさんにも日本人が高雄まで来るのが珍しいのか「ガイド無しで来たのか」と日本語で質
問される。「そう、自分自身で来た」と中国語で返答すると妙に納得された。
龍虎塔を出ると、ついに雨が降り出したので、すぐ近くにある寺廟に避難。雨風ともに
酷くなっている。折角なので寺内を見学させてもらう。雨が落ち着いてから鳳山舊城の「
北門」に向かう。塀と門しか残っていないが、階段があって門の上に上ることができ、付
近の景色を眺めることができる。
龍虎塔 | もの凄い強風... |
龍虎塔近くの寺廟 | 鳳山舊城の「北門」 |
●高雄車站に戻る
帰りはバスに乗って高雄車站まで戻ることにする。しかし、どのバスに乗って良いのか
が判らない。周りの人に聞きながら高雄車站に行くバスを探す事にする。マクドナルドの
前に居た店員の小姐に聞いてバスの路線、バス停が判明。仕事中なのに親切に教えてくれ
た。感謝感謝。
小姐に言われた通り301系統のバスに乗車する。バスの方向幕には「火車站」としか書
いていないので不安になるが、少なくても何処かの駅には行くので問題なし。バスに一緒
に乗ったおばあちゃんに高雄車站までの運賃を聞くと12元とのこと。安い!高雄にはまだ
地下鉄が無い事もあり立ち席者も多くかなり混雑している。バスは無事に「火車站=高雄
車站」に到着。殆どの人が下車する。
●高雄観光
丁度昼食の時間になったので、食事の場所を探す。ガイドブックに高雄に美味しい牛肉
麺があるとあるので、その店へ行くことにする。結構距離があるが、バスが良く判らない
ので景色を見ながら歩いていくことにする。高雄は街中に運河のある港町。歩いていて楽
しい。しかし2キロ以上歩くとさすがに疲れてくる。しかも履き慣れた靴であるのにも関
わらず靴擦れが起きている。
目的の牛肉麺屋に着くと既にくたくた。腹が減った状態で食べる牛肉麺はやはり最高!
あっという間に平らげてしまう。食後はさらに街中を散策してから高雄市歴史博物館へ向
かう。途中高雄市歴史博物館に到着する直前に激しい雨が降って来る。すかさず屋根のあ
る場所で雨宿り。何とか濡れずに済んだ。高雄市歴史博物館では高雄の歴史を学ぶ。丁度、
戦後60周年という節目であるので特設展があった。展示してあった資料は日本語のもの
が多く、一瞬日本の博物館に居るような錯覚さえ覚えてしまう。BGMが「隣りのトトロ」
のサントラだったりするし。
高雄は運河の街 | 高雄市歴史博物館 |
●小休止
足が痛くなった事もあり、一旦宿に戻る。宿は駅の直ぐ近くなので火車站行きのバスに
乗れば良い。バス停に行くと直ぐにバスが来た。運転士に駅まで行くことを確認して運賃
を払う。運賃は先程と同様12元也。
駅に着いて一旦ホテルの部屋に戻り一休み。地球の歩き方を見ると宿の近くに電気街があ
る事が判ったので電気街に行ってみることにする。高雄の電気街は道路の両脇に屋根付き
の歩道があり、雰囲気的には大阪日本橋の「でんでんタウン」に近い。電気街に着いてコ
ンビニで飲み物を購入して店を出ると外はまたしても激しい雨が降っている。電気街は屋
根付きなので問題無い。もう少し電気街に着くのが遅かったら、びしょびしょになったと
ころである。今日は台風の影響で雨に降られているが近くに屋根がある場所に避難できて
いるので実害は少ない。雨宿りを兼ねて電気街を散策する。日本よりパーツ類は安いかも。
さすが電脳王国台湾。あと現在のアキバ同様にアニメ系の店もある。
高雄電気街 | 外はスコールのような雨 |
●夕食
電気街散策が終わる頃には雨は止んでいた。今日の夕食も六合夜市に行って採ることに
する。昨日、今日と牛肉麺を食べているので今日は台南地方の名物である担仔麺にする。
混んでいる屋台に腰を下ろして担仔麺を注文。量は少ないが、めちゃめちゃ美味しい!
●中華に飽きた!第1段。
担仔麺は量が少なかったのでもう少し食べたいが3日目になると中華以外の物を食べた
くなる。と言う訳で高雄車站近くのケンタッキーで夕食。1階でセットメニューを購入し
2階席で食べようとするとストローが無い事に気がつく。近くの店員にストローを貰る。
貰う際「ストロー」の単語を知らない事に気が付き、「請給我ストロー」とジェスチャー
付きで言ってみたが通じた。食事中、ストローを持ってきた小姐が話しかけてくる。
「何処から来たのか?」
「日本だよ」
「美味しいか?」
「美味しいよ」
他愛の無い会話だけど、このようなシーンは楽しい。高雄の人は中国語の舌巻き音で舌を
巻かないで発音するので、私としては非常に聞きづらい。日本語の「美味しい」の意味を
舌巻き音で話すと「ハオチィ」の様に聞こえるが高雄の人が話すと「ハオツー」と聞こえ
る。
食後、本屋で買い物してから宿に戻り就寝。
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