2008年2月10日(日)
●体調復活
朝6時過ぎに起床。シャワーを浴びて出発に備える。暫くするとO氏も起床。体調を確
認すると、ぐっすり寝た事で体調は全快したようだ。今日から本格的に市内を巡るので、
これは頼もしい。
落ち着いた所で宿の23階にあるレストランへ向かう。今回の宿は朝食付きプランになっ
ており、昨日のCheck-in時に朝食券を貰っている。朝食はバイキング方式。これなら、言
葉が判らなくても安心、好きなものを食べられる。お互い好きな食材を食べ、お腹一杯。
食後、仕度をした後に出発!
レストランのある23階に到着 | いただきまーす! |
朝食第2弾! | デザートは外せません! |
レストラン入口には金色の招き猫が |
●行動開始!
まずは路面電車に乗り、終点「海之韵公园」(海之韵公園)へ向かう。宿の目前に電停
「民主广场」(民主広場)があるので、すぐに電車に乗れる。やはり宿がバス停や電停の
近くだと行動しやすい。
宿を出発! | 民主広場の様子 |
電停に最初に到着した電車に乗車。旧型車両かと思ったら、外見は旧型だが、車両自体
は最近新造されている。内装は旧型車両に合わせてレトロ風に作られているが、運転席後
に液晶ディスプレイが設置されており、新造車両である事が伺える。
但し、制御装置は古いままで、下から旧型車両特有の音(吊り掛けモーター音)や振動
が伝わってくるのが心地よい。
電停で電車を待つ | 車内の様子 |
この電車で海之韵公园まで行こうとするが、区間運転だったらしく、終点の2つ手前の
電停「华乐广场」(華楽広場)で終点となる。終点まで行く場合、事前に行先を確認する
必要がありそうだ。それにしても、あと2駅で海之韵公园へ行けるのだが...
電車を下車し、海之韵公园行きの電車を待つ。
201路 路面電車 路線図 |
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
民主广场→华乐广场 | 区201路 | 华乐广场 | 1元 |
電車を待っている間、华乐广场止まりの電車の折り返し作業を暫く観察。折り返し用の 分岐器(ポイント)付近に係員が立っており、棒を使い線路を突付く様な作業をしている。 もしかして、ポイントを手動で切り替えているのか?係員が線路を突付いた後、電車は線 路を転線し、大连火车站(大連駅)方面へ折り返して行った。
华乐广场で一旦下車 | 折り返し作業 |
10分程待つと次の海之韵公园行きが到着。早速乗り込む。わずか2駅という短距離利用
だが、我々以外にも乗車する人がいる。大連の路面電車は短距離利用も多い。
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
华乐广场→海之韵公园 | 201路 | 海之韵公园 | 1元 |
华乐广场から乗車した電車は旧型車両。内装に木材が多用され、それらがニス塗りされ ていて深い味わいを見せる。レトロ風車両に設置されている液晶ディスプレイ等は設置さ れていない。5分程で終点、「海之韵公园」(海之韵公園)に到着。乗客が降りると電車 はすぐに待避線に走り出す。待避線で車掌が降り、分岐器を操作している。やはり手動な のか。
旧型車両が到着 | 旧型車両の車内 |
海之韵公园到着 | 待避線 |
写真右端の車掌が分岐器を操作 | 操作が完了し、電車が転線 |
電車は乗客を乗せ → | → 大連駅方面へ走り去った |
暫く折り返し作業を見た後、我々は最初の目的地、海之韵公園へ向かう。電停の名前に もなっているので、さぞかし近いと思いきや、目の前には見えない。電停から一旦道路に 出て海沿いの道を10分程度歩くと海之韵公園に到着。公園の前にはバス停があるので、電 車よりバスの方が便利。
海之韵公園到着 |
●海之韵公园
入口で入場券を購入して中に入る。ちなみに入場料は10元。
名前の通り海に面しており、海を眺める事ができる。また、色々な像があり、さながら「
彫刻の森」っぽい雰囲気を見せる。写真を撮るには格好の被写体である。撮影するのが楽
しい。
(像1)釣りをする人 | (像2)お魚Getだぜ! |
(像3)楽しい遠足 | (像4)ほら見て、貝拾ったよ! |
また、真冬というシーズンオフという事もあるのか、人が少ない。本当に少ない!園内
がとても広い事もあり、人の少なさが余計際立つ。その為か、売店も殆どが閉店状態。こ
の時期、さすがに海に面した公園には来ないか。と言っても全く居ない訳ではなく、パラ
パラとは見かけるのだが、人の多い中国で、ここまで空いているのは珍しい。
園内を撮影しながら歩いていると、なんと寒中水泳をしている人を発見!真冬の大連で、
大丈夫なのか!?
