2008年2月9日(土)
●早朝の出発
 2月8日帰宅後、直ちに旅行準備に取り掛かる。旅行準備をしつつ、洗濯等を行い、全て の作業が完了した時には既に日付が変わり、9日の午前2時になろうとしていた。このまま 寝てしまうと、飛行機に乗り遅れてしまう為、軽く寝る。
 自宅を5時に出て最寄の駅から電車に乗車。いつもは渋谷に出る所だが、今回は新宿に 行ってみる。新宿駅付近で朝食を採る目論見である。新宿駅到着後、開いている店を探し てみるが、さすがに地下街の店は開いていない。仕方ないので、そのままJR線に乗り換え る。
 駅構内なら何かあるだろうと思いきや、さすが午前6時頃だと開いていない。唯一、ド トールが開いているが、開店直後だからだろうか、店内は大混雑。ドトールで朝食は諦め、 成田エクスプレス3号が出る6番線へ向かい、列車を待つ事にする。それにしても6番線 は遠い...
 6番線に着くと、吹き曝しのホームで風がとても冷たい。しかも売店はおろか、待合室 も無い!特急が発着するホームには、待合室を設置して欲しいものである。ホームで列車 を待っていると、隣のホームに弁当屋を見つける。しかも既に開いているではないか! 早速、隣のホームへと向かい、弁当を購入!ついでに温かいお茶も。これで寒さを凌げる。

乗車駅 → 下車駅 列車名 行先 列車番号
新宿06:33 → 成田空港07:55 成田エクスプレス3号 成田空港 2003M

成田エクスプレス乗車後、早速弁当を広げる。今回は「とりめし」を頂く。
朝食後、寝不足を補う為、おやすみ。zzz

新宿駅到着 新宿駅6番線到着
朝食「とりめし」 いただきまーす!
成田空港駅到着 第1ターミナル到着

●自動Check in
 成田空港到着後、隣の号車に乗っていたO氏と合流。第1ターミナルへと向かいCheck-in を行なう。自動Check-in機を使い手続きを行なうが、その際に事前にe-Mailで送付され る「eチケットお客様控」が必要となる。控えに2次元バーコードが印刷されており、 それを読み取るとFlight情報が表示される仕組みである。座席を選ぶ事ができるので、 いつものように窓際を押さえる。
 Check-in完了後、売店で買い物してから出国手続きを行なう。

●搭乗
 搭乗口付近で暫く待った後、搭乗。今日の機材はB777-200ERで機内は空席が結構ある。 目測で搭乗率6割と言った所か。

成田国際空港10:10 → 大连周水子国际机场12:30 NH903

 飛行機は第2滑走路から離陸。相変わらず滑走路が遠い。機内食を頂き、景色を眺める。 と言っても一面雲海が広がるだけなのだが。しかし、韓国ソウルを超え、黄海に出ると空 が疎らになり海が見えるようになる。現地の天気は良さそうだ。
 機内で中国の入国に関する書類が配られる。今までだと、入国カード、税関申告書、健康 申告書の3枚が配られていたが、配られたのは入国カード1枚のみ。それも入国カードに 出国時のカードも付属されている。どうやら入国手続きが簡素化されたらしい。

32番搭乗口より出発 NH903便
搭乗しました 雲海を飛ぶ
機内食 パンダ型シュークリーム
黄海に出ました 雲が途切れてきた!

●大連到着
 定刻に大連国際空港に到着。機内の案内によると、大連の空港周辺は撮影禁止らしいの で、そのまま入国手続きへと向かう。それ程行列も無く、すぐに終了。入国時、immigration 担当者の仕事を評価しているらしく、日本語で

「私達の仕事を評価してください」

と声が流れる。
 そして、immigration窓口の脇に係員を評価する装置がある。その装置には「満足」や 「不満」等のボタンがあり、このボタンを押す事により評価する仕組みである。私の番にな り、Passportを差し出すと、前の人と同様に「私達の仕事を評価してください」と声が流 れる。さて、係員を評価するボタンを見ると、一番左側のボタンだけ字の色が違う。これを 押すと何か違うのかな、と興味津々で「大満足」と書かれた そのボタンを押す。
すると、

「ありがとうございました」

と普通に声が流れるだけであった(笑)
入国手続き完了後は両替を行なう。今回は1元当たり15.43円であった。

●大連市街へ
 大連国際空港から市街地へ向かう為にはタクシーとバスがある。タクシーを使えば、サ クッと行けるが、それでは面白くないのでバスで行く事にする。まず、バス停を探すが、 タクシー乗り場はあってもバス停が見つからない。係員にバス停を聞くと、どうやら空港 の敷地外にあるらしい。結局、空港から数百メートル離れた大通り沿いにバス停を見つけ る事ができた。