閑散とした園内 | 白い鳩が沢山! |
海に出ました | 巨大な亀の像 |
巨大な船の模型 | 生まれたての亀の像 |
さらに園内を歩くとアザラシ用のプールを発見する。アザラシの像はあるが、プールに
水は無く、本物は居ない。もしかしたら、シーズン中は水を張ってアザラシの本物を展示
するかもしれないが真相は不明。
30分程園内を見て歩く。そろそろ端まで来たかな?という所で地図を発見。現在地を確
認すると、まだ半分も来ていない事が判明!この公園、広すぎ!!また、そこから先は道
路沿いを登らなければならず、歩いて行くのは大変だ。そういう所には何故かタクシーの
客引きがある。ここ、有料施設なんですけど~!中国の不思議なところだ。
さすがにキリが無いと判断。次の場所へと向かうべく海之韵公園を出る。
あざらし(海豹)の池 | 像はあるが本物は居ない |
井戸端会議の様子。表情が絶妙! | 海之韵公園を出ました |
●行ってしまった!
海之韵公園を出ると、バス停に丁度バスが到着!これは、ラッキー!と急いでバス停へ
走るが、バスは乗客を乗せると、さっさと出発してしまう。あと1分早ければ間に合った
のに!
と言う訳で次のバスを待つ。バス停の案内を確認し、次の目的地は劳动公园(労働公園)
に停まる事を確認。もし、劳动公园へ行かなければ10分歩いて路面電車に乗るという選択肢
もあったのだが、直通なら待った方が良さそうだ。しかし、一度行ってしまうと、中々来
ないのが路線バス。結局20分以上待たされる事になる(涙)
ようやくバスが到着 |
●省エネ走行
バスは我々が乗り込むと直ぐに発車。坂道を登っていき、暫くすると長い下り坂が続く。
海之韵公園付近の道路は起伏が激しい。起伏が激しいという事は燃費が悪いのか、下り坂
では徹底した省エネ走行を慣行。下り坂で発進する時は、ブレーキを緩めた後、アクセル
を踏まず自然に加速させる。確かに省エネだが、日本でそれをやったら、後続車からクラ
クション鳴らされるのは間違いない(笑)
道が平坦になってからは普通に走行し、20分強で劳动公园に到着。
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
海之韵公园→劳动公园 | 529路 | 森林动物园(森林動物園) | 1元 |
●昼食
時計を見ると既に12時半。そのまま公園に入ると昼食抜きになってしまいそうなので、
公園に入る前に昼食を採る事にする。さて、どこで食べようかと考えるが、ふとある場所
が浮かぶ。「餃子の王将」へ行こう(笑)
実は、昨日、バスでこの付近を通った際に「餃子の王将」を見つけていたので、1回行っ
てみようと考えていた。最終日にとっておこうと考えていたが、機会がある時に食べてお
こう!という事で中に入る。店内は混雑していたが、すぐに座席に通される。ちなみに、
ここは日本語通じます。
早速、注文。「餃子の王将」で餃子を頼まない訳にはいかない!と言う訳でO氏と2人
で以下の物を注文。間違いなく食べすぎである(笑)
品目 | 料金 | 数量 | 備考 |
王将拉面套餐(王将ラーメン定食) | 25元 | 2セット | ラーメン+白米+餃子6個 |
餃子 | 23元 | 1皿 | 1皿20個 |
北京啤酒 | 6元 | 2本 |
労働公園付近の風景 | 餃子の王将 |
日本の王将で餃子を注文すると、と店員が
「イーガーコーテー」
(たぶん中国語の「一个锅贴儿」、和訳すると「焼餃子1つ」)
と言ってオーダーが入りますが、中国の王将では日本語でオーダーが入ります。
「あべこべ」とは正にこのこと(笑)
まずはビール、続いてラーメンが到着。早速、乾杯!
ビールを飲みながらラーメンを食べていると、待望の餃子が到着!中国の餃子は通常、水
餃子だが、ここは当然、焼餃子!餃子付きの定食の上に、さらに2人で20個餃子!O氏と
2人して餃子を食べまくる!!
会計は合計85元。1人42.5元。これだけ食べて飲んでも1人当たり約600円。
日本の王将で支払う金額と余り変わらないが、量が違います!
食べ過ぎて苦しい...
●労働公園
食事も済んだ事なので、労働公園へ向かう。入口で入場券を購入。入場料20元。
公園内全体が春節の飾りで埋め尽くされ、さらに龍の舞が披露されていたりして、
正月ムード一色!
旧正月の雰囲気を楽しむ。飾りつけの色合いが派手で昼間でも十分に楽しめるが、それら
の飾りつけに電飾が施されている。これは、夜になれば違った美しさがありそう!夜に再
び訪れる事にする。
今年の干支は鼠という事もあり、色々な鼠を模った飾りが多数展示されている。鼠と言
えば、世界的に有名な某鼠キャラを連想するのは日本と同様なのか、その飾り付けが至る
所にありました。それらの飾りを観察しましたが、著作権表示を見つける事はできません
でした。ここら辺がやはり「中国」なのだろう。
労働公園に到着 | 何処かで見たような鼠がお出迎え |
労働公園に入りました | 旧正月の飾りつけ |
某鼠キャラはあちこちに居ました | こちらはオリジナルの鼠 |
「恭喜発財(*)」を表現した鼠像 (*)中国語で「儲かりますように」 |
龍の舞 |
園内を一通り見た後、テレビ塔のある山頂へ登る。園内からリフトで登る事が可能。往
復券40元を購入し、リフトに乗る。見事に誰も乗っていない。山頂に着くと、大連市内を
一望!改めて高層ビルが建ち並び、近代化が進んでいる都市である事を認識。展望を楽し
んだ後はテレビ塔向かう。さらに高い所から市内を眺めようとするが、入口に近づくと嫌
な予感が...
入口が閉まっている!!が~ん(涙)
リフトで山頂を目指す | 大連市内を一望 |
テレビ塔。しかし展望台は閉鎖中(涙) |
失意のまま下山し、労働公園へ戻る。帰りはリフト以外に滑車でも下る事ができる。去
年、万里の長城で乗ったジェットコースタに似た乗り物だが、こちらは、1人乗りのタイ
プである。切符を見せると、乗り場へと通される。勝手に乗ってね、という訳ではなく、
係員が乗り先導してくれる。その後、我々、一人一人乗車して出発! この乗り物、ブレ
ーキを緩めると、ぐんぐん加速する。かなりのスピードが出て結構怖い。スリルもあり、
なかなか楽しめる事ができた。
その後、さらに労働公園内を廻り、公園を後にする。中にはスキー場(要別料金)や、
ミニ動物園を発見。かなり施設が充実していて親子連れで1日楽しむといった事も可能か
も。
スキー場入口 | スキー場の様子 |
●奥林匹克广场
労働公園の次は奥林匹克广场(オリンピック広場)へ向かう。労働公園からバスで2つ
目の停留所で下車。
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
劳动公园→奥林匹克广场 | 533路 | 育明高中 | 1元 |
ここにも労働公園の様な施設があると思いきや、サッカー場があるのみ。サッカー場の 地下に巨大なショッピングモールがある。メインはこちらっぽいので、ショッピングモー ル「奥林匹克购物广场」へ向かう。大連は寒いという事情があるのか、断熱効果のある地 下に多くのショッピングモールがある。
バスで奥林匹克广场へ | 広場はサッカー場になっている |
奥林匹克广场付近の屋台 | 地下ショッピングモール入口 |
入口には厚い透明のカーテンを潜ると、とても温かい。奥林匹克购物广场には大手スー
パー「WAL★MART」(沃尔玛/ウォルマート)があるので、そこでお土産を購入する。買い
物後、荷物が重くなったので、一旦宿に戻る。
宿の近くにあるバス停までバスに乗り、そこから5分程歩いて宿に到着。
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
奥林匹克广场→人民路 | 15路 | 明泽街 | 1元 |
民主広場に戻ってきました |
●市内展望第2弾
宿で一息入れてから再度出発。歩いて大连世贸大厦(大連世貿大厦)へ向かう。57階の
オープンテラスから中山広場を始め、大連市内を一望できる。エレベータで57階へ向かうと
オープンテラス「大连世贸大厦 观景台」の入口。しかし、電気が消えており、もしか
して旧正月で休みか!?