机场バス停に到着。「机场」は空港を意味する

 今回の宿は大連中心に位置する中山広場から程近い民主広場沿いにある。ここのバス停 から中山広場に行く系統があるので、そのバスに乗る。
 すぐに中山広場行きのバスが到着するが、混雑が激しく乗るのも困難だった為、次のバス にする。次のバスも混雑しているが乗る事はできそう。早速乗り込み、運転士に終点までの 運賃を確認すと、1元とのこと。や、安い。

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
机场(Airport) → 中山广场 532路 中山广场 1元

 車内は混雑していて座れない。リムジンバスでは無く、普通の市内バスなので仕方ない。 しかも運賃1元だし。しかし、途中で座る事ができ、空港から30分程で終点、中山広場へ 到着する。
 地図によると中山広場は大きなロータリーになっており、ロータリーの中は公園になっ ているのだが、バスを降ろされた場所には、そのような物は無い。どうやら中山広場の外 れらしい。場所を確認する為、まずは中山広場を目指して歩く。

机场(Airport)停留所にて 終点「中山广场」に到着

 程なく中山広場に到着。広場に沿って昔ながらの戦前に建築されたレトロな建物が建っ ている。レトロな建物が並ぶ様は門司や下関に通じるものがある。

中山広場を目指す 中山広場に到着

レトロな建物が建ち並ぶ 大连世贸大厦(大連世貿大厦)

●宿へ
 中山広場から再び歩いて宿へと向かう。15分程で宿に到着。結局、空港から1元で宿ま で到着する事ができた。空港から市街地まで、ここまで安く移動できる都市はそう無いだ ろう。
 宿に入り、早速Check-in.今回宿泊する宿は、4つ星だけあってドアマンも居る上、ロ ビーもとても綺麗。3日分の宿代と保証金を含めて1,500元を支払いCard key(房卡)を 受け取る。

宿へは歩いて向かいます 巨大なビール瓶!

宿に到着 さぁ、中へ入りましょう

●IC乗車券
 宿で荷物を置き、身軽になった所で出発。早速観光へと向かう。まずは、大連市内で使 用可能なIC乗車券「大连明珠卡(大連明珠カード)」を購入する。事前に販売箇所を確認 しており、民主広場付近にも販売窓口がある事を確認済み。ちなみに、Homepageでは以下 のように書かれていた。

民主广场售卡充值室:民主广场沿世纪街南行10米
(民主広場カード取扱営業所:民主広場沿いの世紀街(道路名)を南に10m)

 これだけの情報だが、とても明確で判りやすい。民主広場沿いの道路を隈なく探し、 そこから「世紀街」名の道路を見つければ、後は10m進むだけである。また、中国の道路は 住所と紐付いている為、建物の住所表示を見れば建物に沿って走る道路名を確認する事が できる。程なくして、「民主广场售卡充值室」を発見!しかし、どう見ても閉まっているで はないか!(涙)

 入口の看板には「土日通常営業」とあり、今日は土曜日。本来なら営業日である。
しかし、入口のドアに張り紙が貼っており、そこには春节(春節、中国の旧正月)期間中 の営業時間が記載されている。それによると

日付 営業/休業 営業時間
2月5日 短縮営業 8:00~15:00
2月6日~10日 休業 -
2月11日~12日 短縮営業 8:30~16:00
2月13日~ 通常営業 7:30~17:00

 とある。そして今日は2月9日。思いっきり休みである(涙)

民主广场售卡充值室 休業中(涙) 営業日に関する張り紙

 仕方ないので、カードは11日に購入する事にして、大连火车站(大連駅)へ向かう。 大連駅までは路面電車で行く。大連は路面電車が走る中国でも数少ない都市である。大連 の路面電車は新線建設や新型車両の導入が進みつつも、日本時代に建設された路線、車両 が今も残る。また、民主広場は、その路面電車の車庫があり、車庫の敷地外からも多くの 車両を見る事ができる。
 路面電車の運賃は1元だが、大连火车站(大連駅)を跨いで利用する場合は2元となる。 これは以前、大连火车站(大連駅)を境に系統が分かれていた名残である。