念の為、中に入ると受付に人が立っている。どうやら営業しているようだ。営業してい
るなら灯りを付けて欲しいものである。40元払い、オープンテラスへと向かう。さすがに
風が強い!しかも、めちゃめちゃ寒い。元々、氷点下10℃まで気温が下がる真冬の大連、
それで強い空っ風が吹いている状態。一体、体感温度は何度だろうか?
しかし、どんなに寒くても美しい景色を見る事ができれば、辛くても見入ってしまう。
オープンテラスで黄昏時の大連の景色を堪能。時折、爆竹の音が鳴り響き、そして花火が
あがっている。旧正月ならではの光景だ。
大连世贸大厦 观景台入口 | オープンテラス |
中山広場(その1) | 中山広場(その2) 灯りが点きました |
中山広場(その3) 黄昏時 | 中山広場(その4) 日が暮れました |
●夜の労働公園
オープンテラスで30分程景色を堪能してエレベータで地上に降りる。さすがに芯から冷
えている。しかし、観光はまだまだ、本日のフィナーレ、労働公園の夜景を見に行く。バ
スで労働公園に移動して夜景を見る
再び労働公園に入る |
乗車 → 下車 | 系統 | 行先 | 運賃 |
民主广场 → 劳动公园 | 707路 | 锦云中园(錦云中園) | 1元 |
労働公園は人でごった返している。入口で再び入場券(20元)を購入して中に入る。春節 の飾りのライトアップが見事!昼間とは違った美しさを見せている。公園内を巡っている と、公園内の高台に到着する。すると、何故か何も無いところなのに、人が大勢居る。
なんだろうと待っていると、突然花火が始まる。寒い中の花火、花火はどの季節に見て も美しい。
旧正月の飾り | 大仏とテレビ塔 |
労働公園の花火 |
●夕食
バスで再び宿の方角へ戻る。まずは、今日はガイドブックにも掲載されている、しゃぶ
しゃぶ屋へ向かう。バス停から歩いて5分程で到着するが灯りが消えている。念のため入
口まで行ってみるが、残念ながら休業中。
次に同じく宿の近くにある四川料理の店へ向かう。今度は開いていたので早速入店。席
に通される。お勧めを訊き、何品か注文。ここのお勧めは、なんといっても魚。これを注
文すると、かなり量が多くなるが、是非食べたい!という事で注文。一番小さい物をお願
いしたが、一番小さいのが2.6斤(1.56Kg)、これを2人で食べるのは厳しいが、食べない
で後悔するより食べて後悔しよう!という事でお願いする事にした。
そして、もちろんビールも注文。ここは、大連の地ビールを頂く事にしよう。今日の店
には3種類の大連地ビールがあるとのこと。その中から「大连干啤」を注文。ちなみに
「干啤」とは干したビール、すなわち、「ドライビール」を意味します。
ビール到着後、早速「かんぱ~い!!」
まずは乾杯!! |
飲んでみると、なるほど、確かにスッキリした味わいである。
飲みながら話していると、どんどんと料理がやってくる。どれも旨っ!
そして、殆どの料理が出て、お腹が一杯になりかけた時に、来ました!魚料理!
一言、でかっ!!!
さすがに2.6斤あるだけあります! しかし、辛くて旨い!!
結局、かなり残してしまう事に。勿体無いオバケが出そうですね...
もうこれでもかっ!という程、飲んで食べて、お会計が169元。一人当たり
84.5元。
やっぱり安い!質、量共に大満足の食事であった。
今日の料理は4人分程あったので、人数が多ければ、一人当たりもっと安くなったかも。
中華は大勢で食べると楽しいものですが、コスト面からも大勢の方が良いと思います。
今日は昼も夜も食べ過ぎて苦しい。そのまま歩いて宿に戻り就寝。
まずはスープから | 続いて水餃子。旨っ! |
辛い料理が続きます | 最後にで~んと お魚! |