乗車 → 下車 系統 行先 運賃
民主广场 → 大连火车站 201路 兴工街(興工街) 1元

 大連の路面電車は車掌が乗務しており、運転士と合わせて2名乗務。但し、車掌常務と 言っても乗車時に車掌から乗車券を買う事は無く、車掌が立っている横に設置されている 運賃箱に運賃を投入、またはIC乗車券を運賃箱付近にある読み取り機にタッチする。 ここの車掌の役割を日本で当てはめると広島電鉄の車掌が近いかもしれない。

民主広場前の電車車庫 整備工場を兼ねているようです
新型車両が来ました! 大連駅前到着

●上野駅
 乗車時10分も掛からずに大连火车站(大連駅)に到着。まずは大連駅周辺を歩く。大連 駅は上野駅をモデルにしたと言われており、実際、外見上かなり似ている。また、大連駅 にもIC乗車券「大连明珠卡」の営業所があるので念のため行ってみる。しかし、ここも 民主広場同様に旧正月休みである。やはり11日を待つしかなさそうだ。

大连火车站(大連駅) 上野駅
大連駅前の風景 営業所。ここも休業中(涙)

 駅付近で買い物をしてから、ロシア町(俄罗斯风情街)へと向かう。ロシア風の建物が 建ち並び、ロシアの民芸品が売られている。サイズも手頃で嵩張らなく、土産としてはと ても良いが、中国に行ってロシア風の土産というのも微妙なので、ここは我慢する。ゆっ くり見たいが、日が傾くにつれ、一気に気温が下がる。あまりの寒さに早めに切り上げ、 一旦宿に戻る。

ロシア町へ向かう途中に撮影
マンホールから蒸気が噴出している

ロシア町(俄罗斯风情街)到着 ロシア風の建物が建ち並ぶ

●夜景
 宿で落ち着いた後、中山広場へ向かう。ここは、昔ながらの建物がライトアップされて いる。既に暗くなっており、外はとても寒い。中山広場へ向かう途中、あちこちから爆竹 の音が聞こえる。また、爆竹に混じり時折、打ち上げ花火の音もする。
 中山広場は前述の通り、大きなロータリーになっており、その中は公園になっている。 広場の中へは地下道経由で行く事ができる。「ライトアップ」というのは効果的に行なえば、 とても綺麗だが、ここのライトアップはやり過ぎな様に思える。木に対して緑色のライト アップが施されたり、現中国銀行の建物は背後にあるビルに設置しているディスプレイを 使い、色々な文字や絵を写していたりする。とにかく派手な演出だ。そこら辺がなんとも中国っ ぽい。
 しかし、あまりの寒さに長いはできない。切りの良いところで切り上げ、夕食へと向か う。
(注釈に★が付いている写真はクリックすると大きな画像が表示されます)

★中山広場の夜景 ★中国銀行。ライトアップが派手!

●夕食
 O氏情報によると、宿泊している宿の近くに海鮮料理屋があるらしい。今日はその店で 夕食を採る事にする。中山広場から直接向かう。レストランに入ると、予約の有無を聞か れる。予約は無いと答えると、待合室で暫く待つ様に言われる。声が掛かるまで暫く待つ。 そして、店員に呼ばれる。席に通されると思いきや、まず、海鮮などの素材が陳列されち る部屋に通され、料理してもらう素材を選ぶ。値段もきっちり書かれているので安心であ る。値段さえ気を付けていれば、高額請求される事もない。何点か料理を選ぶと、その後、 2階の座席へと通される。
 着席後、まずはビールを注文するが、店員は黒ビールを勧めてくる。黒ビールも興味が あるが、私自身は、通常のビールも飲みたい。しかし、普通のビールを中国語で何と言う かが判らない。適当に「金色啤酒」と言ってみるが通じない。

答えは「黄色啤酒」

 普通のビールは「黄色」と表現するんですねぇ!
今回は黒色と黄色ビールをデキャンタを1つづつ注文する。暫くすると、先程、我々が 選んだ素材が調理されたものがやってくる。うん、旨い!
 しかし、いつもならバリバリ食べるO氏の調子が悪い。かなり調子が悪い様で、早く横 になりたいとのこと。大連到着後に購入した水が悪かったか、もしくはロシア町や中山広 場等、寒い所で観光した為か、原因は不明だが早めに宿に戻った方が良さそうだ。
 お互い満足した所で「买单」と、会計してもらう。本日の料金は133元。会計後、寄り道 せず部屋に戻り、早めに寝る事にする。無理して、今後の行程を台無しにしたら大変だ。 今日はゆっくり休もう。

本日の夕食 最後はデザート!


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